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投稿日:2017年03月11日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
遺品整理を孤独死の現場で行う場合の手順や料金・費用相場はどのようになっているのでしょうか?
孤独死が発生した場合には、遺品整理の作業が含まれていることが殆どです。これは孤独死の現場では遺品整理を行わないと死臭が除去できないからです。
今回は、不幸にして孤独死の遺品整理が必要になった時にはどうすればいいのか、また孤独死の遺品整理時には専門家は必要なのか?についてお伝えしたいと思います。そして、孤独死を避けられなくても直ぐに発見してあげる為の準備も考えましょう。
オコマリは、特殊清掃を始め遺品整理やゴミ屋敷片付け、片付け、木の伐採や剪定といった生活のお困り事を解決するサービスを提供しています。特殊清掃に関して専門知識のあるスタッフが親身になって無料で相談に乗っておりますので、0120-916-397までご相談いただければと思います。
オコマリの特殊清掃のサービスの詳細については、「特殊清掃|オコマリ」のページからご確認いただけます。ご相談内容は秘密厳守いたしますので、安心してご連絡ください。
孤独死の現場の遺品整理では、素人が遺品整理をするのは、細菌感染の危険や死臭の強烈さから、ほとんど不可能だと思われます。
したがって特殊清掃という事故現場などで行う清掃作業のできる遺品整理業者に依頼するのが一番良いということになります。
ここから孤独死時の遺品整理を含めた作業の手順を解説していきます。
孤独死の遺品整理で最初にする事は、臭いの元となる肉体が分解されて出来た物質を含む体液(腐敗体液)を除去する事です。感染症を防ぐ為に消毒の為に、例えば二酸化塩素等を散布し同時に消臭の効果も得ます。
孤独死された方の横たわっていた場所にもよりますが、例えば畳の上に布団を敷いていて、そこで孤独死していた場合を考えます。
その場合には、まずは布団や畳などの腐敗体液が付着した物の撤去を行います。また、畳の下の板張りの部分などに染み込んだ部分も除去します。ただし、ものによっては除去できないので、その場合にはリフォームなどをする必要が出てきます。
これまでの工程と分ける事は難しいですが、室内の家具や家財を整理分類しながら貴重品や必要な遺品を整理して行きます。
家具や家財の汚染された部分があれば、殺菌し消毒し清掃しながら整理して行きます。ただし、孤独死の現場特有の強烈な死臭の中で実施するので、通常の品整理よりはスピード重視で進められていきます。
本当に必要な遺品以外は、死臭なども付いていることもあり基本的には処分となることが多いようです。
孤独死をした現場が例えば2階で、1階は臭いもないようであれば1階の遺品整理は通常の遺品整理と同様に時間をかけて行われることが一般的です。
遺品をすべて運び出した後に簡単なハウスクリーニングを実施します。箒で床を掃く程度の清掃になります。
遺品整理時、孤独死から発見されるまでの時間が長いと死臭も強く、当然室内中に蔓延しています。
壁紙や各隙間への入り込み、時には、床下やコンクリート部分への浸透もあります。これらを除く為に例えばオゾンでの消臭や脱臭を行います。
ただし、死臭の程度によって壁紙の貼り直しや床の張替えなどが必要になってきます。またコンクリートまで達している場合には、臭いの除去及びコーディング剤による封じ込めを行います。
上記のような工程を経て、最後に遺品整理及び消臭確認になります。孤独死の遺品整理における消臭については、借家であれば家主との合意が必要です。
孤独死の遺品整理はどれ位の費用がかかるのでしょうか。孤独死の遺品整理はここまで説明しました様に、不確定要素が多い作業という事が分かります。
どのような現場なのか、その程度がどれくらいなのか、によって特殊清掃の値段が変動するためです。下記は、遺品整理と特殊清掃のそれぞれの相場表になります。あくまで目安ですが、料金によって幅があることを理解して頂ければと思います。
部屋の大きさ | 遺品整理の料金相場 |
---|---|
1K・1R | 18,000円〜130,000円 |
1DK | 36,000円〜180,000円 |
1LDK・2DK | 54,000円〜230,000円 |
2LDK・3DK | 72,000円〜390,000円 |
3LDK・4DK | 90,000円〜550,000円 |
4LDK・5DK・それ以上 | 108,000円〜680,000円 |
孤独死時の遺品整理の料金・費用相場表については、通常の遺品整理よりも1.1~1.5倍くらい高くなる傾向にあります。これは孤独死という特殊な現場で作業を行うために精神的な費用が上乗せされているためです。
どうしても死臭がしたり、蛆虫が湧いていたりする現場での作業は割高になる傾向にあります。
特殊清掃の作業項目 | 特殊清掃の料金・費用相場 |
---|---|
オゾン脱臭・消臭 | 40,000円~ |
除菌剤・消臭剤の散布 | 13,000円~ |
浴槽の清掃 | 60,000円~ |
畳の撤去 | 6,000円~ |
床上の特殊清掃 | 35,000円~ |
孤独死の場合であっても、死後1〜2日で腐敗や死臭が無い場合には、遺品整理だけでも問題ありません。ここでは特殊清掃をする場合と、しない場合に分けて説明します。
孤独死であっても、発見が早く腐敗や死臭が出ていない場合には、遺品整理だけで済ませることができます。
孤独死のような不審死の場合、警察への連絡が必要になり、現場検証が終わった後に遺品整理をすることになります。特殊清掃が不要な分、自分で遺品整理をすることもできますし、遺品整理業者に依頼することもできます。
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「自分で遺品整理ときに押さえておくべき3つのポイント!」
遺品整理と孤独死による特殊清掃を違う業者に分けて発注すると、問題発生時に両者による責任のなすりあいが起きる事があります。
その意味からも、全ての責任を持って行ってくれる業者を選ぶことが賢明です。遺品整理よりは、特殊清掃の方が専門的な知識が必要となるため、特殊清掃に重点を置いて業者は選別し、その中から決定する事をオススメします。
特殊清掃ができる遺品整理業者はいろいろありますが、大きく分けると自社で特殊清掃をできる遺品整理業者と、外部に委託している遺品整理業者の2つがあります。
外部に委託している遺品整理業者が必ずしも悪いということではありませんが、折角依頼するのであれば自社で特殊清掃を行っているところの方が、安心して任せられるかと思います。
また自社でどちらも行うため、料金設定も外注している遺品整理業者よりも安くなる可能性があります。
特殊清掃を行ったあとに、臭いが取れないなどのトラブルが発生しているのも事実です。特殊清掃業者は慎重に選びたいものですね。
孤独死と遺品整理について、孤独死の際の遺品整理の手順、方法、費用などについてお伝えしました。
孤独死のような現場に立ち会わないためには、こまめに連絡を取るなどして孤独死を予防していくことが大事です。
そうはいっても孤独死に直面してしまった時に、慌てずに対処するためには、しっかり事前に知識を身につけておくことが重要です。当該記事が、少しでも孤独死の対処方法として役に立てば幸いです。
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