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投稿日:2017年09月16日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
今日本において大きな問題となっているのは、やはり高齢化でしょう。
高齢化の進行は、高齢者施設にも大きな影響を与えています。
そんな施設の中に、特別養護老人ホーム、通称「特養」と、介護老人保健施設、通称「老健」があります。
しかしこの「特養」と「老健」の違いは、それほど理解されていないのが現状です。
ところが「特養」と「老健」には大きな違いがあり、入所前にその違いを知っておかなければ、うまく利用できないこともあります。
そこで今回は「特養」と「老健」の違いを中心に、特徴などを探っていきます。
早速ですが「特養」と「老健」の違いを、4つのポイントから見ていきます。
まず入所条件の違いについてです。
「特養」の場合の入所条件は、要介護度3以上が対象となっています。
また重い認知症の場合でも受け入れを行っているため、認知症を患っている人にとっては安心できる施設です。
それに対して「老健」の入所条件は要介護度が1以上となっています。
要介護度だけ見ると、「特養」よりも入所しやすく感じます。
しかし「老健」では、認知症を患っている場合、入院の必要がなく、症状が突如として悪化する可能性が低いことが条件になります。
「特養」と「老健」のどちらを選ぶかは、要介護度と認知症の症状から考えなくてはいけません。
次に「特養」と「老健」の目的の違いについてです。目的の違いは非常に大きく分かれています。
「特養」は最期の時まで穏やかに生活することを目的としています。
しかし「老健」は在宅復帰を目的としています。
この目的の違いは、サービスの違いにも表れています。
「特養」は最期まで穏やかに生活することが目的であるため、日常生活における行動の介護を受けることができます。
そのため「特養」の入所条件は、要介護度3以上と高めに設定されているのです。
「老健」は在宅復帰を目的としているため、自力で日常生活を送れるようになるための訓練が行われます。
そのため「老健」ではリハビリを受けることができるようになっています。
このような違いがある「特養」と「老健」ですが、居室にも違いはあるのでしょうか。
まず「老健」は、部屋のタイプは主に多床室とユニット型個室があります。
多床室はいわゆる大部屋で、プライベートな時間をとることが難しくなってしまいますが、その分料金は安く設定されています。
ユニット型個室は、居室自体は個室ですが、約10人で1つグループを作り、そのグループで共同のキッチンやトイレを使用します。
プライベートな時間を取りつつも、他の利用者とのコミュニケーションも楽しめるようになっています。
利用者に合わせて居室を選ぶことも大切になります。
「特養」にも様々な居室がありますが、新たに建てられた施設に関しては、ユニット型個室だけが認められているため、「特養」の多くはユニット型個室ということになります。
しかし居室については、「特養」と「老健」で大きな違いはないと言えそうです。
「特養」と「老健」の違いについて、ポイントを絞って見ていきました。
では次に費用について見ていきます。
まず施設に入所する場合、入所時に一時金を納めなくてはならない場合が多いです。
しかし「特養」と「老健」は、入所時の費用が必要ありません。
そのため月額費用だけが必要となりますが、「特養」は約8万円から14万円、「老健」は約9万円から15万円となっています。
費用は「特養」と「老健」で、それほど大きな違いはありません。
しかし上記のように居室には様々な種類があり、居室の種類によって料金も違うため、選び方によっては金額が大きく左右される可能性もあります。
また「特養」や「老健」では介護保険が適用されるのでしょうか。
もちろん「特養」と「老健」は、介護保険が適用されます。しかし全てにおいて適用されるわけではありません。
例えば「特養」のサービスの1つである食事や入浴の介護にかかる費用であれば介護保険が適用されます。
しかし居室料金は、直接介護に関わる部分ではないため、介護保険が適用されません。
その他にも内容によって介護保険が適用されるかどうかが違うので、「特養」、「老健」の入所前に、介護保険が適用される部分を知っておくと安心でしょう。
「特養」と「老健」の違いや費用については理解いただけたかと思います。
しかし違いだけでなく、それぞれの施設のメリットやデメリットも知ってお苦べきです。
「特養」と「老健」の施設のメリットとデメリットを見ていきましょう。
「特養」のメリットは、長期間入所できるという点です。
目的にもあったように、「特養」は最期の時まで居続けることができるのです。
また要介護度によって退所させられることもないため、行き場を失うという不安を抱えなくて済みます。
「特養」の長期間入所できるというメリットは、各利用者の入所期間を長くしてしまうため、他の人が入所しにくいというデメリットを生んでいます。
また「特養」への入所は申し込み順ではなく、介護度合いによって、後から申し込みをした人が先に入所することもあるため、入所に苦労する人も出てきてしまいます。
「老健」のメリットは、「特養」のデメリットをカバーしています。
前述したように、「老健」の入所条件は要介護度が1以上となっているので、認知症を患っていない限りは「特養」と比べると入所しやすいと言えます。
また「特養」は入所が困難であるため、「特養」に入所できなかった人が「老健」を頼るようになってきています。
「老健」のメリットである、入所しやすいというポイントですが、実はこのメリットによってデメリットも出てきます。
「老健」では、入所者の状態が条件にそぐわない場合、退所させられてしまいます。
この判断は3か月ごとに行われるため、「老健」では長期間の入所が難しくなってしまいます。
そのため、いくつもの「老健」を転々とする利用者もいるようです。
以上のように「特養」と「老健」には、メリットだけでなくデメリットもあります。
しかし利用者の状態によっては、デメリットに関係なく利用することができます。
利用者がどのような状態なのかと、「特養」と「老健」のデメリットを照らし合わせて、どちらを利用するのかを選びましょう。
「特養」と「老健」には入所条件などもありますが、どちらの施設を選ぶのかは利用者次第でもあります。
しかし「特養」と「老健」の、どちらの施設に入所する場合でも、事前に考えておきたいことがあります。
それは生前整理を行っておくということです。
特に「特養」の場合は、最後の時まで施設内で過ごすことができます。つまり自宅に戻ることなく亡くなる可能性も考える必要があるのです。
また「老健」に入所した場合でも、認知症になる可能性もあります。
認知症になってしまえば、自分の持ち物のことすらも判断できなくなってしまうでしょう。そのような状態になる前に、生前整理を行ってもらいたいのです。
生前整理を行う場合は生前整理業者に依頼すると効率的です。「特養」や「老健」への入所は生前整理を行う良い機会ですので、うまく生前整理業者を選んで、生前整理を行いましょう。
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「特養」と「老健」の違いは非常に大きなもので、それによってメリットとデメリットも生まれていました。
特にデメリットとなっている「特養」のなかなか入所できない点と、「老健」の退所しなければならなくなる点は、利用者にとって大きな問題です。
「特養」と「老健」の違いを知らないまま入所してしまうと、後悔してしまうかもしれません。
また入所条件も違えば、サービス内容も違うため、利用者に合わせて選ぶことができます。
つまり全てを考慮して、じっくりと考えたうえで「特養」と「老健」のどちらの施設に入所するのかを選択する必要があるということです。
入所した後で後悔してしまうことのないように、この記事を参考にして、最適な施設を選んでください。
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