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投稿日:2017年09月05日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
身内の方が亡くなり、悲しみながらも遺品と向き合わねばならなくなった時、その遺品をどう処分すれば良いのかと悩むことになります。
遺品を処分に困ったら、どうしたらいいのでしょうか。
今回は、自分で遺品の処分をする方法と業者に依頼する方法に分けて、遺品を処分する際の料金相場や注意点をお伝えしていきます。
[banner_to]遺品の処分を自分で行う場合、どれくらの料金が掛かるのでしょうか?
「自分で行うのだから料金は掛からないでしょ?」と思いがちですが、実際には料金が掛かってきてしまいます。
遺品の処分にどれくらうの料金がかかるのか?を具体的に見ていきましょう。
遺品の処分を自分で行う場合、どのような計算式で料金を算出するのが良いのでしょうか?
自分で遺品の処分を行うならば、ゴミの処分費用の他、遺品の処分を行う場所への交通費なども考える必要があります。
したがって、「交通費+食費+人件費(※)+ゴミの処分費+車両費(※)」が一般的に自分で遺品の処分を行う場合に必要な料金です。
(※)が付いている項目は、自分以外に他人に助けを依頼する場合のお礼の費用や、自分が持っている車だけでは間に合わずレンタカーとして借りた場合の費用などです。
それでは、まずは一番わかり易い「ゴミの処分費用」から深堀りしていきたいと思います。
遺品の処分をする際には、必ず考えなければならない項目です。無料と有料のどちらもありますので、要チェックです。
遺品を自分で処分する方法は、自治体のゴミの回収を利用すると便利です。
行政の指定する分別に従って、大型ゴミ・粗大ゴミ・可燃ゴミ・不燃ゴミ・資源ゴミなどに分け、指定日に指定場所に出す、又は、処理場に持ち込んで料金を支払って処分して貰うといった方法です。
毎週回収してくれるゴミの日に遺品の処分ができるならば無料ですが、家具や布団など大型の遺品の処分は粗大ゴミの扱いになり、指定の場所まで運ぶ必要があると同時に有料になります。※自治体によって指定のゴミ袋代金が必要なところもあります
粗大ゴミは、多くの自治体では回収を予約した上で、指定日が来るのを待つこととなります。回収料金はシールなどを購入する形で支払い、そのシールを大型ゴミや粗大ゴミに貼ります。
粗大ゴミの分類に入った遺品の処分には、自治体によっては料金が掛かってきてしまいます。
自治体によっては無料のところもありますが、基本的には有料だと思っておいた方が良いでしょう。
下記は東京都で粗大ゴミを出した場合の料金になります。
粗大ゴミの品目名 | 粗大ゴミの処理にかかる料金 |
オイルヒーター | 700円 |
ガスコンロ | 300円 |
照明器具 | 300円 |
電子レンジ | 300円 |
掃除機 | 300円 |
ミシン(卓上式) | 700円 |
食器洗い乾燥機 | 1,000円 |
プリンター(高さ30cm以上) | 1,000円 |
こたつ(家具調) | 700円 |
こたつ板 | 300円 |
自治体で遺品を処分する場合、注意点があります。
それは、遺品の処分に時間が掛かってしまうという点です。
自治体の大型ゴミなどの回収は月に一度か二度で、一回に出せる量も決まっています。
可燃ゴミの場合も、一回に捨てられるゴミ袋は2〜5個くらいが限度です。それ以上だとクリーンセンターに持ち込むなどする必要があります。
処理場に持ち込むには、予約が必要な自治体、日時の制限がある自治体、可燃ゴミの持ちこみ料金についても有料(10kgで10~150円など)の自治体と無料の自治体などがありますので、各自治体にお問い合わせください。
なお、冷蔵庫・テレビ・洗濯機・エアコンは家電リサイクル法の対象なので粗大ゴミでは回収して貰えません。
自治体に問い合わせをして、家電を引き取っているのであれば、一つあたり数千円のリサイクル料金を、郵便局から一般財団法人家電製品協会家電リサイクル券センターに振り込みます。回収料金・運搬料金は自治体等に支払います。
また、自治体が引き取りを行っていない場合は、都道府県別指定引取場所リストをインターネット等で調べて指定場所まで運ぶ必要があります。
遺品の処分をする際、ゴミとして処分する前に売却できそうなものがあればリサイクルショップや貴金属の買い取りをしてくれるお店で査定をして貰うと良いでしょう。
家にある遺品をすべて買取してもらう事は難しいと思いますが、値段がつくことでそれを遺品の処分に当てられるのは嬉しいですよね!
