ゴミの引き取りにかかる費用はいくら？

ゴミといっても、燃えるゴミ・燃えないゴミ・粗大ゴミなど色々ありますね。

できるなら、無料でゴミを引き取りしてもらえるといいなということは誰でも思うものです。さて、ゴミを無料で捨てることができるのか。

費用がかかるゴミはなぜ有料になるのかなどゴミについて調べてきましたのでご報告します。

ゴミの種類

ゴミはいくつかの種類に分類されています。

自治体が引き取りする燃えるゴミ・燃えないゴミ

自治体が引き取りする粗大ゴミ

家電リサイクル法に基づいて小売店や業者に引き取りしてもらう電気製品

では、ゴミについて一つ一つ見ていきましょう。

1.自治体が引き取りする燃えるゴミ・燃えないゴミ

自治体が引き取りするゴミは、自治体ごとの規定によってゴミ分別の一覧表を作っています。

とても細かい分別で、いちいちこのゴミをどう分別するのかを調べるのは手間がかかってしまいます。

それでも、電気ポットや炊飯器、トースターなどの小型の家電製品を燃えないゴミとして引き取りしてくれる自治体もありますので、ゴミの分別表を注意して調べてみて下さい。

分別をした際に、それが小型家電であれば自治体は無料で引き取ってくれます。

しかし、自治体が各ゴミについて、指定のゴミ袋を導入している場合は、ゴミ袋の購入費用がかりますので、その点ではゴミの処分が完全無料というわけではありません。

都道府県ごとのゴミ袋の料金

2017年4月現在、全国1,741市町村のうち、1,101の市町村がゴミ袋を有料化しています。

自治体が指定している燃えるゴミの袋を例にとって調べてみました。

ゴミ袋の容量は30L～50L×10枚(税込)で計算しました。

都道府県	価格（円）	都道府県	価格（円）	都道府県	価格（円）
北海道	310-2000	福井県	150～250	徳島県	180～315
青森県	150～400	山梨県	200～300	香川県	150～450
岩手県	なし	長野県	240～861	愛媛県	190～450
宮城県	500	岐阜県	400～1550	高知県	300～900
秋田県	333～500	静岡県	200～325	福岡県	200～840
山形県	350～500	愛知県	150～200	佐賀県	150～400
福島県	300～550	三重県	300～350	長崎県	175～400
茨城県	150～250	京都府	105～756	熊本県	150～400
栃木県	200～500	大阪府	200～500	大分県	200～300
群馬県	150～700	奈良県	300～1000	宮崎県	200～700
埼玉県	400～500	和歌山県	200～700	鹿児島県	350～467
千葉県	300～650	鳥取県	250～600	沖縄県	200～610
神奈川県	210	島根県	450～1000
新潟県	350～700	岡山県	120～500
富山県	180	広島県	450～1500
石川県	250～400	山口県	200～500

都道府県によって、かなりゴミ袋の金額に幅があることに驚きます。

必ず、このゴミ袋に入れて出さないといけないので、どうしてもゴミ袋を購入する必要があるため、同じ県の中でもゴミ袋の金額の差があるのは気になるところです。

2.自治体が引き取る粗大ゴミ

粗大ゴミの場合は、あらかじめゴミ回収の手数料を払って粗大ゴミに貼り付けるシールなどを購入し、粗大ゴミの日として定められた日に定められた場所に粗大ゴミを運んで引き取りして貰います。

ある自治体の粗大ゴミの引き取り手数料の例にあげておきます。

引取物名	価格（円）	引取物名	価格（円）
電子レンジ	820	イス・座椅子	300
ガスレンジ台	300	机	1,020
ビデオデッキ	510	こたつ	300
掃除機	300	自転車	410～610
ソファ	1,230	ベビーカー	300
扇風機	300	ゴルフクラブ	100
テーブル	510	ゴルフ用具一式	820

ベッドについては適正処理困難物に指定してゴミとしての引き取りの対象外にしている自治体がありますので、要注意です。

【参考・参照サイト】粗大ごみ回収業者比較ナビ

適正処理困難物とは

適正処理困難物とは市町村が処理する一般廃棄物のうち、全国的に適正な処理が困難となっているものです。具体的には廃棄物処理法の中で次のものが指定されています。

廃ゴムタイヤ(自動車用のものに限る)
廃テレビ受像機(25インチ以上の大きさのものに限る)
廃スプリングマットレス
廃電気冷蔵庫(250リットル以上の内容積を有するものに限る)

