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投稿日:2017年10月05日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
インターネットや新聞、テレビなどで1週間に1度は耳にするようになった「孤独死」という言葉。
孤独死とは、ひとり暮らしの方が孤独に、誰にも看取られずに亡くなることです。
「おひとりさま」という言葉が流行ったのも、昔と比べて生涯独身で生活する人や離婚する方が増えていることが原因でしょう。
今回は、孤独死するおひとりさまの現状をお伝えした上で、そのような状況への対策や孤独死を発見した時の対処法をお伝えしていきたいと思います。
孤独死と聞くと高齢者の方を思い浮かべますが、最近では若年層の孤独死も増加しています。
まずは高齢者のおひとりさまの孤独死と若年層の孤独死についてを解説していきます。
まずは孤独死する高齢者のおひとりさまの現状を見ていきたいと思います。
下記がおひとりさま(ひとり暮らし)の65歳以上の高齢者の推移のグラフです。
[caption id="attachment_520" align="aligncenter" width="744"] クリックして拡大[/caption]ひと目で分かる通り、65歳以上のおひとりさまは急増していることが見て取れます。
2015年の時点で約600万人のおひとりさまの高齢者がいます。
これが2025年には760万人まで増加すると推計されています。
男性のおひとりさまよりも女性のおひとりさまの方が多いのは、平均寿命が男性よりも女性の方が長いからです。
このグラフは、東京23区における65歳以上の高齢者が自宅で孤独死した推移です。
[caption id="attachment_142" align="aligncenter" width="640"] クリックして拡大[/caption]実は、孤独死の全国規模での統計は取られておらず、東京23区という区域での状況しか分からないのが現状です。
平成25年には約3,000名の方の高齢者のおひとりさまが孤独死されていることが分かります。
平成25年東京23区の死亡者数合計が75,332人でしたので、約4%が高齢者のおひとりさまの孤独死の割合ということになります。
ちなみにこれを全国規模で考えると、平成28年の全国の死亡者数が約130万人でした。
東京23区の孤独死率4%を掛けると、全国で約5.2万人の65歳以上の高齢者のおひとりさまが、孤独死で亡くなっていることになります。
若年層の間においても孤独死は広がっています。
特に東京、大阪などの都市圏では、ひとり暮らしをする若年層は多くいます。
そのような状況の中で、孤独死する若年層のおひとりさまが一定数いるのです。
下記のグラフは、年齢別の孤独死発生数になります。
[caption id="attachment_3896" align="aligncenter" width="843"] クリックして拡大[/caption]やはり多いのは高齢の方々ですが、20代・30代でも孤独死が発生しているのが見て取れます。
このように、孤独死は高齢者の問題だけではなく、若年層の問題になりつつあるのです。
これまでは、孤独死するおひとりさまの現状を見てきました。
ここからは、どのようにして孤独死するおひとりさまを減らすのかを考えていきたいと思います。
孤独死するおひとりさまを食い止める方法の1つ目は、家族と定期的に連絡を取ることです。
家族との連絡を定期的に取ることで、孤独死自体は食い止められませんが、孤独死の発見を早くすることができます。
一番良いのは定期的に会うことですが、今は会わなくても電話やメールなどの代替手段が存在しています。
また若い人であれば、SNSで家族とつながっておくのも良いでしょう。
定期的にSNSに投稿する人であれば、SNSへの投稿が急に止まった場合、家族が安否を気遣ってくれます。
おひとりさまの孤独死を減らす2つ目の方法は、パートナー(妻もしくは夫)を持つことです。
若い人であれば、彼女・彼氏でも構いません。
パートナーを作ることによって定期的に気にかけてくれる人ができます。
こうすることで、孤独死自体を防止することが可能です。
また、家族の場合と同様で、例え孤独死をしてしまっても直ぐに発見してくれる可能性が高いです。
おひとりさまが孤独死してしまった後の発見が遅くなればなるほど、その部屋の掃除が大変になります。
したがって、早く発見されるというのは孤独死をしてしまったとしても重要なのです。
3つ目の方法としては、サークルに入ったり習い事を始めたりすることです。
おひとりさまだったとしても、何かのコミュニティに属することは可能です。
サークルや習い事は、定期的に開催されるものなので、突然本人が来なくなったら心配してくれるでしょう。
そうすることで、孤独死をしたとしても早期に発見される可能性があるのです。
おひとりさまが孤独死防止のために利用できるサービスの一つが、見守りサービスです。
今では見守りサービスは一般的になり、新聞屋さんや牛乳屋さん、郵便局までもが始めています。
定期的に家を訪問してくれて、安否確認をしてくれるというものです。
足腰が悪くて外にあまり出られないという場合には、部屋に篭りがちになってしまいます。
その場合には、家まで来てくれる見守りサービスが便利なのです。
おひとりさまの中にも「他の人と関わりたくない」という方もいらっしゃると思います。
そのようなおひとりさまにオススメなのが、室内センサーになります。
ポットを1日使わないと家族にメールが飛ぶようなサービスなどがあります。
こちらのサービスも、孤独死したおひとりさまが早期に発見されることを目的としたものになります。
孤独死するおひとりさまを減らす最後の方法は、生前整理です。
生前整理とは、生きている内に部屋の中を処分、片付けておくことを言います。
厚生労働省がまとめている「人口動態統計」の2015年によれば、1年間に家庭内で発生した不慮の事故死は13,952人で、交通事故での死亡者数の5,646人の2倍になっています。
その家庭内での事故の第3位にあるのが、「転倒・転落」での事故死になります。
特に高齢者は物を買い溜める傾向にあり、身体が思うように動かなくなると片付けも思うようにできなくなります。
そうなると部屋の中に物が溜まり、散らかった状態になってしまうのです。
物に溢れ、散らかった部屋は転倒のリスクが非常に高くなります。
生前整理は自分自身でできれば良いのですが、大きい荷物があったりすると自分だけではどうしようもありません。
そのような時に便利なのが生前整理業者です。
生前整理業者は、依頼者と一緒に残しておくものと処分するものの分別を手伝ってくれます。
また処分するものについては、運び出して適切に処分してくれるため自分でやる必要がなく便利です。
全国に生前整理業者は9,000社以上あると言われています。その中には相場とかけ離れた価格を要求してくるなどの悪質な業者がいます。
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孤独死するおひとりさまの現状とその対策についてまとめてきました。
おひとりさまで生活している以上、孤独死をしないということはなかなか難しいと思います。
大切なのは、孤独死したとしても早期に発見されることです。
後半でお伝えした対処方法を実践して、孤独死しない、もしくはしたとしても早期に発見されるようにしましょう。
自分が亡くなった後、家族に迷惑をかけないためにも大事なことです。
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