遺品の処分には、ゴミの処分費用以外にも「交通費」「人件費」「食費」「車両費」が必要だとお伝えしました。
これらをどれくらいで見積もるのか?については、自分の場所から遺品の処分が必要になっている場所までの距離、必要な遺品の処分量で決まります。
距離が遠ければ交通費が高くなってきますし、遺品の処分量が多ければ一人では対処できないので、人件費をかけて誰かに助けを依頼する必要があります。
大体ではありますが、処分費用以外の料金は1日あたり5,000〜10,000円で見積っておくのが良いでしょう。
遺品を処分する業者には、不用品回収業者、遺品整理専門の業者、不用品回収と遺品整理と両方行っている業者があります。
不用品回収だけの業者は、処分作業が早くて料金は安価ですが、遺族の方の心情を慮って遺品を丁寧に扱ってくれることはほぼ期待できません。
遺品整理業者の場合は、仕分けなどを丁寧に行ってくれて遺族が満足できるように遺品の処分をしてくれます。
したがって、遺品の処分を業者に依頼するのであれば、遺品整理業者が良いでしょう。
遺品の処分を自分で行う方法には、料金がさほどかからないというメリットがありましたが、処分が終わるまでにかなり時間がかかる、デメリットがありました。
故人の持ち家であっても、処分を行う人が遠くて度々行くことができない場合には、遺品の処分が終了するまでに何年もかかることがあります。
賃貸で、ゴミが山積みなどになっている場合などは、退去まで時間をかけられませんので、貴重品を探すことも含めて業者に依頼した方が安心です。
また、遺品の中で処分に困るものとして、仏壇や神棚も挙げられています。
仏壇や神棚は中にある供物等を除外すれば粗大ゴミ等として出すことができるのですが、いきなり廃棄するのではなく、魂抜き等と呼ばれる供養をしてからではないと捨てられないとの考えが一般的なようです。
また、仏壇や神棚をゴミとして処分することはできないと感じる方も多いので、仏壇や神棚処分の専門の業者に依頼した方が良いようです。料金は10,000円〜60,000円程度かかります。
遺品の処分に掛かる料金は、基本的に部屋の広さによって決まってきます。
下記がその料金相場になります。
料金に幅があるのは、部屋にある物の量や部屋からトラックまでの距離などで変動するからです。
部屋の広さ | 遺品の処分料金 |
1R | 35,000〜130,000円 |
1DK | 35,000〜150,000円 |
1LDK・2DK | 60,000〜280,000円 |
2LDK・3DK | 90,000〜300,000円 |
3LDK・4DK | 150,000〜700,000円 |
4LDK・それ以上 | 170,000〜800,000円 |
業者に依頼した場合の遺品処分の流れは、おおむね次のとおりです。
遺品の整理ができている場合には、遺品の仕分け作業をして貰う必要はなく、処分のみに専念して貰えば良いので、3は省略できます。
しかし、ご遺族の方々は、大抵の場合、遺品整理をする時間も気力もなく、貴重品である財産関係の物だけを分けて、大切な形見や遺品を見過ごしてしまいがちですので、やはり部屋や家をくまなく調べて貰う方が良いでしょう。
遺品処分の料金には、おおむね以下の項目が含まれています。
遺品の処分の基本料金に含まれず、特別な費用が必要なケースとはどのようなものなのでしょうか?
