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福岡市の空き家をお考えの方へ:購入と売却の完全ガイド

福岡市の空き家の探し方と売り方を解説する写真
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近年、日本全国で空き家問題が深刻化する中、福岡市も例外ではありません。しかし、この「空き家」という存在は、売りたい方にとっては処分すべき悩みの種である一方、買いたい方にとっては大きな可能性を秘めた宝物でもあります。

空き家とは、一般的に「居住その他の使用がなされていない住宅や建築物」を指します。具体的には、人が住んでいない状態が一定期間続いている住宅や、倉庫などとして使用されていない建物が該当します。

福岡市の空き家率は全国平均と比較すると低い水準ではあるものの、高齢化や人口移動に伴い、徐々に増加傾向にあります。特に郊外エリアでは、高齢者の施設入居や相続後の未活用物件などにより、空き家が点在しています。

空き家を 売却したい方 にとっては、どのような選択肢があるのか、どうすれば良い条件で売れるのか、税金面はどうなるのかなど、様々な疑問や不安があることでしょう。

一方、空き家を 購入したい方 には、どこで良い物件を見つけるか、リノベーションのコストはどれくらいかかるのか、活用できる補助金はあるのかなど、知りたい情報が山ほどあるはずです。

この記事では、福岡市の空き家に関する基本情報から実践的なアドバイスまで、売却希望者と購入希望者双方の視点から詳しく解説していきます。福岡市が提供している「空き家バンク」や各種補助金制度についても紹介し、あなたの空き家活用を全面的にサポートします。

福岡市に住む際の注意点としては、エリアによって生活環境や物件の特性が大きく異なることが挙げられます。例えば、博多区や中央区は交通の便が良く便利である一方、物件価格は高めで、古い物件も多く存在します。また、福岡市は夏場の湿度が高く、空き家の場合は特に湿気対策が重要になります。水害リスクのあるエリアも一部存在するため、物件選びの際にはハザードマップも確認しておくとよいでしょう。

この記事を通じて、あなたの空き家に関する意思決定がより確かなものになれば幸いです。それでは、福岡市における空き家の売却・購入の世界へと、一緒に歩を進めていきましょう。

目次

福岡市の空き家事情

空き家の売買を行うビジネスマン

福岡市は九州最大の都市として発展を続けていますが、同時に空き家問題も直面しています。ここでは福岡市における空き家の現状、増加の背景、そして自治体の取り組みについて詳しく解説します。

福岡市の空き家の現状と推移

福岡市の空き家は近年増加傾向にあります。総務省の住宅・土地統計調査によると、2018年(平成30年)時点で福岡市の空き家総数は約94,200戸となっています。

特に注目すべきは、その内訳です。福岡市の空き家は以下のように分類されます:

空き家の種類 戸数 割合 特徴
賃貸用の住宅 約64,500戸 約68% 賃貸物件として市場に出ているが入居者がいない
売却用の住宅 約3,500戸 約4% 販売中だが買い手がつかない物件
二次的住宅 約1,400戸 約2% 別荘などの一時的に使用する住宅
その他の住宅 約24,800戸 約26% 長期間放置されている管理不全の空き家など

特に問題視されているのが「その他の住宅」に分類される長期不在の空き家です。この割合は2003年の19.9%から2018年には26.3%へと増加しており、適切に管理されていないケースが多く、地域の景観や安全性に影響を与えています。

なぜ空き家が増えているのか

福岡市で空き家が増加している主な要因は以下のとおりです:

  1. 高齢化と人口動態の変化:高齢者のみの世帯が増加し、所有者の死亡後に相続人が遠方に住んでいるなどの理由で空き家となるケースが増えています。
  2. 新築志向:日本の住宅市場では新築物件への志向が強く、中古住宅の流通が活発でないことが空き家増加の一因となっています。
  3. 相続問題:相続時の権利関係が複雑で、相続人同士の意見が分かれ売却や活用ができないケースがあります。
  4. 維持管理コスト:空き家を所有し続けると、固定資産税だけでなく、建物の劣化を防ぐための維持管理費用も発生します。特に遠方に住む所有者にとっては大きな負担となります。
  5. 賃貸市場の飽和:福岡市中心部では新しいマンションやアパートが次々と建設され、古い物件の空室率が高まっています。

「空き家の増加は、単なる不動産市場の問題ではなく、人口構造の変化や相続制度、税制など、社会全体の課題が反映されている問題です」 ー福岡市住宅都市局担当者

空き家問題と自治体の取り組み

空き家の増加は、治安の悪化火災リスク景観の悪化不法投棄などの問題を引き起こす可能性があります。こうした問題に対応するため、福岡市では様々な取り組みを行っています:

1. 空家等対策計画の策定

福岡市では「福岡市空家等対策計画」を策定し、空き家の適正管理と有効活用を促進しています。この計画では、空き家の実態調査所有者への啓発特定空家等への対策などが盛り込まれています。

2. 空き家バンク制度

福岡市は空き家バンク制度を運営し、空き家の売買・賃貸を希望する所有者と利用希望者をマッチングするプラットフォームを提供しています。この制度により、市場に出回りにくい空き家の流通促進を図っています。

3. 補助金・助成金制度

空き家の改修や解体に対する補助金制度を設けており、所有者の経済的負担を軽減しています。特に地域交流や活性化に資する利用方法に対しては手厚い支援が行われています。

4. 特定空家等への対応

管理不全で周辺環境に悪影響を及ぼす「特定空家等」に対しては、行政指導勧告、最終的には行政代執行による強制的な対応も可能となっています。「特定空家等」とは、2015年に施行された「空家等対策の推進に関する特別措置法」で定義された、周辺の生活環境に深刻な影響を及ぼしている空き家のことです。

福岡市で空き家を所有する際の注意点

福岡市で空き家を所有している、あるいは相続で取得する可能性がある方は以下の点に注意が必要です:

  1. 定期的な管理の実施:少なくとも月に1回程度は建物の状態を確認し、庭の手入れや換気を行うことが望ましいでしょう。遠方にお住まいの場合は、管理サービスの利用も検討してください。
  2. 固定資産税の特例喪失リスク:空き家を放置すると「特定空家等」に指定され、固定資産税の住宅用地特例(最大1/6に軽減)が適用されなくなる可能性があります。
  3. 災害リスクへの対応:福岡市は台風の影響を受けやすい地域です。空き家の屋根や窓などが破損して、周辺に被害を与えた場合、所有者の賠償責任が問われる可能性があります。
  4. 将来計画の早期検討:空き家となった時点で、売却、賃貸、リノベーションなど、どのように活用するかを早めに検討することが重要です。放置すればするほど建物の価値は下がり、選択肢も限られていきます。

