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投稿日:2017年08月25日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
年々、増加の一途をたどる孤独死。高齢者の一人住まいが多いと言われていた孤独死は、近年では、晩婚化や未婚化によって働き盛りの年代が増加しているといわれています。
そのため、孤独死はいつ身近に起こっても不思議ではない出来事になっています。
そんな身近にある孤独死が、もし親族に起こった場合に、遺族が実際に支払わなければならない料金について気になりますよね。
今回は、孤独死が起きた時の遺族が支払う遺品整理料金と特殊清掃料金の相場についてお伝えします。
孤独死が起きた現場の特殊清掃についてみてきました。では、特殊清掃料金以外にもかかる費用は何があるのでしょうか。
特殊清掃が終了しても、中には、床や壁、家屋の土台にまで、遺体の血液や体液が染み込んでいる場合があります。
その場合には、床をはがしたり、土台を修復したりする原状回復を行うリフォーム工事が必要となり、特殊清掃とは別に料金がかかります。
また、部屋の中には故人の遺品があります。賃貸住宅の場合には家主が勝手に遺品を処分できないため、遺族が遺品整理を行う必要があります。
このため、特殊清掃料金の他に遺品整理料金が必要となります。
次に、孤独死が起きた現場の遺品整理料金の相場について見ていきましょう。
部屋の大きさ | 費用・料金相場 |
1K・1R | 35,000円〜130,000円 |
1DK | 35,000円〜150,000円 |
1LDK・2DK | 60,000円〜280,000円 |
2LDK・3DK | 90,000円〜450,000円 |
3LDK・4DK | 150,000円〜700,000円 |
4LDK・5DK・それ以上 | 170,000円〜850,000円 |
上記の表を見る、部屋の広さによる料金設定と積んだトラックの大きさによる料金設定があることが分かります。
では、特殊清掃と遺品整理を行った場合の料金は、実際にどのくらい費用がかかるのかみてみましょう。
死後 | 14日 | 10日(推定) | 14日(推定) |
作業場所 | 1DK 木造マンション | 2K 木造アパート2F | 1K マンション 5F |
作業内容 | 特殊清掃 家財撤去(2tロングワイド箱車1台) 消臭 | 特殊清掃 家財撤去
(2t箱車 1台) 消臭消毒 |
特殊清掃 家財撤去 消臭消毒 |
作業内容 | 特殊清掃 2時間
家財撤去 2時間 消臭消毒 3週間 |
特殊清掃 2時間
家財撤去 1時間 消臭消毒 3週間 |
特殊清掃 2時間
家財撤去 2時間 消臭消毒 3週間 |
作業員人数 | 5件 | 6名 | 4名 |
作業料金 | 299,000円(税別)(諸経費) | 273,000円(税別)(諸経費込)(畳11枚撤去込み) | 210,000円(税別)(諸経費込) |
費用負担 | 遺族 | 遺族 | 遺族 |
備考 | 解体、現状回復工事別途 | 解体、原状回復工事別途 | 解体、原状回復工事別途 |
【参考・参照サイト】『日本特殊清掃協会の事例』
孤独死とは、親類がいるか否いかに関わらず一人暮らしで、誰にも看取られずに自殺以外の原因で死亡した場合のことをいいます。
次に、孤独死が起きた現場の状態はどのようになっているのかを見ていきましょう。みなさんも、読みながら想像していただくと、孤独死が起きた現場の悲惨な状態が分かると思います。
一人暮らしの高齢者の場合は、足腰が衰弱化しているために、部屋の整理整頓やゴミ捨てをすることが困難となり、ゴミが部屋にたまりやすくなります。
また、一人暮らしの働き盛りの人も場合には、仕事が多忙なために帰宅時間が深夜だったり、疲労がたまり部屋の整理整頓ができなかったりとした理由で部屋にゴミなどがたまりやすくなります。
孤独死した遺体は、細菌が発生することによって、夏場は死後1~2日、冬場でも4~7日以内に腐乱し始めます。
腐敗した遺体から汚染された体液が漏れるなどして死臭がするようになり、部屋全体に死臭が蔓延します。
遺体の腐敗が進むと、死臭が部屋の隙間から外部へと漏れ始めるために、外気中に死臭が漂います。
孤独死の場合は、一人暮らしの上に、他人との関わりが希薄なため、遺体の発見が遅れる傾向にあります。
そのため、細菌汚染によって遺体の腐敗が加速し、体液が漏れ出てきます。
そのまま、遺体の発見が遅れると、体液が畳や床に染み込み、人の形とした跡になっていきます。
酷い場合には、家屋の土台のコンクリートまで染み込みケースもあります。
腐敗が進んだ遺体には、ウジがわきハエとなり、それを餌にゴキブリなどの害虫が出てきます。
特に、密閉された部屋は、繁殖が盛んで遺体に群がる他、状態が進行すると部屋中を害虫が多いつくしようになります。
このように孤独死が起きた現場は悲惨な状態になります。
特に、賃貸住宅で孤独死が起きた場合には、汚染されている部屋の床や壁などをそのままの状態で、大家に明け渡すことができません。
そのためには、部屋を修復した上で、次の人に貸せる状態まで戻すことが必要となります。
このことを「原状回復」といいます。
原状回復の方法には、孤独死した遺族が部屋の清掃を行う場合と専門の清掃業者に依頼する場合があります。
まず、費用もかからず手っ取り早いのが、親族による孤独死現場の清掃をする方法です。
しかし、先に説明したように、孤独死が起きた現場は死臭と害虫の宝庫です。
みなさんが思っている以上に、孤独死が起きた現場は異様な光景と死臭で、精神的ダメージは大きなものです。
また、その死臭は、一般の家庭で使用している除菌剤では、到底除去できるレベルの臭いではありません。
