要介護状態で入居できる高齢者施設にはどのような種類のものがあるのでしょうか？

どこが運営しているのか、提供されるサービス内容などそれぞれの種類の高齢者施設に特徴があります。

高齢者施設への入居を検討しているなら後々後悔しないためにも、どのような種類の高齢者施設があるのか事前にしっかりと調べておきましょう。

目次

• 高齢者施設の種類にはどんなものがある？
• 高齢者施設に入所する前にしておきたいこと
• 「高齢者施設の種類」まとめ

高齢者施設の種類にはどんなものがある？

高齢者施設の種類には民間事業者が運営する種類の施設と、社会福祉法人や自治体が運営する種類の公的施設の2種類に分けられます。

一般的に民間運営の種類の高齢者施設はサービスや設備が充実していますが、かかる費用が高めです。

公的運営の種類の高齢者施設は基本的なサービスの提供ですが費用が安く、入居まで数ヶ月待ちのことも珍しくありません。

名前が似ている高齢者施設も多く混同してしまいがちですが、たくさんの種類の高齢者施設があるということは選択肢が広いということでもあります。

ここでは要介護状態でも受け入れ可能な種類の高齢者施設について詳しく説明しています。

それぞれの高齢者施設の種類の特徴を知り、自分や家族に合った高齢者施設を選びましょう。

	種類	高齢者施設の名称
民間運営	有料老人ホーム	介護付き有料老人ホーム
		住宅型有料老人ホーム
	各種地域密着型施設	グループホーム
公的施設	介護保険施設	特別養護老人ホーム
		介護老人保健施設
		介護療養型医療施設

介護付き有料老人ホーム

本格的な介護と生活支援を受けられる種類の民間運営の高齢者施設です。スタッフは24時間常駐しており、安心して施設を利用できます。

食事や清掃、洗濯などの生活支援サービス、入浴や排泄介助などの介護サービス、リハビリや機能訓練、レクリエーションやイベント開催など充実したサービスが受けられる種類の高齢者施設です。

医療機関との連携も綿密に行われ、胃ろうや気管切開などのケアに対応している種類の施設もあります。

費用

入居一時金は数十〜数千万円、月額利用料は15〜40万円ほどです。介護保険を適用できます。

入所条件、対象者

介護付き有料老人ホームには「介護専用型」と「混合型」の2種類があります。

介護専用型では要介護1〜5までが対象となり、混合型では自立した高齢者も要介護状態でも入所可能な種類の高齢者介護施設です。

メリットとデメリット

メリットは、豊富なサービスが受けられる種類の高齢者施設である点です。デメリットは、手厚い介護を受けられる種類の施設の場合、利用料金が高くなってしまうことです。

住宅型有料老人ホーム

食事や生活支援、健康管理やレクリエーションなどのサービスが受けられる種類の高齢者施設です。

介護サービスが必要な際には、外部の介護サービス事業者に依頼しなければなりませんが、事業所が敷地内に併設されていることもあります。

費用

入居一時金は0〜数千万円、月額利用料は15〜40万円ほどです。外部の介護サービスを利用する際に介護保険は適用されます。

入所条件、対象者

一般的に60歳以上で自立している高齢者から要介護状態まで、幅広く入居できます。

メリットとデメリット

メリットは訪問介護やデイサービスなど、自分に合った介護サービスを組み合わせて利用できる種類の高齢者施設であることです。

入居前から利用していた介護サービスを継続利用もできます。

介護度が低いうちから入所でき、生活支援を受けながら安心して暮らせることもメリットです。

デメリットとしては介護度が上がると外部の介護サービスを受ける頻度が多くなり、介護保険の支給限度額を超えてしまう場合もあることです。

医療依存度が高くなると、退去せざるをえなくなってしまうこともあります。

グループホーム

軽度の認知症発症者向けで、1ユニット（5〜9人）で専門スタッフの支援を受けながら共同生活を送る種類の高齢者施設です。

自立支援のために家事は分担制とするなどして、認知症の進行を遅らせることが目的です。

家事や生活支援、介護などのサービスを受けられます。

費用

入居一時金は0〜100万円で、月額利用料は12〜20万円ほどです。介護保険を適用できます。

入所条件、対象者

要支援2以上で、基本的な身の回りのことができる認知症高齢者が対象となる種類の高齢者施設です。地域密着型サービスのため、施設と同一市町村内に住民票があることが条件となります。

