杉の剪定時期や剪定方法をご紹介します。
投稿日:2021年07月09日 更新日:2023年10月04日
ひろ |伐採部編集長
家の庭いじりが趣味で、木の伐採や剪定を習慣的に行っています。秋・冬には落ち葉拾いをして焼き芋を作るのが楽しみ。不要な木を抜根してフルーツを育てようと奮闘中しています。草木関係の情報を定期的にお伝えしていきます。
杉の剪定方法は、「基本剪定」と「軽剪定」の2種類がありますが、台杉の場合は、「枝打ち」「抜き枝」「払い枝」の3種類があります。
どちらの剪定方法が自分に合うのか、確認してみましょう。
また、杉の剪定を自分で行うことも可能ですが、大きく成長した場合、安全面の考慮して業者に依頼することも検討してみてはいかがでしょうか?
この記事では、杉の剪定方法や剪定時期、必要な道具などについて解説しています。杉の剪定を考えている方は、ぜひ最後まで読み進めていってください。
まず始めに杉の剪定時期について解説しています。
杉は剪定時期によって剪定方法が変わる植物なので、ご注意ください。
基本的な剪定は、新芽が出てくる前の3~4月頃に行います。
3~4月に剪定をする理由としては、この時期の杉は樹液の流動が少なく、剪定を行っても杉へのダメージを少なくできるからです。
この剪定では、「伸びすぎた枝葉を切り、杉が成長しやすいようにすることと木の形を整える」ということを行います。
また、軽剪定は、秋ごろ(10~11月)に行います。
軽剪定とは、枯れてしまった枝葉や弱っている枝を間引くことです。
また、この作業によって、風通しを良くすることと日当たりをよくすることができ、杉の成長を促したり、害虫や病気の予防になります。
杉は、他の木と違い、鋏を入れると切り口が赤茶色に変色してしまう(焼けが入る)性質をもっているため、杉をできるだけ傷つけないように枝に対して垂直に鋏を入れましょう。
そうすることで、切り口をできるだけ小さくすることができます。
また、切れ味が悪い鋏を使用すると、切り口が傷つき木が傷んでしまうので、事前に切れ味が良いものを用意しておきましょう。
ここから杉の剪定方法についてご説明していきます。
基本的な杉の剪定方法は以下の手順で行います。
「芯止め」とは、杉の芯(主幹)を切り落とすことで、成長を止めることを指します。
芯止めを行っても完全に成長が止まるわけではなく、枝や葉に栄養が送られているので安心してください。
また、「杉の剪定時期によって剪定方法も変わる」でもご紹介した通り、3~4月に1.2.3の工程を行い、10~11月に4の工程を行ってください。
樹齢が重ねると徐々に成長するスピードも落ちてくるため、剪定の頻度を落とすこともできます。
取り木 | 幹から横に伸びた枝。立ち木の土台となる。 |
立ち木 | 取り木からまっすぐ伸びている小さな幹 |
穂先 | 立ち木の先端の葉がなっている部分 |
「台杉」とは、特殊な剪定によって作られる杉の形であり、フォークのように1本の幹から何本も枝分かれしている見た目が特徴的な杉になります。
また、台杉は、立ち木、取り木、穂先、幹の4つの構成で成り立っている杉で、剪定する枝は、立ち木と取り木にある枝です。
そして、台杉は11月頃までには剪定してしまいましょう。寒い時期に行うことはおすすめしません。
では台杉の剪定方法には、どんな方法があるのでしょうか?
