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投稿日:2017年07月21日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
日本では少子高齢化が進んでいることはご存知の方も多いでしょう。
しかしその少子高齢化によってどのような問題が起きつつあるのかまでは知らないという方が多いのではないでしょうか。
少子高齢化が進むにつれ、介護が必要な高齢者は増えていきますが、反対に介護を行う人材は減っていくことになります。
つまり、今高齢者が利用している老人ホームなどの施設では数が足りなくなってしまう可能性があるということです。
そんな中、老人ホームとは違う高齢者向けの住居が注目されています。この高齢者向けの住居は様々なものがありますが、今回は老人マンションと呼ばれるものを紹介します。
老人マンションとは一言で言うと高齢者向けの分譲マンションです。
マンションという新たな生活空間に転居することで、老後の生活をより充実したものにすることができます。
またこの老人マンションは住むだけではありません。高齢者向けと言われる所以は、マンションの設備にあります。
老人マンションには様々な趣味を他の住民と楽しむことができる共有スペースが設けられていたり、フィットネスルームなどの健康を維持するのに最適な設備があったりと、住居以外のサービスが充実しているのです。
またマンションにスタッフが常駐し、日常生活のサポートや見回りなども行われるため、安心して生活することができます。
それでいながら通常のマンションと同様に、個別の生活スペースもしっかりと確保されているので、例え集団生活が苦手であっても抵抗なく入居することができます。
このように老人マンションはただ生活するだけでなく、様々な設備が充実したマンションなのです。
老人マンションは高齢者にとって非常に快適な生活空間となります。
では老人マンションに住むことを考えると、いくら費用が必要となるのでしょうか。
老人マンションは高齢者向けの設備が整っていると言っても、住む際には通常の分譲マンションを購入するのと変わりありません。そのため、費用も通常の分譲マンションと同様、数百万円から数千万円が必要となります。
しかし費用の面において、老人マンションが通常のマンションとは違う部分が一つあります。それは管理費です。
老人マンションでは管理費として月々の費用も必要になりますが、これはマンションに備えられている設備や行われているサービス内容によって金額が変わります。
管理費は老人マンションごとで違いますが、通常のマンションよりは管理費が高くなると考えられます。
入居するには費用が掛かってしまうことが難点である老人マンションですが、高齢者向けということもあり、介護保険が使えるのではないかと考える方も多いでしょう。
介護保険が使えれば、老人マンションへの入居のための費用負担が軽減されます。
しかし老人マンション購入のために介護保険は使えません。先ほども書いたように、高齢者向けといっても購入の際には通常の分譲マンションと変わりはないのです。
マンションの購入に介護保険が使えないのと同様に、たとえ老人マンションであっても購入の際に介護保険は適用されません。
しかし老人マンションでは様々なサービスが行われています。サービスの中には介護にかかわるものもあるでしょう。そういったサービスにかかる費用であれば適用できる可能性があります。
またマンションのサービス自体には組み込まれていない場合、訪問介護サービスなど外部のサービスを利用することになります。そういった外部サービスも介護保険が利用可能になる場合があります。
老人マンションに入居する中で介護保険が利用できる部分はないかを確認し、不明な部分があればマンションの管理者などに相談してみることをおすすめします。
高齢者にとって生活しやすいポイントが多い老人マンションですが、やはりメリットがあればデメリットもあるものです。
そこで老人マンションのメリットとデメリットを見てみましょう。
まず老人マンションのメリットとして挙げられるのは、先ほどから説明しているように高齢者向けのサービスが充実していることです。
これによって通常のマンションで生活するよりも安全で快適な生活を送ることができます。
そして老人マンションは自立している、伝染病などにかかっていないといった条件を満たすことで入居できますが、この条件は他の住居の入居条件に比べると緩いです。
また通常のマンションでは、高齢者の入居を断られる可能性も少なからずあるため、入居しやすいことはメリットの一つです。
また老人マンションは購入するため、後々の資産となります。売却したり賃貸として貸し出したりすることもできますし、遺族に残すこともできます。
これは賃貸では叶わないメリットと言えます。
以上の様にメリットが多くありますが、反対にデメリットはどのようなものがあるでしょうか。
まずマンションを購入し、サービスによる管理費も必要となるため、費用が高いというのがデメリットとなります。
一時的に多額のお金が必要となるため、お金を工面するのにも苦労するかもしれません。
またサービスによって価格に違いが出るため、自分に必要なサービスが含まれているか、不要なサービスは含まれていないかなど、しっかりと確認したうえで選ばなければ、多額のお金を支払ったうえ、入居後に後悔することになりかねません。
お金の面で問題がなければ、老人マンションは利用しやすいと言えるでしょう。
老人マンションは居住空間が個室となっているので、老後の豊かな生活を送ることができます。
しかし老人マンションに転居する際に、持ち物を全て持って入居すると室内が物で溢れてしまい、生活の質が下がってしまいます。
また老人マンションで最期を迎えるという方もいらっしゃるでしょう。その場合、持ち物を全てもって転居すると、家族が遺品整理を行う際に大変な想いをしてしまいます。
より豊かな生活にするために、そして家族に負担をかけないために、老人マンションに転居する前には生前整理を行いましょう。
生前整理は持ち物を整理することなので、自分自身の力でも行うことも不可能ではありませんが、大きな物や重たい物などもあるため、怪我をしてしまう恐れがあります。
そんな時には生前整理業者に依頼して、片付けを手伝ってもらうのが良いでしょう。
生前整理業者の中には不当な追加料金や不法投棄などを行う悪徳な業者も含まれているので、生前整理業者選びはしっかりと行いましょう。
全国に生前整理業者は9,000社以上あると言われています。その中には相場とかけ離れた価格を要求してくるなどの悪質な業者がいます。
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高齢者向けのサービスや設備が充実している老人マンションについてみていきました。
老人マンションでは単に生活するだけでなく、他の住民ともコミュニケーションをとることができますし、生活もサポートしてもらえるため、新たな生活の場所を探している高齢者にはおすすめです。
ただし費用が掛かってしまうので、入居しにくい部分があることも事実です。
サービス内容を見極めることで費用を抑えることにも繋がるので、いくつかの物件を見学して、自分に合った住居を選んでみてください。
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