福岡市の空き家対策は全国的に見ても先進的な取り組みを行っていますが、最終的には所有者自身が責任を持って管理・活用することが求められています。次章では、こうした空き家を売却したい方向けの具体的な方法や注意点について解説していきます。

福岡市の空き家を売却したい方へ

海が見える空き家の写真

福岡市で空き家をお持ちの方は、どのような方法で売却すべきか悩まれているかもしれません。この章では、福岡市の空き家バンク制度から一般的な売却方法、高く売るためのコツ、そして売却時にかかる費用や税金について詳しく解説します。

福岡市の空き家バンク

福岡市では、空き家の有効活用と地域の活性化を目的とした「福岡市空き家バンク」を運営しています。これは、空き家の所有者と購入・賃借希望者をマッチングするシステムです。

空き家バンクとは?

空き家バンクとは、自治体が空き家の売買・賃貸の橋渡しをするサービスです。一般的な不動産取引と比べ、自治体が関与することで安心感があり、地域の活性化という側面も持っています。

福岡市の空き家バンクは以下のサイトで確認できます: 福岡市空き家バンク公式サイト

登録から成約までの流れ

  1. 物件登録申込: 空き家バンクへの登録申請を行います
  2. 現地調査: 市の担当者が物件の状態を確認します
  3. 物件情報掲載: 福岡市のウェブサイトに物件情報が公開されます
  4. 購入希望者とのマッチング: 興味を持った方から問い合わせがあります
  5. 交渉・契約: 条件が合えば売買契約を締結します

空き家バンクを利用するメリットとして、仲介手数料が一般的な不動産取引より安くなる可能性や、自治体を通じた取引による信頼性が挙げられます。ただし、登録できる物件には条件があり、成約までに時間がかかる場合もある点に注意が必要です。

空き家の売却方法と比較

空き家を売却する方法は複数あります。それぞれの特徴を比較してみましょう。

不動産会社への仲介依頼

最も一般的な売却方法です。不動産会社に仲介を依頼することで、幅広い購入希望者に物件を紹介してもらえます。

メリット:

  • 専門家によるサポートが受けられる
  • 広告・宣伝活動を代行してもらえる
  • 価格交渉や契約手続きをプロが代行

デメリット:

  • 仲介手数料がかかる(売買価格の3%+6万円+消費税が相場)
  • 売却までに時間がかかる場合がある

空き家バンクの活用

先述の通り、福岡市が運営する空き家バンクを利用する方法です。

メリット:

  • 仲介手数料が安い場合がある
  • 自治体関与による信頼性
  • 地域活性化に貢献できる

デメリット:

  • 登録できる物件に条件がある
  • 購入希望者が限られる場合がある
  • 成約までに時間がかかることが多い

買取業者への売却

不動産買取業者に直接売却する方法です。

メリット:

  • 最短数日で現金化できる
  • 物件の状態が悪くても売却可能
  • 内覧や価格交渉の手間がない

デメリット:

  • 相場より低い価格での売却になりがち
  • 悪質な業者もいるため注意が必要

オークションでの売却

不動産オークションに出品する方法もあります。

メリット:

  • 短期間で売却できる可能性がある
  • 競争原理で高値が付く可能性も
  • 特殊な物件でも買い手が見つかりやすい

デメリット:

  • 手数料がかかる
  • 最低落札価格を下回ると売却できない
  • 一般の方には馴染みが薄い

各売却方法の特徴を表にまとめると以下のようになります:

売却方法 スピード 売却価格 手間 費用
不動産会社 ★★☆ ★★★ ★☆☆ 高い
空き家バンク ★☆☆ ★★☆ ★★☆ 中程度
買取業者 ★★★ ★☆☆ ★☆☆ 低い
オークション ★★☆ ★★☆ ★★★ 高い

高値で売るためのポイント

空き家を少しでも高く売却するためのポイントをご紹介します。

売却前のリフォームは必要?

「リフォームして売るべきか、現状のまま売るべきか」は多くの方が悩むポイントです。

リフォームのメリット:

  • 見栄えが良くなり、購入検討者の印象が良くなる
  • 物件価値が上がり、高値での売却が期待できる

リフォームのデメリット:

  • 費用がかかる
  • 費用分を売却価格に上乗せできるとは限らない

基本的には大規模なリフォームは避け、クリーニングや簡単な修繕にとどめるのがおすすめです。ただし、福岡市では空き家のリフォームに対する補助金制度もあるため、活用を検討する価値はあります。

適切な価格設定のコツ

適切な価格設定は売却成功の鍵です。

  1. 複数の不動産会社から査定を取る:最低でも3社以上から査定を取りましょう
  2. 周辺相場をリサーチする:同じエリアの類似物件の価格を調べましょう
  3. 物件の強みと弱みを客観的に分析:立地や日当たり、建物の状態などを考慮します
  4. 売却急ぎ度に応じた価格設定:急ぎの場合は少し低めの価格設定も検討します

空き家の魅力を引き出す写真と説明文

購入検討者が最初に目にするのは写真と説明文です。以下のポイントに注意しましょう:

  • 写真は明るい日中に撮影し、部屋を明るく見せる
  • 広角レンズを使用して広々と見せる(ただし誇張しすぎないように)
  • 室内だけでなく外観や周辺環境も撮影する
  • 説明文では物件の特徴や利便性を具体的に伝える
  • 駅からの距離や周辺施設についても言及する

売却前の掃除・片付けの重要性

空き家は長期間人が住んでいないため、埃や汚れが溜まっていることが多いです。徹底的な清掃は売却価格に大きく影響します。

  • 不要な家具や物は処分し、シンプルな状態にする
  • 水回りの清掃を徹底し、カビや汚れを除去する
  • 庭や外観の手入れも忘れずに行う
  • 内覧時は自然光を取り入れ、明るい印象にする

これらの対策にかかる費用と労力は、売却価格の上昇や売却期間の短縮という形で返ってくることが多いです。

売却時の税金と費用

空き家売却時にはさまざまな費用と税金がかかります。予め理解しておきましょう。

必要な諸経費の解説

空き家売却時にかかる主な費用は以下の通りです:

