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投稿日:2017年10月08日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
慣れない介護生活では分からないことが多くあり、戸惑ってしまいますよね。
そんなときはまず、居宅介護支援のサービスを利用しましょう。これからさまざまな居宅介護サービスを受けるにあたって仲介役となるのが居宅介護支援です。
ここでは居宅介護支援についてとともに、居宅介護支援を受ける上で気をつけたいポイントについて詳しく解説しています。
これからの介護生活を少しでもゆとりあるものにするために、まずは居宅介護支援を有効に活用しましょう!
居宅介護支援はさまざまな居宅介護(在宅介護)サービスとの仲介役となるサービスのことで、ケアマネジメントともいわれます。
居宅介護支援サービスは、要介護1以上の認定で受けられます。また介護保険が適用されるので、自己負担はありません。
家族だけでの介護には限界が見えてきた、プロの手を借りたいといった場合には、居宅介護支援サービスを利用し、各種居宅介護サービスを受けましょう。
それでは居宅介護支援サービスはどうすれば利用できるのでしょうか?
居宅介護支援を受けるためには、まず要介護認定の申請をすることが必要です。
お住まいの市区町村の窓口やホームページから申請書を入手し、必要事項を記入して提出します。
申請後、介護認定調査員が自宅を訪問し本人や家族の状況などを調査し、かかりつけ医の意見などを元に要介護度の認定をします。
介護保険証が発行されたら、市区町村窓口や地域包括センターやかかりつけ医の地域連携室などに問い合わせ、利用者が住む居宅介護支援事業所を案内してもらいます。
案内してもらった居宅介護支援事業所に相談して、ケアマネジャーを決めます。今後の介護生活に大きく影響するので、信頼できるケアマネジャーを選びましょう。
居宅介護支援で受けられる多くのサービスの中で、ここでは大きく4つのサービスについて解説します。
居宅介護支援では介護認定の申請や更新の手続き、介護保険などに関する申請の代行をしてもらえます。
初めて居宅介護支援を受けたいけれど、まだ介護認定を受けていないような場合にも申請してもらえるので相談してみるとよいでしょう。
これらの介護生活のスケジュール表となるケアプランを作成し、居宅介護サービスを決定します。ケアプラン作成の流れは以下の通りです。
アセスメントとは、利用者の生活環境や身体的、精神的な状態などの情報を収集し、どのような介護サービスが適切かを決定することです。
最適なケアプランを作成するために、家族の状況など細かい聞き取りがケアマネジャーによって行われます。
アセスメントを綿密に行えたかどうかで、その後の居宅介護生活は大きく左右されます。そのため利用者はもちろん、家族も悩みや要望をきちんと伝えておきましょう。
アセスメントを通して大まかなケアプランが作成され、それを元にサービス担当者会議が開催されます。
サービス担当者会議とは利用者とその家族、ケアマネジャー、それぞれの居宅介護サービス担当者が集まりケアプランについて検討する会議のことです。
介護に関わる関係者が一堂に集まるチャンスなので、不安な点は積極的に質問して居宅介護生活に関する不安や疑問をなくしておくことをおすすめします。
サービス担当者会議で検討を重ねたのち決定したケアプランに沿って、居宅介護サービスも始まります。
介護度の進行状況や生活環境の変化で、はじめの居宅介護のケアプランでは対応できなくなることもあります。
そのような場合にはケアマネジャーと相談し、ケアプランの修正を行います。もう一度サービス担当者会議が開かれるので、不安や疑問があれば伝えておきましょう。
居宅介護支援はケアプラン作成だけではなく、これからの居宅介護生活の道しるべ役として、さまざまな場面で助けてくれます。
モニタリングとよばれる定期的な訪問を通じてきめ細かいフォローをしてくれるのも、居宅介護支援サービスのひとつです。
気になることがあれば、その都度遠慮なく相談しましょう。
居宅介護支援では介護全般に関する相談や利用している居宅介護サービスに関する苦情や疑問なども受け付けています。
心配や不安なことがあれば、遠慮なく尋ねるようにしましょう。
居宅介護支援サービスを受けるにあたって、注意しておきたい点は4つあります。
居宅介護支援において利用者や家族のもっとも近くに寄り添ってくれるのがケアマネジャーです。
ケアマネジャーには病歴や障害のこと、食事、排泄、入浴、家族関係など多くを話す必要があります。そのため信頼関係が築けなければ、介護生活は成立しません。
納得いくまで検討を重ね、信頼できるケアマネジャーを見つけましょう。
ではどのような点に気をつけてケアマネジャーを選んだらよいのでしょうか?