自治体の粗大ゴミ引き取りのメリットとデメリット

自治体による粗大ゴミ引き取りのメリットは費用が安いことに尽きます。

対してデメリットとしては以下の点があげられます。

粗大ゴミを下し、ゴミの引き取り場所まで運ぶ必要がある。そのため、高齢者のみの世帯や単身者で協力者がいない場合では粗大ゴミの運搬が難しい。
粗大ゴミの引き取りに指定されている時間が平日の昼間の自治体の場合、仕事をしている単身者は粗大ゴミを出すために仕事を休まなければならないことがある。

3.家電リサイクル法により小売店・業者に引き取りしてもらう家電製品

家電リサイクル法の対象となっているものは、処分方法が決まっています。

小売店やリサイクルでの引取

いま持っている家電製品のうち、特定家庭用機器（テレビ・エアコン・冷蔵庫・冷凍庫・洗濯機・乾燥機）を買い替える場合は、家電リサイクル料を小売店に支払って引き取って貰います。

また、買い替えではなく廃棄処分にしたい場合は、購入した店舗に問い合わせをして家電リサイクル料を払って引き取って貰います。

しかし、購入した店舗がなくなっている、インターネットで購入したので引き取りを頼むと運賃が高い場合もあります。このようなときは自分で廃棄の手続きをしなければならない場合があります。

自分で廃棄の手続をするには

自分で廃棄の手続きをする場合は、居住している自治体に問い合わせをして家電の引き取りをしているかどうか確認してください。

その後、郵便局でリサイクル料を一般財団法人家電製品協会家電リサイクル券センターに振り込みます。自治体が引き取りをしている場合は収集・運搬料金は自治体等に支払います。

居住している自治体が引き取りを行っていない場合は、都道府県別指定引取場所リストをインターネット等で参照のうえ、指定場所まで運ぶ必要があります。

なお、自分で指定場所まで運ぶので収集・運搬料金は無料です。

ゴミを無料で処分する方法はあるの?

ゴミを無料で処分する方法はあるのでしょうか？

限られた条件ではありますが、無料あるいは無料に近い方法はありました。

廃品回収に出す

自宅から出るゴミのうち、アルミ缶、ビン類（ビール瓶・日本酒の瓶）、布類、新聞、雑誌類をゴミとして廃棄するのではなく、地域の子供会や自治会の廃品回収に出せば、無料ということになります。

なお、ビール瓶と日本酒の一升瓶は酒屋さんが無料ではなく一本5円で引き取ってくれる場合もあります。ビール瓶は大きさに関係なく一本5円です。

分解・解体してゴミにする

粗大ゴミを無料で処分する方法ですが、例えば勉強机を処分したい場合は、電動ノコギリなどで自治体指定のゴミ袋に入るくらいの大きさまでバラバラに解体できれば、ゴミ袋の費用だけで、ほぼ無料で処分できます。

大型の書棚もテーブルなど解体が可能なものは無料でゴミとして出せることになります。

無料で処分したい物の数が少なくて、体力と腕力がある人には良い方法かも知れません。

なお、バラバラになったものならば、ゴミとして分別すれば無料で引き取りできる、という自治体もあります。

一方で、ゴミとして分別してもリサイクルできる部品がある場合はゴミとしての扱いはできず、無料での引き取りもしない、という自治体もあります。そのため、壊す前に無料での引き取りが可能か、適正な処分であるかどうかを自治体に問い合わせをすることをおすすめします。

ゴミを無料の引き取り業者に頼む場合

ゴミなら何でも無料で引き取りします、というテープを流しながら街を走っている軽トラックのゴミの引き取り業者に頼むのはどうでしょうか。

本当にゴミ回収が無料ならととても便利ですが、本当のところはどうなのでしょうか。

近年では、環境省や自治体から悪徳な不用品の引き取り業者が存在するため、その利用をしないようにと呼びかけています。

悪徳な不用品の引き取り業者は処分費用に対して、高額な料金を請求してくる場合もあります。また、正しい処分をせず、引き取った物品を不法投棄をしてしまい、環境破壊につながってしまうこともあります。

優良な不用品の引き取り業者とは

優良不用品回収業者を見極めるには、依頼する前に以下の点に注意してみましょう。

業者が許可を持っているか

不用品の買取りや販売を行う為には「古物商の許可」も必要になります。

優良不用品回収業者でも、回収した不要品を必要としている方や海外へ販売する事で利益を得ている業者はあるので、その場合は取得しておかなければならない許可です。

業者の対応が丁寧か

不用品の引き取りをお願いした際に事業者側の対応をみてみましょう。電話対応が雑だったり、見積もりの内容が荒い場合は注意が必要となります。また、威圧的な態度をとってきた場合も注意が必要です。