費用項目 概算金額 備考
仲介手数料 売買価格の3%+6万円+消費税 不動産会社に支払う
印紙税 1,000円〜6万円 売買契約書に貼付する印紙代
抵当権抹消費用 1〜5万円 ローンがある場合
測量費 10〜30万円 必要な場合のみ
解体費用 100〜300万円 建物を解体して土地のみ売却する場合

税金面での特例や控除

空き家売却時には様々な税金がかかりますが、条件によっては特例が適用される場合もあります。

  1. 譲渡所得税・住民税:利益に対して課税されます
  2. 3,000万円特別控除:相続した空き家が一定条件を満たす場合に適用
  3. 居住用財産の特例:以前住んでいた家なら適用される可能性あり

特に「相続した空き家の3,000万円特別控除」は、以下の条件を満たす必要があります:

  • 相続日から3年を経過する日の属する年の12月31日までに売却
  • 一定の耐震基準を満たす(または解体して更地にして売却)
  • 相続開始前に被相続人以外が居住していないこと
  • 売却価格が1億円以下であること

これらの特例は条件が複雑なため、税理士や不動産の専門家に相談することをおすすめします。

空き家の状態による価格への影響

空き家の状態は売却価格に大きく影響します。

  • 築年数:一般的に築年数が浅いほど高値
  • メンテナンス状態:定期的なメンテナンスが行われていると高評価
  • 劣化状況:雨漏りやシロアリ被害があると大幅に価値が下がる
  • 設備の状態:キッチンやお風呂などの設備が古いと減価要因に

特に福岡市では、台風や大雨による被害リスクがあるため、過去の水害履歴や排水設備の状態も重要な価格要因となります。また、地盤沈下や土砂災害のリスクも価格に影響するため、ハザードマップの確認も必要です。

福岡市での空き家売却における注意点

福岡市特有の事情として覚えておくべき点があります。

気候による建物劣化

福岡市は夏場の高温多湿と冬の寒さにより、空き家の劣化が進みやすい環境です。特に以下の点に注意しましょう:

  • カビや結露による壁や天井の損傷
  • 台風シーズンの強風・大雨による被害
  • シロアリ被害(特に木造住宅の場合)

地域による需要の差

福岡市内でも地域によって空き家の需要は大きく異なります。

  • 博多区・中央区:交通の便が良く需要が高い
  • 東区・南区:ファミリー層の需要があるが、エリアによる差が大きい
  • 西区・城南区・早良区:自然環境の良さが魅力だが、立地により売却しにくい場合も

売却を検討する際は、地域特性を踏まえた戦略が必要です。

空き家の売却は一生に何度も経験するものではありません。わからないことがあれば、専門家に相談しながら進めることをおすすめします。福岡市の補助金制度や空き家バンクを上手に活用して、最適な売却を実現しましょう。

福岡市のエリア別の空き家事情と価格傾向

空き家の値段を計算する写真

福岡市は7つの行政区に分かれており、それぞれの区で空き家の状況や不動産価格には大きな違いがあります。エリアごとの特徴を理解することで、売却時の適正価格の設定や購入時の投資判断に役立てることができます。ここでは各区の特徴と相場価格、注目すべきポイントを詳しく解説します。

博多区

博多区は福岡市の玄関口であり、博多駅を中心に商業施設やオフィスが集中するエリアです。交通の利便性が高く、インバウンド需要も見込めることから、不動産としての流動性が高いのが特徴です。

相場価格

物件タイプ 平均相場価格(万円) 備考
一戸建て(築20年以上) 1,800〜3,500 駅からの距離や建物状態で大きく変動
マンション(築20年以上) 1,200〜2,800 高層階・低層階で価格差あり
土地のみ(50㎡以上) 5,000〜12,000 商業地域と住宅地域で大きな差

博多区で特に注目されているのは、博多駅から徒歩15分圏内の物件です。再開発が進む博多駅周辺は将来的な資産価値の上昇も期待できます。空き家を売却する場合、建物よりも土地としての価値が高いケースが多いため、更地にしての売却も検討する価値があります。

居住する際の注意点: 博多区は交通の便は良いものの、繁華街に近いエリアでは夜間の騒音や人通りが多いことがあります。また、商業地域では固定資産税が住宅地域より高くなる傾向があるため、維持費の計算は慎重に行う必要があります。

中央区

中央区は天神を中心とした福岡市の商業・文化の中心地です。オフィス街と住宅街が混在しており、特に大名や今泉、赤坂などのエリアは若者に人気があります。中央区の空き家は築年数が古くても立地の良さで価値が保たれる傾向にあります。

相場価格

物件タイプ 平均相場価格(万円) 備考
一戸建て(築20年以上) 2,500〜5,000 大濠公園や平尾エリアはさらに高額
マンション(築20年以上) 1,800〜3,500 天神エリアは需要が高く下落しにくい
土地のみ(50㎡以上) 8,000〜20,000 商業地域では坪単価が非常に高い

中央区で特筆すべきは、再開発が進む天神エリアです。「天神ビッグバン」と呼ばれる再開発プロジェクトにより、周辺の不動産価値の上昇が期待されています。

地元不動産会社のアドバイザーによると、「中央区の物件は築古でも立地が良ければ需要は堅調。特に天神から徒歩10分圏内の物件は、投資用としても人気です」とのことです。

居住する際の注意点: 中央区は便利な一方で、特に天神周辺は地価が高く、固定資産税や都市計画税の負担が大きくなります。また、繁華街近くは週末の騒音や人混みがあるため、静かな住環境を求める方は大濠公園や平尾など少し離れたエリアを検討するとよいでしょう。

東区

東区は香椎や箱崎を中心に発展してきたエリアで、九州大学箱崎キャンパス跡地の再開発や香椎駅周辺の整備が進んでいます。将来性が高く、比較的手頃な価格で物件を取得できることから、若いファミリー層に人気があります。

相場価格

物件タイプ 平均相場価格(万円) 備考
一戸建て(築20年以上) 1,200〜2,800 海沿いと内陸部で価格差が大きい
マンション(築20年以上) 800〜2,000 駅近物件は需要が安定している
土地のみ(50㎡以上) 3,000〜8,000 九大跡地周辺は再開発で価格上昇中