ケアマネジャーになるには保健や福祉、医療の分野において5年以上の実務経験が必要です。
例えば医療的な配慮が必要な利用者の場合、看護師の資格と経験のあるケアマネジャーなら居宅介護サービスの提供に力を発揮することができるでしょう。
状況を正しく判断し、最適なケアプランの作成が可能です。
このようにケアマネジャーが持っている資格や経歴が、求める介護生活にどのように役立つか考えることも重要なポイントです。
ケアマネジャーの仕事のひとつに、利用する居宅介護サービスの選択があります。
居宅介護サービスを選ぶ際にもっとも考慮すべきことは、利用者にとって最適なサービスかどうか、という点です。
特定の居宅介護サービス事業者に偏らず、中立な立場で選んでくれるケアマネジャーが信頼できるでしょう。
不安を感じた場合は、他の居宅介護サービス事業所についてもきちんと説明できるか、どのような理由でその居宅介護サービス事業者を選んだのかなど尋ねてみるとよいでしょう。
ケアマネジャーの居宅介護支援における大きな仕事は、利用者や家族の話をしっかりと聞くことで最適なケアプランを作成することです。
しかしケアマネジャーによってはあまり話を聞かずに、これまでの自分の経験と利用者とを照らし合わせるだけでどんどん話を進めてしまうようなことも。
利用者と家族のことをきちんと知らなければ、最適なケアプランを作ってもらうことはできません。
きちんと利用者と家族の話に耳を傾けてくれるケアマネジャーを選ぶことが大切です。
また検討を重ねて決定したケアマネジャーでも実際にサービスをお願いすると、うまく信頼関係が築けないこともあります。
そのような場合には居宅介護支援事務所や地域包括支援センターなどに相談し、変更してもらうことも可能です。
居宅介護支援が仲介する居宅介護サービスにはさまざまな種類があります。
ホームヘルパーが自宅を訪問してサービスを提供してくれる、訪問介護や入浴、リハビリ、看護など。
またデイサービス事業所に通ってサービスを提供してもらう、通所介護やリハビリ、高齢者介護施設に短期間入所するショートステイなどがあります。
それぞれの居宅介護サービスひとつをとっても、地域に多くの事業所が存在します。そのためやはり相性が合わないことも出てきます。
高齢になると一度お世話になった事業所の変更に抵抗を感じることも少なくありません。
しかしよりよい居宅介護生活のためには、妥協せず納得のいく居宅介護サービスを選ぶことが大切です。
長くなることの多い介護生活では、疑問や不安点をそのままにしておくとケアマネジャーや居宅介護支援サービス事業者への不信感につながってしまうことにもなりかねません。
また疑問や不安点を明らかにして解消することは、よりよい介護生活にもつながります。
「こんなことを聞いてもよいのかな」などと思わず、小さなことであっても遠慮なくケアマネジャーや居宅介護支援サービス事業所に聞くようにしましょう。
居宅介護支援の一番の目的は、利用者ができる限り自立した生活を送れるように支援をすることです。
しかしさまざまなサービスを提供してくれる居宅介護支援に、つい甘えてしまうようなこともあります。
もちろん適切なサポートは受けるべきですが、自分でできることは自分でという意識を持つことも忘れないようにしましょう。
居宅介護支援とは利用者がその人らしく生きていくために、居宅介護を受けられるように支援するサービスのことです。
何となくサービスを受けるのではなく、いくつかのポイントに気をつけることでよりよい居宅介護生活を目指せます。
最大限に居宅介護支援サービスを活用し、プロの目線によるマネジメントを受けることで少しでも介護生活をストレスのないものにしていきましょう。
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