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投稿日:2017年09月15日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
「特殊清掃」という言葉をご存知ですか?
孤独死などが起きた現場では時間が経つにつれて死体が腐敗していきます。
腐敗をすると死臭が漂ってきて、部屋中にいずれは充満していきます。
特殊清掃は、そんな現場での作業になり、死臭を除去する仕事なのです。
今回の記事では、特殊清掃での脱臭手順を紹介していきたいと思います。
特殊清掃の脱臭の手順に決まりはありません。特殊清掃業者によって脱臭方法が異なるため、今回紹介するのは一般的な脱臭になります。
特殊清掃の現場の状況に応じて、脱臭の手順を変えることは起こり得ることですので、あくまで参考程度にして頂ければと思います。
まずは部屋の除菌、簡単な脱臭から始まります。
特殊清掃で使用するのは業務用の噴霧機を使います。
家庭で使うファブリーズやリセッシュの霧をよりも細かいミストで噴射する機械を設置して、除菌と脱臭を行うのです。
[caption id="attachment_13123" align="aligncenter" width="193"] 株式会社イーライフが販売している高性能噴霧機[/caption]
次に行うのが、部屋の遺品整理になります。
部屋の除菌と簡単な脱臭が終わったら、部屋の遺品整理を行います。
これは、特殊清掃の現場では死臭が物に付いてしまうためで、死臭が付いた物を片付けないと完全な脱臭が困難だからです。
一軒家のような場合では、一軒家まるごと片付けることもありますが、基本的にはその部屋だけを片付けることが多いようです。
しかし、完全に脱臭するのであれば、一軒家の中にある物の処分はいずれは必要になってしまうでしょう。
「除菌・脱臭」の最初のステップで使用した機械とは違うもので、脱臭作業を行います。
よく利用するのがオゾン脱臭機というものです。臭いの元となる化学物質を効率よく除去していくのがオゾン脱臭機になります。
オゾン自体は人体に有害であるため、使い方には注意が必要です。このような点からも特殊清掃の消臭作業を素人がやるのは、非常に困難だということが分かります。
ここまでの作業が終わっても壁や床に付いてしまった臭いは完全に脱臭することが困難な場合があります。
その場合には、壁や床の張替えを実施することになります。
もし死体があった部屋の床や壁に、体液が滲んでしまっていると、床や壁の内部までに臭いが付いてしまっている場合があります。
こうなると、表面の張替えだけではなく、内部の物自体も交換や脱臭措置をする必要が出てきます。
リフォームまで来ると特殊清掃の費用としては高額となってきます。
通常の特殊清掃の相場表にはリフォームまでは記載されていません。それはその特殊清掃の現場の状況によって費用が変化するためです。
下記には一般的な特殊清掃の料金目安を記載しています。
「〜」と書いてあるのは、実際の現場の状況によって料金が変動するためです。
「特殊清掃の脱臭手順」でも説明しましたが、現場の状況がかなり費用を変動させます。
腐敗がかなり進んでしまっている状況や、特殊清掃を必要とする面積が広いと、それだけ特殊清掃が必要になるため、料金が高くなっていきます。
あくまで料金目安として、必ず下見をしてもらうようにしましょう。
また、リフォームや解体の場合には、どこまでリフォームや解体をするかによって料金が大きく変わります。
この一覧表には書いていませんが、特殊清掃業者に聞いて料金の目安はもらうようにしましょう。
項目 | 費用 |
床上の特殊清掃 | 35,000円〜 |
浴室清掃 | 55,000円〜 |
消臭剤や除菌剤の散布 | 12,000円〜 |
畳の撤去 | 4,000円〜 |
オゾン脱臭 | 35,000円〜 |
特殊清掃の脱臭に関するトラブルで一番多いのは、「特殊清掃を業者に依頼しても臭いが取れていない」というものです。
