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投稿日:2017年08月11日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
ゴミ屋敷と聞いてどのような家を思い浮かべますか?外までゴミがあふれ出て、悪臭が酷くて、足の踏み場もないといったイメージが出てくる事でしょう。
それでもゴミ屋敷にそのまま住み続けている人達がいます。一体、どのような心理からそこまでのゴミ屋敷となってしまったのでしょうか。
今回は、その心理的原因や予防、解決策等をご説明していきます。
ゴミ屋敷とは読んで字のごとく、ゴミをゴミ袋にさえ入れず、放置されているむき出しのゴミ等が家中にあふれかえっている状態を指した言葉です。
ゴミ屋敷はそのままにしていると、悪臭や景観、害虫被害等が起こる原因になりやすく、周辺住民の人達にとって、頭の痛い問題となっています。
テレビでも度々ニュースで取り上げられたり、ゴミ屋敷を掃除する企画を出す番組等、世間のゴミ屋敷に対する認知度もテレビを通して徐々に上がりつつあります。
ゴミ屋敷は1日や2日で出来上がるものではありません。
毎日、暮らしていく中で少しずつゴミが増えていき、いつの間にかゴミ屋敷と化してしまうのです。
通常ならばゴミ屋敷にまで陥る前に、ゴミを捨てるなり、ものを片付ける等の行動を起こせば済む話です。
しかし、実際に片付ける事が出来ずに、ゴミ屋敷化してしまっている家が数多く存在します。
ゴミ屋敷となってしまう人の心理とは、一体どのようなものでしょうか?
その心理的原因がゴミ屋敷につながる原因と考えられます。
片付けるという行為に対して、苦手意識を持っている人は、なかなか片付けが上手くいきません。
その為、つい片付けなくても良い理由を探してしまい、ゴミがどんどんたまっていってしまいます。
片付けに対して苦手意識を持つ人には以下のような特徴がありそうです。
このように上手くいかない事が増えれば増える程、片付けが出来ない自分を責めて、やる気が低下し、更に片付けをしなくなるという心理的な悪循環が発生します。
他にも、ゴミではなく全て自らの所有物という認識で、家が散らかっている状態を「自分の物を、自分が取りやすい所に置いてるだけ」という考えの為、そもそも片付けようとする意識がありません
当人にとってはその状態が普通なのです。
もったいない精神というのは、一見立派な心理と思えますが、それが原因でゴミ屋敷になってしまうケースもあります。
このように、生育環境やお金に困っていた時期等の影響から、思うように物を気軽に捨てる事が出来ないという心理が働くのです。
心理的要因の一つとして、精神疾患である事が考えられます。
片付けが苦手である事やゴミ屋敷に住んでいる事が、全て精神疾患につながるという訳ではありません。しかし、そういった原因もあると覚えておいて損はないでしょう。
例えば、精神疾患の中に「強迫性貯蔵症」という疾患があります。
これは、自分の意志とは裏腹に、合理的ではない行動や考えを何度も繰り返してしまいます。
ゴミ屋敷の住人の心理状態に当てはめるなら、「集めたゴミが自分の周りから消えてしまう事が不安」「いつか使うかもと思えば、心配で捨てる事が出来ない」等です。
他には、「ADHD」という疾患が挙げられます。これは自分の行動を抑えて律する事が難しく、パニック状態になると家の掃除も出来なくなる場合があるのです。このような理由から「片付けられない症候群」と呼ばれる事もあります。
下のグラフを見て下さい。これは、自宅をゴミ屋敷だと認識している人達、個々人の家族関係を、満足度別にグラフ化したものです。
[caption id="attachment_13170" align="aligncenter" width="900"] クリックして拡大[/caption]【参照サイト】『ゴミ屋敷の多い地域が判明!なんと公務員までが…』
このグラフを見ると、満足している人に比べて、満足していない人の割合の方が高い事がうかがえます。
家族関係に限らず、人と人との関係においてなんらかの不満や悩み等、心理的葛藤を抱えたまま、孤独を解消できずにいる事も原因の一つと言えます。
等々、対人関係をきっかけに孤独を感じるようになるケースは多々あります。
精神が不安定な心理状態に陥ってしまい、その心にかかるストレスや寂しさを紛らわす為、ゴミを集め出して、ゴミ屋敷にまで至ってしまうのです。