東区で注目すべきは、九州大学箱崎キャンパス跡地の再開発エリアと、アイランドシティです。特にアイランドシティは新興住宅地として整備が進み、新しい商業施設も増えています。

居住する際の注意点: 東区の海沿いエリアは高潮や津波のリスクがあるため、ハザードマップの確認が必要です。また、アイランドシティなどの埋立地は地盤の状況に注意が必要です。交通面では、都心部へのアクセスは地下鉄や幹線道路を使うことになりますが、ラッシュ時は混雑することがあります。

西区

西区は姪浜や西新といった人気の住宅エリアから、糸島に近い西部エリアまで幅広いエリアを含んでいます。九州大学伊都キャンパスへのアクセスの良さから、学生向け賃貸需要が高い地域もあります。

相場価格

物件タイプ 平均相場価格(万円) 備考
一戸建て(築20年以上) 1,000〜2,500 西新・姪浜エリアはより高額
マンション(築20年以上) 700〜2,000 地下鉄沿線は価格が安定している
土地のみ(50㎡以上) 2,500〜7,000 海が見える高台は高額化傾向

西区で特に価値が高いのは、地下鉄空港線沿線の物件です。姪浜駅や西新駅周辺は商業施設も充実しており、安定した人気があります。また、糸島に近い西部エリアは自然環境が豊かで、移住者にも人気です。

「西区は特に海が見える高台の物件は希少価値があります。糸島への入口としての地理的優位性から、今後も安定した需要が見込めるエリアです」と地元不動産業者は話しています。

居住する際の注意点: 西区の山側エリアは急斜面や土砂災害警戒区域があるため、物件購入前には必ずハザードマップを確認しましょう。また、市街地から離れたエリアでは公共交通機関が限られるため、車の必要性が高くなります。高齢化が進んでいる地域もあり、将来的なコミュニティの変化も考慮する必要があります。

南区

南区は大橋や高宮といった閑静な住宅街が広がるエリアで、落ち着いた住環境と都心へのアクセスの良さを両立しています。大学も多く、学生向けの賃貸需要も安定しています。

相場価格

物件タイプ 平均相場価格(万円) 備考
一戸建て(築20年以上) 1,200〜2,500 高宮エリアは比較的高額
マンション(築20年以上) 800〜2,000 西鉄沿線は人気が高い
土地のみ(50㎡以上) 3,000〜7,000 閑静な住宅街は高値安定

南区で注目されているのは、西鉄大牟田線沿線のエリアです。特に高宮駅や大橋駅周辺は交通の便が良く、商業施設も充実しています。また、長住や老司などの住宅エリアも、良好な住環境から安定した人気があります。

居住する際の注意点: 南区の一部エリアは那珂川の氾濫による浸水リスクがあるため、物件選びの際にはハザードマップの確認が必要です。また、大学周辺は学生向けの賃貸物件が多いため、時期によっては騒音が気になることもあります。高台のエリアでは坂道が多く、高齢者には生活のしづらさを感じることがあるかもしれません。

城南区

城南区は別府や七隈を中心とした住宅地が広がるエリアで、福岡大学があることから学生向け賃貸需要が安定しています。地下鉄七隈線の延伸により、さらなる発展が期待されています。

相場価格

物件タイプ 平均相場価格(万円) 備考
一戸建て(築20年以上) 1,000〜2,300 駅近物件はより高額
マンション(築20年以上) 700〜1,800 学生需要で賃貸転用も可能
土地のみ(50㎡以上) 2,500〜6,000 七隈線延伸エリアは上昇傾向

城南区で特に注目すべきは、地下鉄七隈線沿線の物件です。七隈線は博多駅まで延伸されたことで利便性が大幅に向上し、沿線の不動産価値の上昇が期待されています。

居住する際の注意点: 城南区の一部エリアは坂や高低差が多いため、高齢者や小さな子どもがいる家族は生活のしやすさを考慮する必要があります。また、福岡大学周辺は学生向けの賃貸物件が集中しているため、時期によっては騒音が気になることもあります。公共交通機関は地下鉄や西鉄バスが通っていますが、エリアによっては本数が限られる場所もあり、車の必要性が高い場合があります。

早良区

早良区は西新や藤崎といった人気の住宅地から、脊振山系に近い山間部まで、多様な環境を持つエリアです。特に百道浜や西新エリアは福岡市内でも人気の高級住宅地として知られています。

相場価格

物件タイプ 平均相場価格(万円) 備考
一戸建て(築20年以上) 1,500〜4,000 西新・百道浜エリアはさらに高額
マンション(築20年以上) 1,000〜3,000 シーサイドエリアは高級物件が多い
土地のみ(50㎡以上) 4,000〜12,000 西新エリアは高値安定

早良区で特に価値が高いのは、西新・百道浜エリアです。福岡タワーやヤフオクドームなどの施設が近く、海に面した開放的な環境から、福岡市内でも特に人気の高いエリアになっています。

「早良区は福岡市の中でも特に住環境の良さで人気があり、西新や百道浜の物件は空き家になってもすぐに買い手がつくことが多いです。特に良い立地の物件は非公開で取引されることも少なくありません」と不動産エージェントは語っています。

居住する際の注意点: 早良区の山側エリア(内野や脇山など)は自然環境が豊かな一方で、公共交通機関が限られるため車が必須となります。また、土砂災害警戒区域に指定されている場所もあるため、ハザードマップの確認が重要です。高級住宅地である西新や百道浜エリアは不動産価格が高く、固定資産税や維持費の負担も大きくなる傾向があります。さらに、ヤフオクドーム周辺はイベント開催時に交通渋滞が発生することがあります。

将来性の高いエリア

福岡市内で今後の発展が期待されるエリアとしては、以下が挙げられます:

  1. 博多駅周辺:駅ビル建て替えや周辺の再開発が進み、さらなる発展が見込まれています。

  2. 天神エリア:「天神ビッグバン」プロジェクトにより、2026年までに多くの高層ビルが建設される予定です。

  3. 九州大学箱崎キャンパス跡地(東区):大規模な再開発が進行中で、新たな街づくりが行われています。

  4. 七隈線沿線(城南区〜中央区):地下鉄七隈線の博多駅延伸により利便性が向上し、沿線の不動産価値上昇が期待されています。

  5. アイランドシティ(東区):大規模な埋立地開発により、新たな住宅地・商業施設が整備されつつあります。

投資としての空き家購入を考える場合、これらのエリアは将来的な資産価値の上昇が期待できるため、検討する価値があります。ただし、すでに不動産価格が高いエリアもあるため、投資収益率の計算は慎重に行う必要があります。