業者のホームページで情報公開がされているか

優良不用品回収業者であれば、ホームページに社長や作業スタッフの名前が写真付きで掲載されていることが多くあります。

また、スタッフのプロフィールの他に、利用した方の声や過去の作業実績なども載っています。

ゴミの引取業者に引き取ってもらうメリット

インターネットで「ゴミ　引き取り」で検索するとたくさんのゴミの引き取り業者のホームページが出てきます。

ゴミの引き取り業者が対応している品目は、無料回収の業者や自治体が引き取りするゴミとほぼ同じですが、燃えるゴミ・燃えないゴミ・家電・粗大ゴミを一括して持って行ってもらえます。

粗大ゴミを自分で運ぶことも、ゴミの引き取りの日のために仕事を休むこともなく、速やかにゴミの処分ができます。

ゴミの引き取りの料金から買い取り代金を引いてくれる場合もありますから、ホームページでは価格のことだけではなく、この点の確認も必要です。

ゴミの引き取り価格について

ゴミの引き取り業者は下記の表のように一点ずつ価格を設定しています。

引取物名	価格（円）	引取物名	価格（円）
タンス	3,000～6,000	本棚	5,000～6,000
テレビ	2,000～8,000	ベッド枠+マット	5,000～8,000
テーブル	3,000～4,000	エアコン	無料～6,000
学習机	5,000～6,000	洗濯機	3,000～6,000
ソファ	3,000～5,000	冷蔵庫	4,000～10,000

ゴミを一点だけ引き取ってほしい場合

一点だけゴミとして引き取って欲しい場合は、そのゴミの品目に絞って調べて比較してみましょう。

ゴミの引き取り業者によっては、ゴミを一点だけ引き取るためには来てくれない、ゴミの最低引き取り価格を決めている、あるいは出張費用がゴミ一点の引取り代と同じくらいかかることがありますので、この点は注意して下さい。

まとめて引き取ってほしい場合

さきほどの表の中に記載しているすべてのゴミの引き取りを依頼した場合には36,000円～65,000円かかります。

もっと安くゴミを処分する方法はないでしょうか。

たいていのゴミの引き取り業者は、ゴミ処分のパック料金というものを設定していて、引き取って貰いたいゴミがいくつもある場合はゴミ処分のパック料金の方が安くなります。

ゴミ引き取りのパック料金は、以下の点において業者ごとに異なってきます。

ゴミを載せる車輌の大きさ+ゴミの撤去作業にかかわる人数
ゴミのある部屋の広さ+ゴミの撤去作業にかかわる人数
ゴミの重量+ゴミの撤去作業にかかる作業時間

ゴミを載せる車輌の大きさでの設定（税込）

積み放題プラン	価格
軽トラック積み放題	9,000～15,000円程度
2トントラック積み放題	30,000～60,000円程度

ゴミの引き取りは、細かいところで金額に差が出ますので、ゴミの引き取りの見積もりの項目を確認して下さい。

追加料金が発生するゴミや作業がありますので、いくつか例をあげておきます。

ゴミ撤去作業員一名追加　4,000～7,500円程度
エレベーターの無い2階以上でのゴミ撤去作業　1階につき1,000円
金庫　3,000円
消化器　1,000円
仏壇　20,000円+供養代
畳　1枚につき2,000円
家の前に駐車スペースがあれば、無料、駐車スペースがない場合は駐車場代がかかる
出張料金

などは、ゴミの引取業者によってかなりバラつきがある項目ですし、ここに書いた追加料金が発生するものについても、無料で作業するという業者もありますので、しっかりチェックしましょう。

引き取って欲しいものの中で、ピアノ・電子ピアノ・オルガンなどがある場合は、ゴミの引き取り業者の中には引き取りしてくれない業者がありますから、ゴミとしての引き取りを考えている場合は引取が可能かどうかは要チェックです。

無料で引き取ってくれる中古ビアノ専門店、無料ではなく買い取りをしてくれる専門店などもありますので、そちらのホームページなどを調べると良いでしょう。

ゴミ屋敷清掃業者に依頼する場合

ごみ屋敷の片付けは、自分でできればそれが一番ですが、もしそれが出来ていたのなら、ごみ屋敷にはなっていなかったでしょう。

家族や友達に手伝ってもらうのも気が引けますし、その後の人間関係に影響がないとも限りません。

やはり、ごみ屋敷の片付けは、プロの業者に依頼するのが一番のおすすめです。

ゴミ屋敷清掃業者は、知識と経験豊富な専門のスタッフが、短時間で確実な片付けを行います。周りの人にばれないように作業することができるのも大きなメリットです。

ごみの処分やリサイクルまで行ってくれる業者も多いので、大変便利な上に効率的です。

費用が発生しますが、今のごみ屋敷から抜け出し、身軽になって新しい生活へ踏み出すことができると考えれば、決して高いものではありません。

ごみ屋敷の片付けに悩んでいる方は、ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか？

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