枝打ちとは、立ち木から生えた枝を半分程度切り落とす作業のことです。
立ち木が長ければ長いほど切る量も多くなりますが、枝を切りすぎて不格好にならないように注意してください。
抜き枝とは、古い立ち木を根元から切ることで、新しい枝の成長を促進することです。
しかし、杉によっては立ち木だけでも数m~数十mあることも珍しくありません。
「自分で作業を行うことが難しいかな」と少しでも思うようであれば、業者に依頼するようにしましょう。
払い枝とは、枝打ちで切った枝の根元を完全に除去することです。
この根元を残しておくと、新たに枝が生えてくるため、立ち木の成長が遅くなってしまいます。
杉以外の庭木の手入れ方法が知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
台杉の剪定に必要な道具 |
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枝打ち鎌 剪定バサミ 脚立、梯子 軍手 作業服 |
脚立、もしくは梯子を使って剪定を行います。
剪定バサミで杉の芽を切り、枝打ち鎌で枝を切り落としていきましょう。
また、夏場の暑い時期であっても安全のため、軍手と作業服を着用するよう心掛けてください。
杉の剪定方法や剪定時期をご説明してきましたがいかがでしょうか?
「台杉の剪定方法」にも書きましたが、杉は成長すると数m~数十mほどの大木となります。
そんな杉を剪定したことがない人は「剪定作業」自体に不安になりますよね。
また、剪定に慣れていなかったら作業時間がかなりかかってしまうでしょう。
そんな時には、業者に依頼することをおすすめします。
業者は剪定作業のプロになりますので、あっという間に剪定し美しい姿にしてくれますし、ご自身で剪定をするとなったら、時間以外にもケガをしてしまう危険性がありますが業者に依頼することで、その不安もなくなることが大きなメリットです。
業者に依頼したいと思われる方は、「杉の剪定をどの業者に依頼しようか迷われている方へ」をぜひチェックしてみてください。
また、杉の伐採費用についても興味のある方は、こちらの記事もご覧ください。
杉の剪定が一通り完了したら、癒合剤を塗り、殺菌剤を散布してあげましょう。
癒合剤とは、剪定でできた切り口から、バイ菌が入らないようにすることと、養分が切り口から流れ出ないようにする保護剤のことです。
使用方法は、切り口に刷毛で癒合剤を塗るだけなので、非常に簡単な作業になります。
また、殺菌剤は、年に1度散布してあげれば問題ありません。
しかし、杉の殺菌剤は地域などによって使うモノが変わるため、インターネットで検索したり、専門の業者に聞いてみるなどしてください。
ホームセンターの店員さんに聞いてみるのも1つの手段です。
杉は日陰よりも日当たりの良い場所の方が良く育ちます。
保水性の高い土を好み、水分が少ない土では徐々に弱ってしまうこともあるので、お気を付けください。
保水性の高い土が周りにない方は、堆肥や完熟腐葉土を土に混ぜて保水性を高めましょう。
また、植えてから2年経過するまでは、土が乾いたら水やりを行ってください。
植えてから2年ほど経過するとほとんど水やりをしなくても大丈夫になります。
肥料は2月~3月に有機質肥料を株元(根本)に撒いておくだけで問題ありません。
作業項目 | 料金相場 |
---|---|
剪定費用 | 3,000円~15,000円 |
処分費用 | 3,000円~10,000円 |
出張・駐車費用 | 2,000円~5,000円 |
重機費用(発生しない場合が多い) | 20,000~50,000円/日 |
合計(重機費用は含まず) | 8,000円~30,000円/本 |
業者に依頼したときに、料金相場を知っていると作業後トラブルになる可能性は低くなります。
また、剪定作業の料金がどのような内訳になっているのかを知っておけば、自分の希望する作業内容だけしてもらうこともできますので、ぜひ参考にしてください。
杉以外の高木の剪定料金について詳しく知りたい方は、下記の記事も併せてご覧くださいませ。
全国に杉の剪定を行っている業者はたくさんありますが、その中には相場とかけ離れた価格を要求してくるなど悪質な業者がいることも事実です。
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問い合わせやお見積りはすべて無料ですので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
この記事では、杉の剪定時期から剪定方法、必要な道具や育て方までご紹介してきました。
杉の剪定を自分でも行うことは可能ですが、既に大きくなってしまっている場合や剪定を絶対に失敗したくない人は、業者に依頼することをおすすめします。
また、定期的にメンテナンスしてあげないと、杉が枯れる原因にもなりますので、お気を付けください。
この記事を読んで、ほかの木の剪定について詳しく知りたくなった方は、下記の記事も併せてご覧ください。
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