ゴミ屋敷になってしまう前に予防方法を知っておくと、1人では取り返しのつかない状況を避ける事が出来ます。
予防方法をいくつかまとめていますので、参考にして下さい。
基本的な事ですが、1回後回しにしてしまうと、すぐにたまります。
そして、ゴミ出しが面倒という心理状態になってしまいます。後の大きな面倒を防ぐ為に、目の前の小さな面倒を片付けるという考え方を持ちましょう。
本当に今すぐ必要という訳ではない物は、買わないように決めておきます。
後で必要になるかも、という考えは危険信号と思って下さい。
ゴミ出しを忘れてしまったり、余計な物を買ってしまったという場合には、メモやノートに日付、時間、やってしまった事、その理由を書いてみて下さい。
後で読み返した時に、次は同じ事をしないという気持ちになるからです。その時は分からなかった自分の心理状態や原因等を判断する材料にもなります。
今、持っている所有物の量を減らすという方法もあります。
そうする事により、収納スペースが足りない事態を防ぐ事が出来ますし、物が少ないとどこに何があるかの把握がしやすい為、探す手間が省けて、時間の節約にもなります。
使った後はすぐに片付けるという癖をつけておくと、わざわざ片付ける時間をとる必要もありません。
綺麗に整理整頓するというよりも、自分が暮らしやすいようにするというのを意識すると散らかりにくくなります。
例えば、物を通路の真ん中に置いているとします。
避けて歩けばいい話ですが、暮らしやすさを目指すなら物をあるべき場所へ置きにいきましょう。
これで、物を避けて歩く必要がなくなりました。
こうした暮らしやすさを念頭に置いた上で過ごすと、いつの間にか散らかっているという事はなくなります。
ゴミ屋敷になってしまう方は、すべてを自分だけで片付けようとする方が多くいます。
「ゴミ屋敷になっている」「ゴミ屋敷に住んでいる」という事が恥ずかしくて、人に見せられないのです。
しかし、ゴミ屋敷の片付けやゴミ屋敷にならないようにするには、一人でなんとか出来るものではありません。
その時には親族や友人に頼んで、片付けを手伝ってもらうのが良いでしょう。せめて相談をして、解決策を一緒に探してもらうこともするのがオススメです。
ゴミ屋敷になってしまう人の心理的原因には、様々な原因がある事を書きました。
それらを取り除く事が出来れば、ゴミ屋敷を綺麗にする事も可能でしょうが、かなりの時間や気力を必要とします。
何故なら、人に深く根付いた考え方や心理的葛藤等を、すぐに変える事は難しいからです。
それでは、既にゴミ屋敷状態になっている家の解決策として、一体どのような方法があるでしょうか。
片付けられない心理的原因が、自分でもよく分からないという人もいらっしゃるかと思います。
そこで重要なのが、第三者との対話です。
頭の中だけで考えていても、答えが出てこないならば、他の人とコミュニケーションを図る事によって、会話の中で「片付けられない心理的原因」を探っていくという方法があります。
そうして相手と話している内に、気付いていなかった部分を指摘されたり、途中で原因に思い至る等、心理的原因が判明するきっかけとなりやすいのです。
原因が分からなくても、ゴミが片付けばそれで良いじゃないかと考える方もいらっしゃいます。
では、ゴミ屋敷に住んでいる当人の意思や気持ちを無視して、一気に掃除してゴミを全て片付けてしまった場合はどうなるでしょうか。
確かに家は綺麗になりますし、ご近所さんは悪臭等で悩まされずに済んで喜ぶ事でしょう。
しかし、その後もゴミのない綺麗な状態の家を維持し続ける事が、果たして出来るものでしょうか。
ゴミを片付けたり、掃除をせずに、そのまま放置し続けた心理的原因が分からないまま、ゴミだけを片付けてしまうと、またすぐに元通りのゴミ屋敷へと戻ってしまいます。
原因がわかったら、ゴミ屋敷の住人に片付けてもらうように説得を試みましょう。
説得を行う際に注意したいのは「怒鳴る」「説教してしまう」「責めてしまう」ということです。
これらをしてしまうとゴミ屋敷の住人は拒否反応をしてしまいます。そのため、あくまでも原因を解消する事が非常に大切となってきます。
一番時間がかかりますし、エネルギーを消耗する方法ですが、もしも成功したなら最終的に一番効果が出る方法ともいえます。