投資用物件選びのポイント

  • 駅やバス停からの距離
  • 周辺の再開発計画の有無
  • 学校や商業施設へのアクセス
  • 建物の構造と耐震性
  • 賃貸需要の安定性(大学や企業の近さ)

福岡市の空き家を投資目的で購入する場合は、単に安い物件を選ぶのではなく、将来的な需要と供給のバランスを見極めることが重要です。例えば、大学周辺は学生向け賃貸として、駅近エリアはファミリー向け物件として、それぞれ異なるターゲット層を想定した戦略が必要になります。

## 空き家を購入したい方へ

福岡市で空き家の購入をお考えの方に向けて、購入方法から助成金制度、リノベーションのポイント、購入時の注意点まで詳しく解説します。空き家を新たな住まいや投資として活用するためのすべての情報をこの章でご紹介します。

空き家の購入方法

福岡市で空き家を購入する方法はいくつかあります。それぞれの特徴を理解して、ご自身に最適な方法を選びましょう。

不動産会社を通じた購入

最も一般的な購入方法は、地元の不動産会社に相談することです。

メリット:

  • 専門家のサポートが得られる
  • 物件情報が豊富
  • 交渉や契約手続きをサポートしてもらえる
  • ローンなどの資金計画も相談できる

デメリット:

  • 仲介手数料がかかる(売買価格の3%+6万円+消費税)
  • 空き家専門ではない場合もある

地元の事情に詳しい福岡市の不動産会社を選ぶことで、エリアごとの特性や将来性について的確なアドバイスを受けることができます。

空き家バンクの活用法

福岡市の空き家バンクは、市が運営する空き家の情報提供サービスです。福岡市では福岡市空き家バンクが公式に運営されています。

メリット:

  • 利用料が無料
  • 自治体が関与しているため安心感がある
  • 相場より安い物件が見つかることもある
  • 地域活性化の観点から購入後のサポートが得られる場合がある

デメリット:

  • 登録物件数が限られている
  • 物件の状態が良くないケースもある
  • 場所によっては希望エリアの物件がない可能性がある

空き家バンクを利用する場合は、まず市のウェブサイトで登録方法を確認し、希望条件に合う物件があるかどうかをチェックしましょう。空き家バンクでは、地域コミュニティとのつながりも重視されることが多いため、地域活動に参加する意欲がある方に特におすすめです。

オークションでの購入

不動産競売や民間のオークションサイトを通じて空き家を購入する方法もあります。

メリット:

  • 市場価格より安く購入できる可能性がある
  • 短期間で取引が完了することもある
  • 多くの物件から選べる機会がある

デメリット:

  • 物件の内部確認が十分にできないケースがある
  • 権利関係のトラブルリスクがある
  • 入札や落札後の手続きなど専門知識が必要
  • リフォーム費用が高額になる可能性がある

不動産競売に関する情報は、裁判所のウェブサイトや専門の情報サイトで確認できます。ただし、競売物件は「現状渡し」が原則のため、購入後のリスクを把握した上で検討する必要があります。

各方法の比較

以下の表で、各購入方法の特徴を比較してみましょう。

購入方法 価格 安全性 サポート体制 物件選択肢 手続きの複雑さ
不動産会社 相場通り〜やや高め 高い 充実 多い 低い(サポートあり)
空き家バンク 相場〜やや安め 高い やや充実 少ない 中程度
オークション 安い やや低い 少ない 多い 高い

福岡市の助成金・補助金制度

福岡市では空き家の購入やリノベーションに対して、複数の助成金や補助金制度を設けています。これらを活用することで、費用負担を大幅に軽減できます。

福岡市地域貢献等空き家活用補助金

子育て居住型

対象者:

  • 福岡市外から転入される子育て世帯
  • 世帯分離により市内移動される子育て世帯
  • 子育て世帯とは、18歳未満の子どもがいる世帯または妊娠している方がいる世帯

対象となる空き家:

  • 市街化調整区域内の1年間以上利用されていない空き家
  • 「区域指定型制度」を適用する地区内にあること
  • 建築基準法に違反していないこと
  • 昭和56年6月1日以降の建築物、または耐震性が確保されていること

補助内容:

  • 補助率:改修工事費等の合計額の2分の1
  • 上限額:100万円
対象経費 内容
子育て対応改修工事費 子ども部屋の増築、台所の対面化、手すり設置、バリアフリー改修、長寿命化改修、省エネルギー改修、防犯性向上改修、家事負担軽減改修など
その他の経費 家財道具の処分費用、測量・調査・設計費用
地域貢献型

対象者:

  • 空き家を地域貢献施設(子ども食堂、福祉施設、地域交流施設など)として活用するために改修する方

対象となる空き家:

  • 1年間以上利用されていない空き家
  • 建築基準法に違反していないこと
  • 昭和56年6月1日以降の建築物、または耐震性が確保されていること

補助内容:

  • 補助率:改修工事費等の合計額の2分の1
  • 上限額:250万円
対象経費 内容
改修工事費 台所・浴室・洗面所・トイレの改修、給排水・電気・ガス設備の改修、外装改修、内装改修など
その他の経費 家財道具の処分費用、測量・調査・設計費用、耐震改修工事費

福岡市空き家活用補助金(市街化調整区域における定住化促進)

現在の申請状況:

  • 令和6年度の申請受付は終了
  • 令和7年度の事前相談を受付中(補助金交付を確約するものではない)
  • 令和7年度の申請受付は令和7年4月以降に開始予定

対象者:

  • 空き家を取得して住まれる方(福岡市外からの転入者または世帯分離による市内移動者)
  • 空き家を借りて住まれる方(福岡市外からの転入者または世帯分離による市内移動者)
  • 空き家を貸される方(住まれる方を福岡市外からの転入者または世帯分離による市内移動者に限定する場合)

対象者の要件:

  • 空き家を10年間以上活用すること
  • 福岡市の市税に滞納がないこと
  • 福岡市暴力団排除条例に抵触しないこと
  • 市外居住者は居住地の市区町村税に滞納がないこと
  • 空き家の改修について、所有者等の同意を得ていること(借家の場合)

