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投稿日:2017年08月07日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
孤独死というと高齢者の死というイメージがありますが、若年層や40代から50代の現役世代でも孤独死に至っています。
孤独死の傾向と孤独死の原因を孤独死の割合から紹介していきます。また、孤独死の処理方法としての特殊清掃業者へ依頼についても解説していきます。
孤独死とは、法的に定義付けされてはいませんが、「一人暮らしをしている人が誰にも看取られることもなく、当人が住居内などで生活しているなかで突発的な疾病などによって亡くなってしまう現象」と認識されています。
公的には、孤立死と併記されて使われていることがあります。他には、独居死なども使われています。
孤独死という言葉は、核家族化が進んだ1970年代に独居老人の死後だいぶ日数が経ってから親族に発見されたという事件の報道で使われ、同種の事例がたびたび発生した1980年代頃からマスメディアに繰り返し使われるようになりました。
今では、孤独死の増加に伴い、認知度も高まっています。
孤独死の割合について説明する前に、単独世帯の推移を総務省の調査資料で見てみましょう。単独世帯は増加傾向にあり、高齢者の単独世帯も増加傾向にあります。
平成27年では高齢者の単独世帯が単独世帯の約26%を占めています。高齢者の単独世帯における男性と女性を比べると女性の単独世帯は男性の単独世帯の2倍以上多いことがわかります。
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【参考・参照サイト】平成27年国民生活基礎調査の概況
東京都監察医務院が東京23区における孤独死の割合について調査した資料で見てみましょう。
なお、東京都監察医務院では孤独死を「異常死の内、自宅で死亡した一人暮らしの人」と定義しています。
異常死とは、内因か外因か、はっきりとした死因を特定できない死を意味します。
平成24~27年にかけての孤独死数は、4,500人前後とほぼ横ばいの傾向にありますが、平成15年の異常死数2,861人(全員が自宅死か不明)と比べると2倍近く増加しています。
65歳以上の高齢者の孤独死の割合を見ますと、60%台と高齢者の孤独死の割合が高いことがわかります。
年間4,500人の孤独死を1日当たりにすると約12人になります。決して少ない人数ではありません。
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【参考・参照サイト】東京都監察医務院
なぜ、高齢者の孤独死の割合が高いのか?その理由を紹介していきます。
高齢者の孤独死の割合が高い理由の一つに高齢者の単独世帯数の増加が挙げられます。
このことが、高齢者の孤独死の割合が増加していることにつながっているものと思われます。
高齢者の孤独死の割合が高い理由の二つ目として、人と人とのコミュニケーションが希薄であることが挙げられます。これを裏付ける調査結果を紹介します。
内閣府が平成26年に全国の60歳以上の男女を対象に行った「高齢者の日常生活に関する意識調査」の結果を紹介します。
日常生活情報の情報源として最も多い回答は、テレビ(79.0%)、次いで新聞(63.8%)、3位に家族(38.2%)、4位が友人・近所の人(28.9%)順でした。
内閣府が平成23年に全国の60歳以上の男女を対象に行った「高齢者の経済生活に関する意識調査」の結果では、一人暮らしの世帯における会話の頻度が最も多かったのは「2,3日に1回」、次いで「1週間に1回未満、またはほとんど話をしない」、「1週間に1回」の順でした。
内閣府が平成22年に全国の60歳以上の男女を対象に行った「高齢者の住宅と生活環境に関する意識調査」の結果では、一人暮らしの高齢者の約64%が「付き合いはほとんどしない」、「あいさつする程度」でした。
高齢者の孤独死の割合が高い理由の三つ目は、困ったときに頼れる人がいないことです。
内閣府が平成26年に全国の65歳以上の一人暮らしの男女を対象に行った「一人暮らしの高齢者の意識に関する調査」では、病気などの時に看護や世話を頼みたいと考える相手について、「そのことでは頼りたいと思わない」、「あてはまる人はいない」と回答した人が37.8%でした。
これでは高齢者の孤独死の割合が高いのもうなずけます。
下の図を見ると、男性の孤独死の割合が70%を示しています。
なぜ、男性は女性と比べて孤独死の割合が多いのでしょうか?
その理由を2つご紹介します。
[caption id="attachment_13023" align="aligncenter" width="392"] クリックして拡大[/caption]【参考・参照サイト】東京都監察医務院
内閣府が平成22年に全国の60歳以上の男女を対象に行った「高齢者の住宅と生活環境に関する意識調査」の結果を見ると、「近所付き合いの程度」の項目では、「親しくつきあっている」と回答した一人暮らしの男性が36%であったのに対して一人暮らしの女性では61%でした。
かなり差があります。一人暮らしの男性は、孤立化の傾向が強いのではないかと思われます。
人と人とのコミュニケーションが生き生きした暮らしにつながることが実証されています。コミュニケーションの差が孤独死の割合の差に出ているものと思われます。
高齢者を見ていると、女性たちの方が一緒に旅行に行ったり、カフェしたりと誰かと一緒にいるイメージありませんか?
孤独死の性別の割合を見ても、やはり男性の方が孤立しやすく、その分孤独死してしまうという事なのです。
内閣府が平成26年に全国の65歳以上の一人暮らしの男女を対象に行った「一人暮らしの高齢者の意識に関する調査」結果では、病気などの時に看護や世話を頼みたいと考える相手について、「そのことでは頼りたいと思わない」、「あてはまる人はいない」と回答した一人暮らしの男性は46.1%でした。
それに対して、一人暮らしの女性は29.5%でした。男女間でかなりの差があります。これでは、一人暮らしの男性が一人暮らしの女性と比べて孤独死の割合が高いのもうなずけます。
孤独死で亡くなった人の死体は、なかなか気づかれることがないため、日数が経過してから発見されるケースが多くあります。
孤独死した住居の清掃で問題になるのが臭いです。一般的なハウスクリーニングでは消臭しきれず、専門業者に依頼する必要があります。この専門業者が特殊清掃業者です。
特殊清掃業は、事故、事件、自殺等の変死現場や孤独死で遺体の発見が遅れ、遺体の腐敗や腐乱によりダメージを受けた室内の原状回復や現状復旧を仕事としています。
孤独死した住居の清掃は、信頼でき、専門知識をしっかり持った特殊清掃業者に依頼することをお勧めします。
なお、特殊清掃業者には、臭気判定士、医療環境管理士、防除作業監督者などの有資格者若しくはこれらと同等の知識と専門性が求められます。
特殊清掃が必要になった場合、悪臭や害虫により周辺住民の方に迷惑を掛けてしまうので「緊急でとにかく早く対処して欲しい!」という要望が多いと思います。
しかし、いくら緊急とはいえ、焦って業者を選んで悪質な業者に依頼してしまっては意味がありません。
では、なるべく時間を掛けずに安心できる業者を選ぶためにはどうすれば良いのでしょうか?
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孤独死の割合から、孤独死の傾向、なぜ孤独死に至ったのかを紹介してきました。
孤独死の特徴としては、高齢者の孤独死の割合が高い、男性の孤独死の割合が女性の孤独死の割合と比べて高いことが挙げられます。
今後も単独世帯が増加すると孤独死も増加するものと思われます。また、孤独死で亡くなった人が居住していた部屋の清掃についても紹介しました。
孤独死で亡くなった人が居住していた部屋の清掃は、信頼でき、専門知識をしっかり持った特殊清掃業者を勧めます。
記事を読んで孤独死に関してもっと知りたい!と思った方は、下記の記事も参考にしてみて下さい。
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