例えば、消火器や調理器具のガスボンベ、灯油が入ったままのストーブなどは処理が難しいという理由で追加料金が発生する場合があります。
見積書の中に「別途」と書いてある場合は、どういうものが別途料金になるのかを確認しておきましょう。
何度も経験することのない遺品の処分ですから、しっかりとした遺品整理・処分ができる業者をお探しになることをお勧めします。
さて、ここまで遺品の処分の方法を自分で行う場合と業者に依頼する場合に分けてお伝えしてきました。
ここからは、遺品の処分ができない!場合の原因ごとの対処方法についてを解説していきます。
自分で遺品の処分を行う方が良いのか、業者に遺品の処分を依頼する方が良いのかを判断するのに活用頂ければと思います。
遺品の処分が進まない1つの原因は、遺品の処分する量が多すぎるケースです。
亡くなった人が一軒家に住んでいた場合、遺品の処分する量は一軒家まるまるとなり膨大な量となってしまいます。
このようなケースでは、業者に依頼して遺品の処分を行うが一番良いでしょう。
この際、遺品整理業者に依頼する事で遺品の整理(仕分け)を行いながら処分する事が可能になります。
遺品の処分が進まない2つ目の原因は、遺品の処分が必要な場所が遠すぎるケースです。
核家族化が進んでいる昨今、親族が近くに住んでいる事は少なくなってきています。
沖縄に実家があって、北海道に居住しているというケースも多い中で、沖縄に何度も帰りながらの遺品の処分は非常に困難です。
そんなときには、遺品の処分を業者に依頼してしまいましょう。
鍵を預けておけば、立ち会いなしでも遺品の整理から処分までを行ってくれる業者もいます。
遠方の場合には自分でやろう!とは思わない方が良いでしょう。
遺品の処分を業者に依頼しようとすると、どうしても自分で行うよりも支払う料金は多くなってしまいます。
予算以上のお見積りになってしまった場合にはどうすれば良いでしょうか?
オススメとしては、「自分でまずは遺品の処分を行って、その後に業者に依頼する」です。
業者に遺品の処分を依頼する際、部屋にある荷物量が少なければ少ないほど料金が安くなります。
自分で全ての遺品の処分を行うのは難しい、けれど料金を安くしたい場合には、「自分でまずは遺品の処分を行って、その後に業者に依頼する」を試してみましょう。
「○○円までであればお支払いできます。そこまでは行ってくれませんか?」という要望を遺品の処分をしてくれる業者にしてみるのもアリなので、検討してみてはいかがでしょうか?
遺品の処分を業者に依頼するメリットや相場観をお伝えしてきましたが、依頼時には注意すべき点もあります。
注意すべき理由としては、業者の中には悪徳業者が存在しており、悪徳業者に依頼すると不法投棄や不当請求、盗難などの被害にあう可能性があるからです。
下記には遺品の処分を業者に依頼する際の3つの注意点をご紹介します。
まず大切なことは、選んだ業者が明確な料金システムを提示しているかどうかです。
ゴミの種類によって料金が定められているかも、判断のポイントとなります。
料金が不明瞭であったり、極端に安かったり高かったりする時は、注意が必要です。
インターネット上のHPはいいことしか書いてありませんし、真実かどうかを確かめることはできません。実際の電話応対や担当者の人柄などで相性を確認します。
電話の対応やメールでの対応が悪いなと感じた遺品の処分業者には依頼しない方が身のためです。
良心的な遺品の処分業者であれば各種証明書を発行してくれます。
言った言わないを避けるためにも、必ずお見積書はもらうようにして下さい。
その際、追加料金の可能性があるならば、どういう条件で発生するのかを聞くようにすると同時に、文面に落とすようにして下さい。
全国に遺品整理業者は9,000社以上あると言われています。その中には相場とかけ離れた価格を要求してくるなどの悪質な業者がいます。
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[banner_to]遺品という言葉は、故人が愛用していた時計などの身の回りのものや収集品を指すことが多いのですが、実際に遺品の処分をする場合には、そのような大事にしていたもの以外の不用品の処分が大部分をしめています。
故人が収集していたものについても、遺族にとっては処分するしかないものもあることでしょう。
遺品の処分は、なかなか思い切って行うことができず、いろいろ迷いが出て、遺族の方の精神的・肉体的負担が大きいものです。
遺品をどう処分したらいいのか迷ったら、辛い気持ちを抑えて作業に着手するのではなく、まずは自分で処分することが可能なかどうかを判断し、無理であれば業者に見積もってもらうことをお勧めします。
遺品の中には、故人が生きてきた証があります。それを見逃さない遺品の処分を行いたいものですね。
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