対象となる空き家:

  • 申請日から遡って1年間以上居住者または利用者がいない空き家
  • 開発許可等に関する要件を満たすもの
    • 自己用住宅の場合:区域指定型制度適用地区内、指定既存集落内の条件を満たす住宅など
    • 賃貸用住宅の場合:区域指定型制度適用地区内、賃貸化実施要綱による住宅など
  • 建築基準法に違反していないこと
  • 昭和56年6月1日以降の建築物、または耐震性が確保されていること
  • 災害が想定される区域(災害危険区域、土砂災害警戒区域など)に含まれていないこと

補助内容:

  • 補助率:対象経費の合計額の2分の1
  • 上限額:100万円
対象経費 内容
改修工事費 台所・浴室・洗面所・トイレの改修、給排水・電気・ガス設備の改修、外装改修、内装改修など
設計費 改修事業のために必要な測量、試験、調査、設計に要する費用
その他 家財道具等の撤去処分費、屋内外の清掃費(上限額は全経費の合計額の1/5まで)

申請方法と注意点

助成金や補助金を申請する際には、以下の点に注意しましょう。

必要書類:

  • 申請書
  • 事業計画概要書
  • 改修事業の内容が分かる図面等
  • 改修工事費見積書の写し
  • 補助対象者であることを確認できる書類(住民票等)
  • 耐震性を確認できる書類(昭和56年5月31日以前の建築物の場合)
  • 市区町村税の滞納がないことを確認できる書類(市外居住者の場合)

申請の流れ:

  1. 事前相談(必須)
  2. 申請書類の提出
  3. 審査・交付決定
  4. 工事実施
  5. 完了報告
  6. 交付金の受取

重要な注意点:

  • 工事着工前に申請し交付決定を受ける必要があります
  • 自ら行う工事(DIY)の場合は材料費と家財道具の直接処分費のみが対象
  • 交付決定日以降に工事請負契約をしたものが対象
  • 予算には限りがあり、先着順のケースが多い
  • 10年間以上の活用が条件となる

住宅ローン【フラット35】の優遇

補助金制度を利用して空き家を購入する場合、住宅ローン【フラット35】地域連携型を活用することで、金利の優遇を受けることができます。

優遇内容:

  • 当初10年間 年▲0.25%の金利引き下げ

申請方法:

  • 「【フラット35】地域連携型利用申請書」等を福岡市へ提出
  • 証明書発行には2か月程度かかるため、早めの申請が必要

問い合わせ先:

  • 住宅金融支援機構【お客さまコールセンター】: 0120-0860-35 (営業時間 9時00分~17時00分 / 祝日、年末年始を除き、土日も営業)

空き家購入後のリノベーション

福岡市の空き家を購入した後、住みやすく魅力的な住まいにするためのリノベーションについて解説します。

DIYでできること

自分自身で行うDIYリノベーションは、費用を抑えながら自分好みの空間を作り出せる方法です。

DIYに適した作業:

  • 壁紙の張替え
  • 床材の張替え(フローリングシート等)
  • 塗装(壁、天井、木部など)
  • 棚やカウンターの設置
  • 照明器具の交換
  • ガーデニングや外構の簡易整備

DIYのコスト目安:

DIY作業内容 材料費目安(6畳間) 必要な工具 難易度
壁紙張替え 1.5〜3万円 カッター、定規、のり、ヘラ ★★☆☆☆
フローリングシート 1〜2.5万円 カッター、定規、接着剤 ★★☆☆☆
壁塗装 1〜2万円 刷毛、ローラー、養生テープ ★★★☆☆
照明交換 器具による ドライバー、絶縁テープ ★★☆☆☆

DIYの注意点:

  • 電気・ガス・水道などの設備工事はDIY不可(資格が必要)
  • 構造に関わる工事は専門家に依頼する
  • 賃貸の場合は原状回復義務があるため、大家さんの許可が必要

プロに依頼する場合の費用相場

大規模なリノベーションや専門的な工事は、プロの業者に依頼するのが安心です。

リノベーション費用の相場:

リノベーション内容 費用相場 工事期間 特徴
水回り(キッチン) 80〜300万円 1〜2週間 設備機器の性能・デザインで費用差大
水回り(浴室) 70〜250万円 1〜2週間 ユニットバスor在来工法で変動
水回り(トイレ) 20〜80万円 2〜5日 便器グレード・内装で変動
間取り変更(軽微) 50〜150万円 2〜3週間 非耐力壁の移動・新設
間取り変更(大規模) 200〜500万円 1〜2ヶ月 耐力壁の変更含む場合
全面リノベーション 400〜1,500万円 2〜3ヶ月 築年数や広さにより変動大

業者選びのポイント:

  • 複数の業者から見積もりを取る
  • 実績や施工事例を確認する
  • アフターサービスの内容を確認
  • 口コミや評判をチェック
  • 施工中の中間検査の有無

補助金を活用したリノベーション事例

福岡市の助成金制度を活用したリノベーション事例をご紹介します。

事例1: 博多区の古民家リノベーション

  • 築50年の木造住宅
  • 耐震改修と省エネ改修を組み合わせ
  • 助成金額:約140万円
  • 総工事費:約350万円
  • 特徴:伝統的な意匠を残しながら、現代的な住みやすさを実現

事例2: 南区のファミリー向け空き家リノベーション

  • 築35年の2階建て住宅
  • 子育て対応改修と水回りの全面リニューアル
  • 助成金額:約50万円
  • 総工事費:約250万円
  • 特徴:子供部屋の充実と共用スペースの拡大

事例3: 早良区のシニア向けバリアフリー改修

  • 築40年の平屋建て
  • バリアフリー改修と断熱改修の複合工事
  • 助成金額:約80万円
  • 総工事費:約220万円
  • 特徴:段差解消と断熱性向上で健康寿命を延ばす住まいに

購入時の注意点

空き家を購入する際には、以下のポイントに特に注意が必要です。

物件の調査ポイント

建物の状態チェック:

  • 雨漏りの痕跡:天井やクロスの変色、壁のシミなどをチェック
  • 床の傾き:ボールを置いて転がる方向や程度を確認
  • シロアリ被害:床下や柱の状態を必ず確認
  • 基礎の亀裂:大きな亀裂がないか確認
  • 設備の動作確認:水道、電気、ガスなど

