高齢になってくると人は様々な生活の場所を選択できるようになります。

最も理想的なのは、子どもや孫と一緒に生活をすることでしょう。しかし現代はそれが叶わないことも多いものです。

例えば子どもが遠く離れた地で仕事をしている場合、なかなか一緒に生活することが困難です。

さらに最近では生涯独身で過ごす人も増えているため、そもそも一緒に生活をする子どもがいないというケースも考えられます。

もちろん人生の送り方は人それぞれですが、老後の生活を一人で行っていくとなると厳しい部分があります。

そこで老人ホームで生活をするという選択肢が生まれるのです。ところが老人ホームにも様々な種類があり、どれを選択すればよいのかがわかりにくいものです。

さらに介護が必要になった場合に、老人ホームでは介護に対応してくれるのかという心配もあるでしょう。

では介護も行っている老人ホームは存在するのでしょうか。

目次

• 介護もしてくれる老人ホームは存在する
• 介護付き有料老人ホームの特徴と入居条件
• 介護付き有料老人ホームにかかる費用は？介護保険は使える？
• 老人ホームでは介護をしてもらえないの？
• 介護付き有料老人ホームに入居する前にすべきこと
• 「介護老人ホームをご紹介！」まとめ

介護もしてくれる老人ホームは存在する

老人ホームで生活することを選択した場合、懸念される問題として、介護が受けられるのかという点が挙げられます。

最初は健康であっても、生活するうちに衰えていき、最終的には介護が必要になることも充分に考えられるからです。

ここで安心してもらいたいのですが、介護付き有料老人ホームというものが存在します。これはその名の通り、介護をしてもらえる老人ホームです。

それではこの介護付き有料老人ホームの特徴などについて見てみましょう。

介護付き有料老人ホームの特徴と入居条件

介護付き有料老人ホームは、様々な老人ホームで提供されているような、食事や日常生活におけるサービスを受けられます。

また介護スタッフが常駐しているので、常に介護を受けることができるのが大きな特徴となります。

さらに介護スタッフはもちろん、看護職員や生活指導員、ケアマネージャーが設置されるため、24時間体制で幅広い介護サポートが受けられます。

そして介護付き有料老人ホームの特徴はもう一つあります。「入居時自立型」「介護専用型」「混合型」という3つのタイプがあるのです。

このタイプの違いによって入居条件が異なります。

介護付き有料老人ホームの各タイプの特徴

まず「入居時自立型」は、入居時に介護を必要としない自立している場合のみ入居が可能です。

その反対に「介護専用型」は要介護1以上の場合に入居が可能です。また「混合型」はどちらの場合でも入居が可能となっています。

「介護専用型」のは、要介護度が重度の場合でも受け入れられるように作られたものであるため、絶対に介護が必要な人を対象とするための条件が設定されています。

また「混合型」は夫婦で入居する場合に、どちらか1人が要介護認定されている場合であっても、一緒に入居ができるというメリットがあります。

介護付き有料老人ホームにかかる費用は？介護保険は使える？

介護付き有料老人ホームでは3つのタイプがありましたが、そのタイプの違いによって費用も変わってきます。

「介護専用型」と「混合型」は、入居時の一時金として数十万円から数千万円を払わなくてはなりません。

そして、その後は月額料金として、管理費などで15万円から30万円ほどが必要となります。中には入居時の一時金が0円の場合もありますが、そういった施設は月額料金が高くなっています。

「入居時自立型」の場合は入居時の一時金が数千万円以上と高めになっています。

その理由としては居室や設備を充実させているためであり、その分居室が使いやすく、快適な生活を送ることができるというメリットがあります。

いずれの場合も費用に大きな幅があるのは、施設によってスタッフの人数や設備等が違うため、施設によって費用に違いが出てしまうからです。

介護付き有料老人ホームにおける介護保険の適用

また介護付き有料老人ホームを利用する場合に、介護保険は使えないのかという疑問を持つ方も多いでしょう。

介護付き有料老人ホームは、介護保険を適用したサービスであり、行政の審査を受けてサービスを提供しています。

そのため介護付き有料老人ホームに入居した場合は、介護サービスにかかる費用を1割負担することで利用することができます。

実際にどの程度の費用を介護に支払わなければならないのかは、各施設に問い合わせてみてください。

老人ホームでは介護をしてもらえないの？

介護を受けられる老人ホームとして、介護付き有料老人ホームを紹介しましたが、その他の老人ホームでは介護を受けることはできないのでしょうか。

老人ホームの一例として、養護老人ホームと特別養護老人ホームがあります。

養護老人ホームは、金銭面で自立した生活ができない人に向けて作られているため、基本的には入居する際には自立していることが条件となります。

仮に入居後に介護が必要となった場合には、外部の訪問介護などを利用することになります。

つまり老人ホームが介護サービスを提供しているわけではありません。

一方特別養護老人ホームの場合は、常に介護が必要な人向けの施設となっています。つまり介護を受けることができるということです。

ところが特別養護老人ホームには大きなデメリットがあります。

特別養護老人ホームは要介護度が重度な人が優先的に入居できるため、入居待ちの状態となっており、入居に数か月ほど待たなければならない状況となっています。

さらに長い場合は、10年近くも待つことになるという例もあるようです。

介護付き有料老人ホームは民間が運営していることもあり、入居しやすく、介護も受けられるため、他の老人ホームよりも利用しやすいのではないでしょうか。

介護付き有料老人ホームに入居する前にすべきこと

もし介護付き有料老人ホームに入居する場合、事前にしておくべきことがあります。

施設の見学

前述したように、施設によって居室や設備が大きく違います。居室はプライベートな時間を過ごす場であるため、広さをしっかりと確認しておくべきです。

また確認を怠ることで、期待していた設備がなく、不満を抱えたまま生活をすることになってしまうかもしれません。

設備が充実していると費用が高くなるため、設備と費用を相互的に考えて検討することも大切です。

生前整理

介護付き有料老人ホームに入居する場合、最期までそこで暮らすことになる場合が多くあります。

入居中に寝たきりになったり、認知症になってしまったりする可能性もあります。

そういった可能性を考慮して、介護付き有料老人ホームに入居する前に生前整理を行って、身の回りをすっきりとさせておくことをおすすめします。

生前整理を行う場合、自力で行うのは難しいと思われるでしょう。しかし生前整理・遺品整理業者に依頼をすることでサポートをしてもらうことができ、手軽に行うことができるのです。

ところが最近は生前整理・遺品整理業者の数も多く、そういった業者の中から一社を選ぶのは至難の業とも言えます。

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「介護老人ホームをご紹介！」まとめ

介護も受けられる老人ホーム、介護付き有料老人ホームについて見ていきました。

介護付き有料老人ホームの大きな特徴としては、3つのタイプがあり、タイプによって入居条件や費用が違うというところでしょう。

もし自分自身が対象になっていないタイプを選んでしまうと、入居できないという問題も発生してしまうので、事前に確認をしておきましょう。

介護を受けられる老人ホームは他にもありますが、やはり利用しやすいのは介護付き有料老人ホームです。

利用したい理由や費用面、設備やサービスなど、様々な点を見比べて、より良い生活を送れると思える介護サービスの受けられる施設を探してみてください。

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