メリットとデメリット

メリットは住み慣れた地域にある家庭的な雰囲気の施設で、共同生活を送れることです。助け合いながら生活することで認知症の進行をゆるやかにし、自立を促します。

デメリットは医療面のケアには対応していない種類の高齢者施設であることです。体調の悪化や認知症の進行で共同生活が送れなくなると、退去しなければならないこともあります。

特別養護老人ホーム

在宅介護が難しかったり介護する人がいなかったりする場合に入居できる公的な種類の高齢者施設です。

生活支援サービスと24時間体制の介護サービスを受けられます。看護婦の夜間常駐がないため、高度な医療が必要となると退去しなければならないこともあります。

費用

入居一時金はかからず、月額利用料も7〜15万円ほどです。介護保険を適用できます。

入所条件、対象者

要介護3以上で自宅介護が難しく、介護者がいない場合が優先されます。

メリットとデメリット

メリットは公的な種類の高齢者施設なので費用が安いことや寝たきりや認知症の受け入れ可能なこと、長期の入所もできることです。

デメリットは待機者が多く入所まで短くても数ヶ月は待たなければならないことや、相部屋となることなどがあります。

介護老人保健施設

病院と自宅との中間的な施設で、在宅復帰を目的とする種類の高齢者施設です。

医療ケアとリハビリ指導が充実しており、リハビリ専門スタッフも常駐しています。退院後自宅での生活に不安がある場合などにも滞在が可能です。

医療ケアや介護、生活支援、食事のサービスなどが受けられます。またショートステイやデイサービスなども提供しています。

費用

入居一時金はなく、月額使用料は8〜17万円ほどです。介護保険を適用できます。

入所条件、対象者

65歳以上の要介護1以上の、入院治療の必要がない高齢者が対象となる種類の高齢者施設です。特定疾病にかかっている場合は、65歳未満も可能な場合もあります。

メリットとデメリット

メリットはリハビリの専門家とともに在宅復帰を目指せる種類の高齢者施設であることです。デメリットは3ヶ月ごと入所期間に制限があり、長期の入所は原則的にできない点です。

介護療養型医療施設

認知症や寝たきりであっても状態が安定していれば受け入れてくれる、リハビリや手厚い医療ケアが受けられる種類の高齢者施設です。

病院と同じく医師や看護師が常勤している医療施設のため、入院の状態とさほど変わりません。介護や医療的管理、リハビリなどのサービスが提供されます。

病状が改善してくると退去を求められることもあります。

費用

入居一時金はなく、月額使用料は8〜17万円ほどです。介護保険の適用が可能です。

入所条件、対象者

要介護1以上で医療的なケアが必要な高齢者が対象となる種類の高齢者施設です。認知症の方の受け入れを行っている場合もあります。

メリットとデメリット

メリットは介護保険を適用できる医療施設であることで、病状が悪化した場合一般病棟への移動がスムーズにできます。

デメリットは基本的に相部屋でプライベートな空間が少ないことや、状態が改善してきた場合には退去を求められることなどです。

高齢者施設に入所する前にしておきたいこと

高齢者施設に入所することが決まったら、生前整理も行いましょう。ほとんどの種類の高齢者施設の居室は狭いスペースになるため、多くの荷物を持っていくことはできません。

この機会に不要な物を処分してしまうことで、これからの人生をより軽やかに生きていくことができます。

大切な物だけを手元に残すことで、自分がどのように生きていきたいのかということもはっきりと見えてくるでしょう。

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「高齢者施設の種類」まとめ

高齢者施設には多くの種類があります。

同じ種類の高齢者施設でも提供されるサービスや費用が違う場合もあるので、事前に確認しておくことが必要です。

入居を検討している高齢者施設がある場合には、見学や説明会などで疑問点を解消しておきましょう。

記事を読んで高齢者施設に関してもっと知りたい！と思った方は、下記の記事も参考にしてみて下さい。

• 介護施設の費用
• 介護付きマンションとは
• 老人ホームの費用

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