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投稿日:2017年09月11日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
最近よく耳にするようになった「孤独死」という言葉。
法律上の定義は存在していませんが、一般的に「誰にも看取られずに亡くなってしまう死」のことを指します。
そのような孤独死の現場で必要になってくるのが、「特殊清掃」という作業です。これは、腐敗し始めた死体から臭う死臭を除去する作業になります。
それでは、孤独死が発生したら特殊清掃は絶対に必要なのでしょうか?
今回の記事では、そんな疑問に答えていこうと思います。
結論から言うと、孤独死が発生しても特殊清掃は必要ではありません。
正確に言えば、孤独死が発生してからの状況に依存すると言っていいと思います。
特殊清掃が必要になるのは、「腐敗し始めた死体から臭う死臭を除去するため」です。
したがって、腐敗が始まっていない状況で発見されれば、特殊清掃は不要になるということです。
孤独死をしてしまってから特殊清掃が必要になるほどの死臭が漂い始めるのは、季節によって異なります。
夏場の場合には2〜3日、冬場は約1週間で死体が腐敗し始めると言われています。
つまり、夏場であれば即日か1日、冬場であれば5日以内で発見すれば特殊清掃は不要になるのです。
先ほど、孤独死後の発見が早ければ特殊清掃は不要だと言いました。
しかし、孤独死後の発見が早くても特殊清掃が必要な場合があります。
それは、冬場の場合であれば暖房が入っているケースです。
冬場の方が死体が腐敗するスピードが遅いのは、夏場と比較して気温が低いからです。
しかしながら、暖房が入っていて部屋の温度が高かった場合、腐敗のスピードは夏場と同様か少し遅いくらいになってしまうのです。
逆に夏場であっても、冷房が効いたキンキンの部屋であれば腐敗が遅くなるということもあります。
孤独死後の特殊清掃を避けるには、早く孤独死に気づいてあげて発見することです。
孤独死するということは、ひとり暮らしをしていることが多いですから、なかなか気づくのは大変なことかもしれません。
しかしながら、こまめに連絡を取るなどをすることによって早期発見をすることができるのも事実です。
孤独死自体を防げなかったとしても、その後の発見は少しでも早く気づいてあげるようにしましょう。
孤独死が発生し、特殊清掃が必要となってしまった場合、どのような手順で特殊清掃が行われるのでしょうか?
ここでは、特殊清掃の手順についてお伝えしたいと思います。
まずは孤独死が起きた部屋の除菌、消臭から始まります。
このステップでの消臭はあくまで完全な消臭に向けた下準備です。
[caption id="attachment_13123" align="aligncenter" width="193"] 株式会社イーライフが販売している高性能噴霧機[/caption]
上記にあるような業務用の噴霧機を使って、液を噴射していきます。
霧が細かい分、除菌や消臭を強力にすることができるのです。
遺品が残されているとそこに匂いが付いてしまい、特殊清掃で匂いを取ろうとしても取り切れない場合があります。
そこで特殊清掃業者によっては、最初の除菌・消臭が終わると遺品整理をしてしまうことがあるのです。
ただし、このステップを一番最後に行うというところもありますので、それは依頼する業者に確認する方が良いでしょう。
オゾンは、酸素(O2)に酸素原子が一つ増えたO3です。
物質としては不安定なために、色々な物と反応して安定な状態(O2)に戻ろうとします。
その性質を利用して、強烈な匂いの元となる物質を除去しようとするのが、オゾン発生器を使った消臭です。
オゾン自体は濃度が高くなると人体に有害なため、扱い方には注意が必要です。
ある一定時間経ったら部屋に戻り、換気をして再度オゾン発生器を稼働させるということを匂いが消えるまで繰り返します。
つまり、発見が遅くなってしまえばしまうほど、特殊清掃における匂いの除去に時間がかかり、費用も高くなってしまうのです。
上記のすべての過程が終わった後、それでも匂いが取れない場合にはリフォームを試みる必要があります。
オゾン発生器を使用した特殊清掃で除去できる匂いは、表面にあるものだけです。
もし体液などが壁、床に染み込んでいると、そこから悪臭が発生してしまいます。そうなった時に必要になるのがリフォームなのです。
通常特殊清掃の作業の料金表で示されているのは、リフォーム前までです。
それはリフォームになった場合、部屋の大きさや体液の浸透具合で値段が大きく変わるからです。
特殊清掃の費用は、孤独死が起きた現場の状況によって大きく変動します。
特殊清掃業者をインターネットで検索して業者のホームページを見ても、多くは以下のように個別作業の最低価格のみを記載し、具体的にトータルでいくらぐらいかかるのかを知ることは困難です。
これは状況によって値段が変動するということを示しているのです。
特殊清掃の値段の目安
項目 | 費用 |
床上の特殊清掃 | 35,000円〜 |
浴室清掃 | 55,000円〜 |
消臭剤や除菌剤の散布 | 12,000円〜 |
畳の撤去 | 4,000円〜 |
オゾン脱臭/消臭 | 35,000円〜 |
臭いが強いと、壁や床の張替えも必要になってきてしまいます。そうなると、上記の相場表の値段だけでは収まらず、追加の費用が掛かってきます。
では、どのようにすれば特殊清掃の値段を抑えて実施することができるのでしょうか。以下に4つのポイントを記載していきます。
まず大切なことは、「できるだけ早く特殊清掃作業を実施すること」です。
現場が放置されている期間が長ければ長いほど、汚れや匂いが拡大していきます。
それに伴って特殊清掃の値段も高額になっていくため、すぐに対応可能な業者を選定することが大切です。
次に、あまりにも値段が安い見積もりを出す業者に依頼しないことです。
これは、矛盾しているようにも聞こえますが、大切なポイントです。特殊清掃が必要な現場は、どんな状態であっても簡単な作業ではないため、ある程度の費用はかかってきます。
にもかかわらず、あまりにも安い値段を提示してくる業者は、作業後に追加費用を請求してきたり、作業自体がいいかげんなために匂い等が除去されず、再度の作業が必要になったりすることがあります。
最も大切なことは、滞りなく清掃作業が完了することです。あまりにも値段が安い特殊清掃業者には、十分に注意してください。
最後に大切なことは、信頼できる特殊清掃業者に依頼することです。
電話対応や、下見の際の言動はよくご確認するようにしてください。普段の言動がいいかげんな業者は、特殊清掃作業もいいかげんになることが多くあります。
また、特殊清掃の値段を提示してもらった際の作業内容の内訳も確認するようにしましょう。もし不明な点があるならば、しっかりとその特殊清掃業者に確認し、納得のいく形で依頼するようにしましょう。
特殊清掃が必要になった場合、悪臭や害虫により周辺住民の方に迷惑を掛けてしまうので「緊急でとにかく早く対処して欲しい!」という要望が多いと思います。
しかし、いくら緊急とはいえ、焦って業者を選んで悪質な業者に依頼してしまっては意味がありません。
では、なるべく時間を掛けずに安心できる業者を選ぶためにはどうすれば良いのでしょうか?
この記事を執筆しているオコマリでは、依頼者さまに最適な特殊清掃業者を紹介するサービスを提供しています。
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孤独死が発生した場合に、特殊清掃が必要かどうかを解説してきました。
孤独死しても死体の腐敗度合いが酷くなければ、特殊清掃の必要はなくなります。
孤独死してしまった人のことを考えても、例え孤独死を防げなかったとしても、その後の発見は早く気づいてあげるようにしましょう。
記事を読んで、孤独死のことをもっと知りたい!と思った方は、下記の記事も参考にしてみて下さい。
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