お雛様の引き取り方法を3つ紹介!
投稿日:2017年06月14日 更新日:2024年02月26日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
「お雛様を引き取りしてもらえないかな?」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?家や部屋を片付けているとお雛様が出てきて、「捨てるのは流石に可哀そう・・・」と思い、お雛様の引き取り先を探す方が増えています。
女の子が生まれると、健やかな成長と幸せを願い、毎年3月3日の桃の節句にお雛様を飾り、ひな祭りをお祝いします。「将来結婚して幸せになれますように。」と願いを込めます。
そうした願いは、子供に受け継がれ、又その子に受け継がれていくものです。
子供が結婚した後も、子供の成長を願い毎年飾る親もいますが、親も高齢となり、高い棚にしまってある収納している箱が取れなくなったり、飾る手間が億劫になったと、次第に飾らなくなってしまうといったケースが多いのではないでしょうか。
また、気軽に飾れるタイプの物もありますが、8段飾りといった立派なお雛様もあります。収納に幅を取り、置き場所に困ってしまっている方もいらっしゃるようです。
捨てる事はできないけれど何とかしたい。ではどんな引き取り方法があるのか学んでいきましょう。
お雛様を引き取ってもらう方法を考えていきましょう。
できれば毎年飾ってあげるのが一番良いのですが、何らかの理由でそれが出来なくなる時も来ます。そんな時に大切なお雛様を引き取ってもらう方法を知っておきましょう。
お雛様を引き取ってもらう方法として、寄付をする方法があります。
まだ綺麗だし、活用してもらいたいとお考えなら、寄付をして新しい場所で再利用されるのが良い方法です。
保育園や児童養護施設、介護施設等に寄付をするには、各自治体に問い合わせをしてみると、必要としている施設があれば紹介をしてもらえる場合があります。お雛様を必要とされている場所で喜んでもらえるなら、何も心配する事なく引き取ってもらう事ができます。
海外の支援団体に寄付をする方法もあります。日本文化は海外の様々な国で興味をもたれています。とあるメディアに映し出された欧米系のお宅の居間には、大事にガラスケースに入れられ飾られているお雛様や日本人形を見かけることがあります。海を渡った遠い国で文化交流に繋がるのも素敵な話です。
インターネットで検索すれば様々な団体が出てくるので情報を得ておきましょう。
雛祭りビックイベントを知っていますか?
徳島県の勝浦で始まった雛祭りのイベントで、徳島県勝浦に集まった雛人形が全国に贈られ日本各地で春を呼ぶイベントとして広まっています。
ビックひな祭りでは供養の意味も含めて、いらなくなったお雛様の引取り(募集)を行っています。
主なひな祭りビックイベント
開催名 | 場所 | 供養料 | 受付期間 | 持ち込み方法 | 主催者/連絡先 |
勝浦ビックひな祭り | 徳島県勝浦郡勝浦町 | 5,000円~ | 1月1日~1月31日 | 持ち込めない場合は宅配可 | 人形文化交流会TEL0885-42-4334 |
勝浦ビックひな祭り | 千葉県勝浦市 | 5,000円 | 電話予約 4月10日~ | 電話予約→申込書払込用紙発送→振込後ひな人形の送付 | ビックひな祭り観光委員会TEL0470-73-6641 |
南紀勝浦ひなめぐり | 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町 | 5,000円 | 12月中旬~1月中旬 | 振込後発送 | 南紀勝浦ひなめぐり実行委員会TEL070-5545-8195 |
鴻巣ビックひな祭り | 埼玉県鴻巣市 | 5,000円 | 1月12日~22日 250体まで | 電話予約→申込書払込用紙発送→振込後ひな人形の送付、持ち込み可 | 鴻巣市歓呼協会TEL 048-540-3333 |
徳島県勝浦郡勝浦町のビックひな祭りは、約1ヵ月にわたって開催されます。
会場には2万体以上の雛人形が飾られ、中でも目を引くのが高さ8メートルに達するピラミッド型の巨大な雛壇です。周辺も含めた300段に30,000体のきらびやかなお雛様は、さすが元祖といった感じです。
千葉県勝浦市のビッグひな祭りは同じ地名の徳島県勝浦郡勝浦町より、譲り受けた7000体を含む約30、000体以上のお雛様が公共施設や商店街等に設置されたひな壇に飾られます。
中でも有名なのが、遠見岬神社の60段の石段に飾られる1800体のお雛様です。夕暮れからライトアップされ多くの観光客が訪れます。メディアでもよく取り上げられていますね。
お雛様のふるさと鴻巣市の一大イベントである鴻巣ビックひな祭りとなるメイン会場には高さ7メートル31段のピラミッド雛壇に1800体を超える雛人形が飾られます。
いらなくなったお雛様をこうしたイベントに寄付することにより、町おこしに繋がり訪れた人々に感動を与える事ができます。
但し、お雛様の損傷が激しかった場合等は、供養されお焚き上げされます。
また、毎年飾られお役目を終了した後も供養されお焚き上げされます。
お雛様の引取り方法の選択の1つとして頭に入れておきましょう。
色々と手を尽くしてみたものの、お雛様の引き取り手がいなかった場合どうしますか?