専門家による調査(ホームインスペクション): 空き家購入の際は、専門家による建物調査(ホームインスペクション)を依頼することを強くお勧めします。費用は5〜10万円程度ですが、将来の大きなトラブルや予想外の修繕費を避けることができます。

調査項目 費用目安 重要度 備考
建物状況調査(ホームインスペクション) 5〜10万円 ★★★★★ 専門家による総合的な調査
耐震診断 5〜15万円 ★★★★☆ 1981年以前の建物は特に重要
土壌汚染調査 10〜30万円 ★★☆☆☆ 工場跡地など特殊な場合
アスベスト調査 3〜10万円 ★★★☆☆ 1970年代以前の建物

周辺環境のチェック項目

物件そのものだけでなく、周辺環境も重要なチェックポイントです。

生活インフラ:

  • スーパーやコンビニの有無と距離
  • 病院・クリニックへのアクセス
  • 公共交通機関の利便性
  • 学校・保育施設の有無(子育て世帯の場合)

周辺環境と地域性:

  • 騒音(飲食店、幹線道路、線路など)
  • 日当たり(周囲の高層建築物の影響)
  • 治安状況(地域の防犯活動、過去の犯罪発生状況)
  • 災害リスク(ハザードマップで浸水・土砂災害リスクを確認)

福岡市特有のチェックポイント:

  • 博多区・中央区: 繁華街近くは騒音や駐車場問題を確認
  • 東区・西区: 新興住宅地と古い住宅地の差が大きいため地域特性を調査
  • 南区・城南区・早良区: 丘陵地は坂道や土砂災害リスクをチェック

建物の耐久性と安全性の確認方法

空き家の耐久性と安全性は最も重要なポイントです。

耐震性の確認:

  • 建築年代のチェック(1981年の新耐震基準前後で大きく異なる)
  • 耐震診断の有無と結果
  • 過去の耐震改修歴

水害対策:

  • 福岡市のハザードマップで浸水想定区域を確認
  • 過去の水害履歴を確認(特に那珂川、御笠川、室見川周辺)
  • 雨水排水設備の状態

老朽化のチェックポイント:

  • 外壁や屋根の状態
  • 給排水管の種類と状態(特に給水管が鉛製の場合は要注意)
  • 電気配線の状態(古い配線は火災リスクあり)

「福岡市の空き家は、地域によって建築年代や構造に特徴があります。例えば博多区や中央区の古い木造住宅は、風情がある一方で耐震性に課題があることも。専門家の目で見ることで見えない問題点を発見できることが多いです。」 —福岡市内建築士事務所代表

将来的な修繕計画の立て方

空き家購入後の修繕計画は、資金計画の面でも重要です。

長期修繕計画の例:

時期 修繕内容 概算費用 備考
購入直後 緊急性の高い箇所の修繕 50〜200万円 水回り、電気設備など
5年以内 外壁・屋根の補修 100〜300万円 雨漏り防止が最優先
10年以内 給排水管の交換 80〜150万円 水漏れ防止・水質確保
15年以内 設備機器の更新 150〜300万円 キッチン・浴室など
20年以内 大規模リフォーム 300〜600万円 全面的な内装更新など

修繕積立の目安: 空き家の状態にもよりますが、年間の修繕費として建物価値の1〜2%程度(例:1,500万円の建物なら年間15〜30万円)を積み立てておくと安心です。

修繕優先順位の考え方:

  1. 安全性に関わるもの(耐震、電気設備など)
  2. 雨水・湿気対策(屋根、外壁、基礎など)
  3. 水回り設備(給排水管、浴室、キッチンなど)
  4. 断熱・省エネ対策
  5. 内装・デザイン

福岡市に住む際の注意点

福岡市の空き家を購入して住む際には、地域特有の注意点もあります。

気候と災害リスク:

  • 台風:福岡市は台風の通り道になることが多く、強風対策が必要
  • 集中豪雨:近年、局地的豪雨が増加。低地の物件は浸水リスクを確認
  • 高温多湿:夏季は蒸し暑く、空き家の場合は通風・断熱対策が重要

生活習慣と文化:

  • 地域によってコミュニティの結束力に差がある
  • 自治会や町内会への加入が暗黙の了解となっているエリアもある
  • 祭りや行事への参加が期待される地域もある

交通事情:

  • 中心部は公共交通機関が充実しているが、郊外では車が必要なケースも
  • 博多駅・天神周辺は駐車場不足と高額な駐車場料金が課題
  • 通勤ラッシュ時の混雑(特に地下鉄空港線)を考慮した住居選び

将来の開発計画:

  • 福岡市は再開発が活発なため、購入前に周辺の開発計画を確認
  • 天神ビッグバンや博多コネクティッドなどの大規模プロジェクトの影響範囲をチェック
  • 都市計画道路の予定地になっていないか確認

空き家を購入して福岡市に住むことは、都市の利便性と落ち着いた住環境を両立できる魅力的な選択肢です。しかし、古い建物特有の課題や地域特性を理解した上で購入を検討することが、後悔のない選択につながります。適切な調査と計画、そして必要に応じて専門家のアドバイスを受けながら、理想の住まいづくりを進めていきましょう。

福岡市ならではの住む際の気を付ける点

空き家についてポイントを解説する女性の写真

福岡市で空き家を購入して住まいとする場合、地域特有の特徴や注意点を知っておくことが重要です。福岡市ならではの住環境や気候条件を理解し、快適な生活を送るための知識をご紹介します。

気候と自然災害への備え

福岡市は温暖な気候ですが、梅雨時期の豪雨台風による被害リスクがあります。特に2017年の「九州北部豪雨」のような大規模な水害が発生した経験もあるため、浸水リスクの確認は必須です。

災害リスク 主な影響地域 対策ポイント
浸水・水害 博多区、中央区沿岸部、那珂川・御笠川周辺 ハザードマップ確認、止水板準備
土砂災害 南区、城南区、早良区の丘陵地域 崖地近くの物件は地盤調査必須
地震 市内全域(警固断層帯) 耐震性確認、家具固定

福岡市が公開している「防災マップ」で物件周辺の災害リスクを事前に確認しましょう。特に河川近くや海岸沿いの物件では、過去の浸水履歴を調査することをお勧めします。

「福岡市防災・危機管理課によると、特に那珂川、御笠川、室見川の流域では、大雨時の浸水リスクに注意が必要です。過去の災害履歴を確認した上で物件選びをすることが重要です。」