孤独死が起きた現場の清掃後のトラブルの原因は、約80%が臭いが残っていることだといわれていますので、孤独死が起きた現場の清掃は、脱臭が大きなポイントとなってもきます。
そのため、孤独死が起きた現場の原状回復は、特殊清掃の専門知識を持った特殊清掃業者に依頼することが一番良い方法となります。
「特殊清掃業」は、清掃業の中の一形態に属しています。主に、孤独死や殺人事件、自殺など特殊な事件が起きた現場の清掃を行い、特殊な清掃技術により原状回復を行う業務者を特殊清掃業者と呼んでいます。
次に、特殊清掃業者の行う清掃とはどのような作業があるのかを見ていきましょう。
業者によって違いがありますが、一般的な特殊清掃の作業内容は次の通りです。
孤独死が起きた部屋には、細菌やウイルスが漂っていますので、専用の薬剤を散布し、死滅させます。
遺体の血液や体液、腐敗液、汚物などで汚染された布団や畳などを撤去し清掃します。
部屋の中にいるゴキブリやウジ、ハエなどの害虫は、近隣へ逃げ込んでしまったり、ウイルスや細菌をまき散らしたりすることがあるので、害虫駆除を行います。
特殊清掃の作業中に出た液体が染み付いたベッドや布団、畳などを廃棄処分したり、家庭ゴミや大型ゴミなど様々な不用品を処分したりします。
孤独死が起きた現場は、あらゆる細菌やウイルスによって汚染されていますので、特殊清掃部屋の消毒と除菌を行います。
また、孤独死が起きた現場の死臭は、後にトラブルの原因となりますので、特殊技術を用いた消臭を行います。
汚染された細かい箇所を清掃してから、部屋全体をクリーニングします。その後、最終的な消毒、除菌、消臭を行い作業の終了となります。
次に、孤独死が起きた現場の特殊清掃の料金相場はいくらなのかをみていきましょう。
表を見て分かるように、作業内容ごとに細かく料金設定されている場合と作業項目をパック料金に設定している場合、部屋ごとに料金設定をしている場合など業者によって違いがあります。
また、最低金額の表示はあるものの最高金額が提示されていないのは、孤独死が起きた現場の状況によって料金の変動があるためです。見積もりを取る時には、業者に料金を確認しておきましょう。
会社 | 作業内容 | 料金 |
A社 | 血液・汚染物の除去・脱臭、除菌・消毒、原状回復、害虫 | 78,670円〜 |
B社 | 感染症予防、汚染物除去・清掃、消毒・消臭 | 75,600円 |
C社 | 除菌剤による除菌消臭、汚染箇所の清掃・掃除、異臭のあるものを梱包(処分なし)、掃除する広さ:約10m2まで、作業人数:1名、作業時間:半日程度(状況による) | 98,000円 |
作業内容 | D社 | E社 | F社 |
床上の特殊清掃 | 30,000円〜 | 30,000円〜 | 1kgあたり:50,000円〜 |
浴室清掃 | 50,000円〜 | ||
消臭剤や除菌剤の散布 | 10,000円〜 | 10,000円〜 | 1kgあたり:50,000円〜 |
オゾン消臭/消臭 | 20,000円〜 | 1部屋あたり:10,000円〜 | |
害虫駆除 | 1kgあたり:40,000円〜 | ||
畳の撤去 | 3,000円 | 1枚あたり:2,500円 | |
作業人件費 | 20,000円〜 |
【参考・参照サイト】『特殊清掃をする人へガイド』
孤独死が起きた現場の特殊清掃の料金と遺品整理の料金の目安をみてきましたが、では、実際に業者に依頼する場合、どのような業者に依頼するのが良いのでしょうか。
賃貸住宅では、家主に部屋を明け渡すのに迅速な対応が望まれるので、特殊清掃業者が行っている遺品整理サービスや特殊清掃を行っている遺品整理業者を利用すると特殊清掃と遺品整理が同時に行え、作業時間が短くなります。
しかし、孤独死の現場は、先に述べたように壮絶で、特に死臭はかなり強く、消臭しても臭気が残ることがあるために、後々トラブルを引き起こす原因となります。
そのため、業者に依頼する場合には、後のトラブルを回避するため信頼できる業者を選ぶことが重要になってきます。
では、数ある業者の中から信頼できる業者を選ぶにはどのようにすれば良いのでしょうか。
信頼できる業者を選ぶには、相見積もりといって同時に複数の業者に見積もりを出してもらう方法をおすすめします。
しかし、たくさんの業者がありますので、その中から特殊清掃技術と遺品整理技術を持った業者を個人で探すのは、非常に大変な作業です。
特殊清掃が必要になった場合、悪臭や害虫により周辺住民の方に迷惑を掛けてしまうので「緊急でとにかく早く対処して欲しい!」という要望が多いと思います。
しかし、いくら緊急とはいえ、焦って業者を選んで悪質な業者に依頼してしまっては意味がありません。
では、なるべく時間を掛けずに安心できる業者を選ぶためにはどうすれば良いのでしょうか?
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「孤独死における遺品整理と特殊清掃。知っておきたい料金の相場」についてお伝えしました。
親族に孤独死がおきた場合の処理料金は、遺体の状況によって違うことまた、遺体の発見日数によって、特殊清掃だけでは処理できないために、時としてリフォームが必要なことをお伝えしました。
それに加えて、故人が残した遺品整理費用についてもお伝えしました。
孤独死は誰にも起こり得る死であるため、日頃から自分が孤独死にならないように生活すること、また、万が一、孤独死に陥った場合のことを考え、なるべく生前整理をしておくが大切です。
特殊清掃について詳しく知りたい方はこちらを御覧ください
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