オコマリブログ - 身近なお困りごとを解決します。
投稿日:2017年08月23日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
「シルバーマンション」という言葉を聞いたことはありますか?
かつての日本では「生まれ育った家がそのまま終の棲家(ついのすみか)になる」ことが一般的でした。
しかしながら、現在では家族構成の変化や寿命の高齢化、医療環境などから、誰もが「終の棲家」を探す時代になってきています。
今回は高齢者向け住宅の中でも人気が高いシルバーマンションの入居条件や費用などについてご紹介します。
シルバーマンションもしくはシニア向けマンションは、民間事業者が運営・販売をしているバリアフリーの分譲マンションのことです。
シルバーやシニアの明確な定義はありませんが65歳前後を指す場合が一般的であり、分譲型の老人ホームと考えてもいいでしょう。(住宅ごとに入居年齢には幅があり50歳~入居できるマンションもあります。)
緊急時の対応や安否確認などのサービスが提供されるほか、レクリエーション施設や共有スペースが充実しています。
医療機関と連携しているところ、生活支援サービスや介護サービスを組み合わせているところ、などサービスの内容や料金はマンションごとに多種多様です。
またサービスには有償・無償の2通りがありますので、受けたいサービスとそれにかかる経費なども把握しておきましょう。
高齢者向けの住居を考える時に、シルバーマンションと共に検索されることが多いのが介護付き有料老人ホームです。
対極にあるとも言えるこの2つの違いを見てみましょう。
シルバーマンションと介護付き有料老人ホームの一番の違いは「資産」となるかどうかの違いです。
シルバーマンションは分譲ですので「所有権」があり、物件の売買や相続、賃貸ができます。
一方の介護付き有料老人ホームは一代限りの「利用権」を契約するものであり、譲渡はできません。
老後で一番の心配が介護を受ける健康状態になった時です。
シルバーマンションの場合、介護が必要な状態になった時には提携している外部の事業者を通じて介護を受けることになります。
また介護度によってはマンションの退去を求められることもあります。
入居の契約を結ぶ前に重度の介護状態や認知症になった時にどうするか、など入念な確認をしておく必要があります。
介護付き有料老人ホームの場合、特定施設入居者生活介護というサービスを受けることができます。
こちらも介護度によってはほかの施設への転居を迫られる場合もありますが、シルバーマンションに比べると介護体制が充実しています。
シルバーマンションと介護付き有料老人ホームの違いは介護だけではありません。
比較的に自由でプライバシーが確保できるシルバーマンションに比べ、有料老人ホームは施設的な色合いが濃い傾向にあり、外出や食事、入浴などにある程度の制約があるところが多いです。
その分、生活支援や医療面のサポート、他の入居者との交流が充実しており安心して暮らせるという利点があります。
逆にシルバーマンションは娯楽などの施設が充実しているところも多く、快適に楽しんで暮らせるような工夫がされています。
シルバーマンション | 介護付き有料老人ホーム | |
定義 | バリアフリー 自立もしくは軽介護の人向け分譲マンション | 暮らしやすい住居 生活支援 健康管理・介護支援 |
自由度 | 制限なし | 制限あり |
介護 | 外部の事業者と契約して介護を受ける | 特定施設入居者生活介護を受ける事ができる |
医療 | 外部との連携が多い | 日中は看護師が常駐 |
相続 | 所有権・相続できる | 利用権・相続できない |
費用 | 入居金+月額利用料 数千万円~数億円+数十万円 | 入居金+月額利用料 0円~数千万円+数十万円 |
部屋の広さ | 1LDK、2LDKなど広め | 13㎡~コンパクト |
シルバーマンションの入居を考えている人は一般的に富裕層と呼ばれる方が中心です。
それはシルバーマンションの購入には入居時に数千万円~数億円、月々の管理費や修繕積立費などに数十万円かかることが珍しくないからです。
加えて介護などのサービスを利用した場合は別途利用料もかかります。
マンションの立地条件や部屋のパターン、マンション内の設備などで価格に幅がありますが、シルバーマンションの購入・維持には高額な資金が必要です。
入居時に必要なお金は住宅ローンを組める場合もありますので、金融機関などで確認をしましょう。
また分譲だけではなく賃貸物件のあるシルバーマンションもありますので、賃貸での入居を考えている人は不動産屋に問い合わせてみて下さい。
シルバーマンションは自立して生活を送れる人および軽度の介護状態である人を対象にしています。
また購入や月々の維持に高額な資金が必要なことから、収入や資産状況などのチェックが行われます。
この他にも「身元引受人がいること」、「伝染病などの疾患がないこと」など、シルバーマンションごとに独自の入居基準が設定されています。