交通事情と生活利便性

福岡市は公共交通機関が発達していますが、地域によって利便性に大きな差があります。

地下鉄沿線の物件は利便性が高く人気がありますが、その分価格も高めです。一方、郊外エリアでは自家用車が必須になることが多いため、駐車場の有無や道路状況も重要なチェックポイントとなります。

エリア 交通の特徴 生活利便性 注意点
天神・博多周辺 公共交通機関充実 非常に高い 駐車場確保が難しく高額
地下鉄沿線 地下鉄利用可能 高い 駅からの距離で価格が変動
郊外エリア バス路線中心 やや低い 自家用車必須、道路幅確認

特に高齢者や子育て世帯は、医療機関や教育施設へのアクセスも重要です。福岡市では区ごとに行政サービスの内容や子育て支援制度が若干異なるため、各区役所のホームページで確認することをお勧めします。

騒音・環境問題

福岡空港や自衛隊基地、主要道路周辺では騒音問題が発生することがあります。

福岡空港周辺(東区・博多区の一部)では航空機騒音に注意が必要です。空港の南側は特に離着陸の影響を受けやすいエリアとなっています。また、高宮・大橋エリアは鉄道騒音が気になる場合があります。

繁華街近く(中洲、天神周辺)の物件は深夜の騒音や人通りに注意しましょう。観光客や飲食店が多いエリアでは、特に週末や祭りシーズンに賑やかになります。購入前に夜間や週末に現地を訪れて、実際の環境を確認することをお勧めします。

福岡市特有の文化・風習

福岡市には博多祇園山笠どんたく港まつりなどの伝統行事があり、開催期間中は交通規制や混雑が発生します。お祭りのルート近くに住む場合は、この時期の騒音や人出を考慮する必要があります。

また、福岡は「食の街」として知られ、屋台文化が根付いています。特に中洲や天神周辺では夜間に屋台が出店し、観光客で賑わいます。この文化を楽しみたい方には魅力ですが、静かな環境を求める方は立地選びに注意が必要です。

不動産取引における地域特性

福岡市の不動産市場には、いくつかの特徴的な慣習があります。

地鎮祭や建前などの伝統的な儀式を重視する傾向があり、リフォームや建て替え時に近隣への配慮として執り行われることがあります。

また、地域コミュニティへの参加も重要視されます。特に古くからの住宅地では、町内会や自治会への加入が暗黙の了解となっていることがあります。町内会費や清掃活動などの共同作業への参加も想定しておきましょう。

地域コミュニティ活動 内容 頻度 備考
町内会費 自治会運営費 月額500〜1,000円程度 地域により異なる
清掃活動 道路・公園の清掃 月1回程度 朝7〜8時頃が多い
防災訓練 避難訓練など 年1〜2回 参加は任意の場合も
祭り準備 地域行事の運営 年1〜数回 地域により差が大きい

エリア別の特徴と注意点

福岡市は7つの行政区に分かれており、それぞれに特徴があります。

博多区・中央区:商業施設が充実し利便性が高い反面、繁華街近くは夜間騒音に注意が必要です。また、博多駅周辺は再開発が進み、景観や環境が変化している点に留意しましょう。

東区:福岡空港があり、一部地域では航空機騒音があります。香椎や和白エリアは住宅地として人気ですが、沿岸部では高潮リスクの確認が必要です。

南区・城南区:大学が多く、学生の賃貸需要が高いエリアです。丘陵地が多いため、土砂災害リスクの確認が重要です。

西区・早良区:ベッドタウンとして発展し、特に西区は新興住宅地が増えています。海沿いのエリアでは塩害対策が必要になる場合があります。

空き家特有の問題と対策

福岡市の空き家を購入する際には、シロアリ被害雨漏りなどの建物劣化に特に注意が必要です。福岡の高温多湿な気候はシロアリの活動を促進するため、床下や柱の状態を専門家に確認してもらいましょう。

また、福岡市では井戸水を利用している古い住宅も存在します。水質検査や設備の現状確認が必要となります。

空き家の主な問題 福岡市の特徴 調査・対策ポイント
シロアリ被害 高温多湿で被害リスク高 専門業者による床下・柱の検査
雨漏り 梅雨・台風が多い 屋根・天井の詳細チェック
設備の老朽化 井戸水利用の古家あり 水道・電気・ガス設備の検査
庭木の管理 成長が早い 剪定費用の見積もり

「空き家」と一口に言っても、放置期間や管理状態によって状態は大きく異なります。購入前のホームインスペクション(住宅診断)は必須と考えるべきでしょう。

「福岡県宅地建物取引業協会によると、空き家購入時のトラブルで最も多いのは、雨漏りやシロアリ被害などの見えない劣化に関するものです。特に梅雨が長く湿度の高い福岡では、専門家による事前調査が重要となります。」

福岡市ならではの特性を理解し、適切な対策を講じることで、空き家を魅力的な住まいに変えることができます。地域コミュニティとの関わりを大切にしながら、福岡市での新生活を楽しんでください。

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まとめ

本記事では、福岡市の空き家の売却・購入に関する総合的な情報をご紹介しました。福岡市の空き家バンクや各種助成金制度を活用することで、より有利な条件での取引が可能です。売却希望者には高値で売るためのポイントや税金面での特例、購入希望者には補助金制度やリノベーション事例をお伝えしました。

また、福岡市特有の住環境として、気候条件や自然災害リスク、交通事情、騒音問題、地域コミュニティの特徴なども解説しました。特に高温多湿な気候によるシロアリ被害や、梅雨・台風時期の水害リスクには注意が必要です。

空き家の状態は物件によって大きく異なるため、購入前のホームインスペクションや各種調査は必須と言えるでしょう。エリアごとの特性や価格傾向を理解した上で、自分のライフスタイルに合った物件選びをすることが重要です。

福岡市の空き家は、適切な知識と準備があれば、快適な住まいや有望な投資先となる可能性を秘めています。この記事が、皆様の福岡市での空き家活用の一助となれば幸いです。

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この記事を書いた人

遺品整理やゴミ屋敷片付けの業界歴8年以上のベテラン編集長です!遺品整理やゴミ屋敷片付け、生前整理での現場経験も生かして「遺品整理ドットコム」のブログを執筆しています!すぐに行動を起こせるような文章を心掛けてブログ運営をしています。

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