日本の伝統文化である願いや祈りがこもったお雛様をむやみやたらとゴミとして処分してしまう事は中々できないことではないでしょうか。
では、引き取り手がいない場合どのような方法があるのか学んでいきましょう。
お雛様供養はもちろんですが、里親に引き取ってもらえるように、里親を探してくれる催しを行っているところがあります。
愛着のあるお雛様ですから、里子に出して再び愛される場所で大事にしてもらえることは素晴らしい事です。
人形供養の花月堂は、平塚市にある民間の会社が運営している供養祭です。2、3ヵ月に1回神社の神主さんに供養をしてもらい、お別れをします。人形供養が終わったお雛様は、お雛様が欲しい方の元へ引き取られていったり、学校や養護施設等へ寄付されていきます。お人形を処分してしまうのではなく、出来る限りお雛様の次の家族を見つけてあげるように寄付先の募集なども行っています。
日本文化に興味を持つ海外への寄付も行っています。但し、民間の運営ですので持ち込みや供養には料金がかかります。
申し込みは随時行われています。興味がある方は、問い合わせてみてください
【電話番号】0463-23-7351
お雛様の供養を行っているお寺や神社は日本全国どこにでもあります。家の近くでお雛様の供養を行っているお寺や神社を探してみましょう。
近くにない場合は、宅配や郵送で受け付けているお寺や神社もあるので、確認しておきましょう。
お雛様の供養は、不定期に開催していたり、年1回や毎月開催しているお寺や神社があります。
供養料は、一体単位や段ボール箱単位等、お寺や神社によって様々ですが、目安としては、1体だったら、1,000円~、段ボール箱だったら3,000円位からになります。
愛着や情のあるお雛様をお寺や神社で引き取ってもらい、きちんと供養し、お焚き上げ(火葬)してもらう事によって後ろめたさや、心残りなくスッキリ出来るのではないでしょうか。
自分の周りの寺社で雛人形の供養が行われているのかを確認するのは、非常に時間がかかり大変です。
この記事を執筆しているオコマリでは、700年以上の歴史を持つ群馬県にある富士浅間神社と提携し、雛人形の供養を実施しています。
オコマリで雛人形の供養をするには、「申し込み→配送→供養」のたった3つのステップだけ。
費用も、どんな大きさのダンボールの箱に入れても1箱たったの10,000円で受け付けており、ダンボールの中に何個雛人形やぬいぐるみを入れても定額です。また、ガラスケースの処分も受け付けています。
供養後には、「供養報告書」がちゃんと送られてくるので安心です。
雛人形やぬいぐるみ以外にも、写真やアルバム、万年筆、神棚にも対応しており、全国どこからでもお申込みいただけます。
お問い合わせも無料で行っていますので、気になる方はHPをチェックしてみて下さい。
次は、お雛様を生前整理・遺品整理業者に引き取ってもらう方法を学んでみましょう。
生前整理・遺品整理業者は、生きているうちに身の回りを整理して残った人生を新たな気持ちで歩んでいきたい、急に施設への入居が決まったので処分する物を回収整理してほしい。遠くに住む身内が亡くなったので遺品を整理したい。等、お客様のご希望を十分に聞き入れ、生前整理、遺品整理の専門のスタッフが親切丁寧に不用品を整理処分してくれる会社です。
ただ単に不用品をかき集め、回収処分してくれる不用品回収業者とは違います。
生前整理や遺品整理をする中で多いのがお雛様のようなお人形の処分です。引き取りを希望する本人にとっては一番つらい選択ですが、やむを得ない場合は仕方がありません。
「古物商許可」の免許を持っている生前整理・遺品整理業者もいるので、比較的綺麗な状態の物ならば、お雛様の引取り方法として買い取ってくれるかも知れません。
また、人形供養をしてくれる業者もいるので、ただ単に引き取って処分してもらうのではなく、供養までやってもらう事も可能なのです。
ついでに他にも断捨離して一緒に回収してもらうのも得策かもしれません。
お雛様の引き取り方法をいくつか学びました。小さい時、美しく品よく凛とした佇まいのお雛様に誰もがうっとりしたのではないでしょうか。
最近では日本の伝統的な文化が薄れてきているような気もしていましたが、一方では、ビッグひな祭りといったイベントが各地で盛り上がりを見せています。これはとても良い事ですね。
毎年お雛様を飾り続けることが一番良いのでしょうが、止む無く処分しなければならない時がいつかは来てしまうかもしれません。その時はここで学んだ引き取り方法の中から自分に合った方法でお雛様をただ簡単に処分するのではなく、引き取ってもらいましょう。
そして、今までの感謝の気持ちをこめて「ありがとう。」と言いましょう。
お雛様の引き取りについて詳しく知りたい方はこちらもご覧ください!
人形供養のことについて、わからないこと・不安なこと・他人には相談しづらいことなどおありかと思います。オコマリでは人形供養について、予算・スケジュール・安心できる業者なのか、など様々なご質問に人形供養に詳しいベテランのスタッフが親切丁寧にお答えし、お客様の不安を解消いたします。