ただしシルバーマンションは限られた富裕層向けの物件という特性上、条件さえ合えば入居は難しいものではありません。
高齢者向けに生活しやすいように考え抜かれているシルバーマンションですが、メリット・デメリットもきちんと把握した上で入居を検討しましょう。
シルバーマンションは生活しやすいこと、が一番のメリットです。
設備やサービスも充実しているので生活を送る上で不便は感じません。
またプライバシーを守りつつも同世代の住人同士での趣味の活動なども盛んです。
シルバーマンションのデメリットはやはり金銭面です。
購入・維持に関わる金額は一般的なマンションよりも高額になるケースがほとんどであり、支払いを続ける経済力が必要です。
また資産という点から見た場合、物件が古くなれば売却先が見つからない、購入時よりも価格が下がる、などということも考えられます。
高齢化社会ということを考えれば今後物件数は伸びると予想されますが、現状ではシルバーマンションという物件自体が少なく、選択肢あまりないのが現状です。
さらに入居の契約前に、将来認知症や重度の介護が必要になった場合のマンションの規約の確認や、その時の身のふりかたも考えておく必要があります。
高齢になってからの引越しは大変です。
体力が落ちていますし、思うようには進められないこともあり、心身への負担は想像以上です。
準備の時間を十分に取って家族や専門家の手も借りながら、計画的に進めていきましょう。
シルバーマンションへの入居時に支払うお金の用意はもちろんですが、これを機にご自身の資産の整理を行う人も多いようです。
入居後の生活にかかるお金の管理という点でも、預貯金などの現金だけではなく株や証券、不動産などをあらためて見直します。
自分たちだけでは心配という場合は、資産運用の専門家であるファイナンシャルアドバイザーなどの専門家に相談してみるとよいでしょう。
生前整理というと難しそうですが、要は持ち物の整理を行うことです。
家財道具すべてを①新居に持って行くもの②譲るもの③売るもの④処分するもの、に分ける作業です。
シルバーマンションという新居での生活がより快適になるように、思いきって不用品を処分しましょう。
処分と言っても使いたいという人がいれば譲り、価値のある不用品は売ることで現金化し、本当にいらないもの使えないものは処分します。
生前整理を自分たちで行う場合、一番大変なのがものの処分です。
自治体ごとに決められているルールに従いゴミに出します。
この時に大型の家財道具や家電製品の運搬などには人手がいります。
家族や知人などに手伝ってもらいながら作業しましょう。
他人に頼むのが難しい場合は、ものの選別までを自分たちで行いその後の回収と処分だけを業者に依頼することもできます。
ものの選別から買取、回収、処分までのすべてを請け負ってくれるのが生前整理業者です。
体力的な負担や時間や人手の都合がつかない、などの理由から生前整理業者に依頼する人も増えています。
生前整理業者の作業は貴重品や重要書類、思い出の品などを選別することから始まります。
その後、家財道具をシルバーマンションに持って行くもの、譲るもの、買取に出すもの、ゴミとして処分するもの、と分けていきます。
専門業者に依頼することは時間的にも体力的にも大変に便利ですが、反面で高額請求やゴミの不法投棄などのトラブルがあることも事実です。
全国に生前整理業者は9,000社以上あると言われています。その中には相場とかけ離れた価格を要求してくるなどの悪質な業者がいます。
この記事を執筆しているオコマリでは、お客様に安心して生前整理を行ってもらうために、全国一律料金で追加料金一切ナシの定額パックプランを業界で初めて提供しています。
部屋の間取り別で料金が決まっているため、明瞭会計で安心です。
例えば、1K・1Rはたったの79,800円(税込)という価格設定となっており、現場の部屋の物量が少なければさらに減額させていただいております。
また、登録されている生前整理業者は、オコマリのスタッフが1社1社面談をして厳選しており安心です。
現地でのお見積りなしでも作業が可能ですので、急いでいる方にもオススメです。
問い合わせやお見積りはすべて無料ですので、気になる方は一度問い合わせをしてみて下さい。
シルバーマンションに住みたい、と希望される人も多いのではないでしょうか?
入居時や月々の管理費は高額ですが、施設やサービスが充実しており「至れり尽くせり」といった趣です。
まだ物件数は少ないですが、高齢化が進む日本では今後ますますシルバーマンションの需要は高まりそうです。
シニア向けマンションについてもっと知りたい方は、こちらをご覧ください。
生前整理のことについて、わからないこと・不安なこと・他人には相談しづらいことなどおありかと思います。オコマリでは生前整理について、予算・スケジュール・安心できる業者なのか、など様々なご質問に生前整理に詳しいベテランのスタッフが親切丁寧にお答えし、お客様の不安を解消いたします。