ここでは、そのような脱臭に関するトラブルが発生してしまう原因を明らかにしたいと思います。
先ほどまで見てきたように、特殊清掃の脱臭作業にはリフォームまで含めると高額な費用が掛かってきます。
そのような中で、「少しでも安く済ませたい…」と思ってしまうのは、誰でも同じです。
しかしながら、特殊清掃の脱臭の値段ばかりを気にしてしまうと、実力の無い特殊清掃業者に依頼してしまう可能性があります。
特殊清掃における最大の目的は「脱臭をして、臭いを消し去ること」です。
値段が安いということは、それだけどこかで特殊清掃業者が無理をしているという意味になります。
あまりにも安い、安さを売りにしているところには依頼しない方が賢明でしょう。
特殊清掃の脱臭を依頼する際には、複数の特殊清掃業者を比較検討するようにしましょう。
WEBサイトを持っている特殊清掃業者であれば、複数検討することが可能です。
特殊清掃業者によって料金体系などが変わってきますので、しっかりWEBサイトを読んで信頼のおけるところに依頼するようにしましょう。
ここでは、特殊清掃時の脱臭のトラブルを避けるための方法をお伝えしていきたいと思います。
トラブルに巻き込まれないためにも、ぜひ実践してみて下さい。
特殊清掃での脱臭経験が豊富かどうかをしっかり判断しましょう。
「特殊清掃できます!」と書いてあるWEBサイトはたくさんありますが、その中でも「自社でやる場合」と「他社に任せる場合」があります。
「特殊清掃ができる」といってもそれがどのレベルで可能なのかは不明です。
WEBサイト上の情報だけでは不十分だと感じたら、直接問い合わせてみましょう。
経験のある特殊清掃業者に依頼することが、トラブルに巻き込まれない第一歩です。
しっかりとした特殊清掃業者かを見極めるポイントとして、電話・メール対応を入れました。
やはり電話・メール対応は、お客様を大切にしようとすれば丁寧になるものです。
ここを疎かになるということは、作業が煩雑な特殊清掃業者の可能性も否定できません。
特殊清掃業者が丁寧な対応をしてくれるかどうかは、厳しい目でチェックするようにしましょう。
丁寧な対応をしてくれる特殊清掃に依頼する方が良いでしょう。
現場に来てくれた時に、しっかりと現場の状況を説明し、どのような作業が必要なのかなどをしっかり説明してくれるかどうかをチェックするようにしましょう。
見積もりが雑な特殊清掃業者や説明が不十分な特殊清掃業者は、後々トラブルに巻き込まれる可能性が高いです。
少しでも疑問に思ったことがあれば、質問をして疑問を晴らしてから依頼するようにしましょう。
特殊清掃が必要になった場合、悪臭や害虫により周辺住民の方に迷惑を掛けてしまうので「緊急でとにかく早く対処して欲しい!」という要望が多いと思います。
しかし、いくら緊急とはいえ、焦って業者を選んで悪質な業者に依頼してしまっては意味がありません。
では、なるべく時間を掛けずに安心できる業者を選ぶためにはどうすれば良いのでしょうか?
この記事を執筆しているオコマリでは、依頼者さまに最適な特殊清掃業者を紹介するサービスを提供しています。
オコマリに登録されている特殊清掃業者は、オコマリのスタッフが一社一社面談して厳選しているので安心です。
さらに、オコマリで依頼すれば、24時間以内に対応可能な業者を紹介してくれるのと同時に、お見積もり金額以上の追加請求がないのも安心できるポイントです。
問い合わせや下見、見積りはすべて無料ですので、気になる方は一度問い合わせをしてみて下さい。
特殊清掃における脱臭の手順をまとめてきました。
読んでいただいた通り、脱臭には一定のスキルが必要となり、素人では扱えるようなものではないことがご理解いただけたのではないかと思います。
また脱臭に関連したトラブルが発生していることは事実です。
今回紹介したトラブルを回避する方法を実践して、トラブルのないちゃんとした特殊清掃が行えれば幸いです。
記事を読んで特殊清掃に関してもっと知りたい!と思った方は、下記の記事も参考にしてみて下さい。
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