いきなり一気に何もかも片付ける事を目標にすると、すぐに挫折してしまう可能性がかなり高くなります。
まずは、少ない回数と行動を決めて、それだけは守るようにする事を重視します。
例えば、月に1回、片付ける日を設定します。
そして、「今まで年に何回も使わなかった物は要らない」「週に何回も使う物は要る」等、自分なりの基準を決めて下さい。
細かく分けると仕分けすら嫌になってしまうので、大雑把に2種類だけに分けましょう。
最初は、玄関に投げ出されている物だけ片付ける、次は洗面所等、場所で区切るのも良いと思います。
今以上に物を増やさない状態を保ちつつ、毎日1個だけ物を捨てるという目標も良いでしょう。この
目標をしっかりこなせば、少しずつ物が減っていきます。物が減っていく事を楽しく思えるようになれば、徐々に片付けが進んでいきます。
どのような心理的原因により、ゴミ屋敷にまでなってしまったのかは分からずとも、最初はゴミが放置されている状況を多かれ少なかれ居心地悪く感じていたはずです。
しかし、ゴミ屋敷という、ゴミがそこにある事がもはや当たり前のような暮らしを送っていると、視界に映る汚さや嗅覚を刺激する悪臭等に慣れきってしまいます。
ここまでくると片付けなければという気持ちすら起こらない状態です。
例えば、ゴミ屋敷ではない友達の家にしばらくの間、居候させてもらうというのはどうでしょうか。
もし、金銭面で余裕があるならば、ホテルや旅館に宿泊してそこから通勤や通学をするといった形をとるのも良いですね。
他にも、マンスリーマンションやウィークリーマンションなら家具・家電付きなので、思い立ったらすぐに始める事が出来ます。
最初は、周りが綺麗で落ち着かなくてそわそわするかもしれません。
しかし、時間が経つにつれてじわじわと綺麗な家、綺麗な部屋というものに慣れていき、それが当たり前になっていきます。
決めておいた期間が終了し、ゴミ屋敷に帰ってきた時「うわっ、汚い!」と思えれば、この方法は有効だったと言えます。
心理的原因はさておき、「こんな所に住みたくない」と今思う気持ちがあれば充分だからです。
その嫌だなという気持ちが強ければ強い程、片付けに対する行動力が増す事でしょう。
ごみ屋敷の片付けは、自分でできればそれが一番ですが、もしそれが出来ていたのなら、ごみ屋敷にはなっていなかったでしょう。
家族や友達に手伝ってもらうのも気が引けますし、その後の人間関係に影響がないとも限りません。
やはり、ごみ屋敷の片付けは、プロの業者に依頼するのが一番のおすすめです。
ゴミ屋敷清掃業者は、知識と経験豊富な専門のスタッフが、短時間で確実な片付けを行います。周りの人にばれないように作業することができるのも大きなメリットです。
ごみの処分やリサイクルまで行ってくれる業者も多いので、大変便利な上に効率的です。
費用が発生しますが、今のごみ屋敷から抜け出し、身軽になって新しい生活へ踏み出すことができると考えれば、決して高いものではありません。
ごみ屋敷の片付けに悩んでいる方は、ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか?
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ゴミ屋敷の原因については、もったいないという心理からくるものや精神疾患、対人関係等がありました。
ゴミ屋敷問題がすぐに終わらない原因は、こういった様々な理由が根底にあるという事です。予防に関しては、日々の気配りや意識を絶やさず行う事が大事です。
油断してゴミを1度溜めてしまうと、加速度的に増えていってしまうので、徹底して行うようにしましょう。
解決策については、時間をかけて行うものと比較的早く出来るものを挙げました。
話して原因を解消出来るよう努める事や地道に少しずつ片付けをしていく方法はかなり時間がかかりますが、続ければ確実に成果が出る方法です。
比較的早く出来る方法は、業者に依頼することで素早い成果を実感することが出来ます。
ゴミ屋敷は、1度出来てしまうと綺麗にするまでが、本人にとっても周りにとっても困難である事は間違いありません。
しかし、人との関わりや本人の意識次第で、いくらでも乗り越える方法が存在する事もまた事実です。
誰にとっても負担の少ない方法で、ゴミ屋敷を綺麗な家によみがえらせましょう。
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