引越し時の家具処分ってどうすればいい？

結婚や異動などで新居や赴任先などに引越しをする時は、転居先の居住スペースに合わせなければならないため、今まで使用していた家具の処分を強いられる場合があります。

ここでは、引越し時に不要になった家具の処分方法を説明しています。

引越し時の家具の処分方法

引越し時の家具の処分方法には、次の5つの方法があります。

引越し業者に家具の処分を依頼する

引越し先で購入する家具の販売店で古い家具を処分してもらう

リサイクルショップで家具を回収処分してもらう

引越しで不要になった家具を自治体に回収処分してもらう

引越しで不要になった家具を不用品回収業者に回収処分してもらう

これらの家具の処分方法について、一つ一つ見ていきましょう。

処分方法1 - 引越し業者に家具の処分を依頼する

全てに引越し業者が行っているサービスではありませんが、近年では引越しをする時に出た不要な家具を引越し業者のサービスの一環として、無料や有料の回収処分をする引越し業者が増えています。

引越しを依頼する際には、不用家具の処分サービスを行っている引越し業者を選択するのも賢い方法ですね。

引越し業者に家具の処分を依頼する場合のメリットは、引越しの当日に合わせて家具を処分してもらえることです。

また、事前に不要な家具を処分した場合でも、引越し準備が進む中、引越し当日になって不要になる物も出てきた時でも対応してもらえるのも嬉しいです。

では、引越し業者が行っている引越し時の家具処分について、いくつか事例を見てみましょう。

引越し業者による家具処分 - クロネコヤマトの場合

クロネコヤマトが行っている引越し時の不用品買い取りサービスで買取できる家具は、購入より6年以内の家具になります。

但し、全ての家具を買い取りしてもらえるわけではなく、カーペットやカーテン、マットレス、布団などの布生地製品の家具類は、買い取りを行っていませんので、注意しましょう。

引越し業者による家具処分 - ハート引越センターの場合

ハート引越センターで行っている引越し時の家具回収は、目立つ傷や汚れが無い購入5年以内の家具で、タンス、食器棚、食卓セット、本棚、メタルラックなどを無料で回収処分してくれます。

また、無料で回収処分できない家具は、廃棄処分するために、有料で回収してくれます。

処分方法2 – 新しく購入する家具の販売店で古い家具を処分してもらう

家具店や家具を販売している通販サイトの中には、引き取り処分対象の家具を買い替える場合に、古い家具の回収処分サービスを行っている業者があります。

新居先などで新たに家具を購入する場合には、購入する家具の搬入時に、古い家具の引き取りをしてもらえるか確認を取りましょう。

家具を買い替える販売店での古い家具の回収処分を行っている業者の一例を紹介します。

大塚家具の場合

大塚家具の場合は購入した家具の搬送時に、不要な家具を有料で回収処分してもらえます。

また、購入した家具と同じ種類の家具の回収処分料金は、通常の処分料金の半額になります。

大塚家具の回収処分料金の例を見てみると、シングルベッド5,300円、3人掛けソファ5,400円、ダイニングチェア1脚1,080円となっています。

同じ種類の家具を購入した場合は、表示した金額の半額になります。

しかし、新規に購入した家具の搬送時以外で家具の回収処分を依頼した場合には、回収処分料金のほかに、訪問料金がかかりますので注意したいところです。

ニトリの場合

ニトリの場合には、配送員設置家具が対象となり購入家具と同数量か同容量までの家具に限って、1配送3,000円（税別）で、家具の引き取りを行っています。

ディノス家具の場合

通販サイトのディノス家具の場合には、今まで使用してきた同等の家具を引越しなどで買い替える時に、買い替える数と同じ大型家具を無料で回収処分するサービスがあります。

但し、商品価格が1点38,000円（税抜き）以上で、大物配送と特大物配送と表記がしてある家具が対象となります。

処分方法3 - リサイクルショップで家具を回収処分してもらう

リサイクルショップでは、引越し時に不要になった家具の中で、傷や破損がない状態の家具を買い取りなどの回収処分してもらえます。

しかし、リサイクルショップの中には、出張回収を行っている業者もあります。

しかし、ほとんどの場合には、リサイクルショップまで自力で家具を運搬しなければならないのが現状であるため、総合的にみてリサイクルショップでの家具の処分方法は得策だと言えません。

処分方法4 - 家具を自治体に粗大ごみとして処分してもらう

引越し時の家具処分で多くの人が経験するのが、粗大ごみとして自治体に処分する方法ではないでしょうか。

自治体で家具の回収処分を行う一般的に次のような手順が必要になります。

自治体の粗大ごみ担当課に電話または、インターネットで申し込みをし、家具の回収する日を決める

家具の処分費用として、自治体が指定した店舗でシールを購入する

指定された回収日に、家具を自治体指定の場所に持ち込んでおく

自治体に家具の処分を依頼する時のメリットとしては、家具の処分費用が安く済むことです。

しかし、上記のような手順を踏む必要があるため、引越し時に家具の処分が間に合わなかったり、引越し時の忙しい時期に時間や労力が必要になってきたりするデメリットがでてきます。

処分方法5 - 不用品回収業者に家具を引き取り処分してもらう

家具の処分費用は他の方法に比べて、割高になりますが、一番手っ取り早い処分方法です。

自分の処分を希望する日を指定することができることや引越し時に出た家具以外の不用品も全て引き取り処分をしてくれることなど手間がかからないメリットがあります。

引越し時の家具処分の費用相場

引越しする時の家具処分には、様々な方法がありましたね。

では、それらの方法で家具処分を依頼した場合にかかる費用相場はどのくらいなのかをみていきましょう。

自治体に依頼する場合の引越し時の家具処分の費用相場

様々な種類や大きさの家具は、粗大ごみ扱いとされており、処分費用は自治体毎で設定されています。

そのため、家具処分を自治体に依頼する場合には、住居地の自治体に確認をとる必要があります。

東京都にある粗大ごみ受付センターの例では、オーディオラック、押入れタンス、カラーボックス、簡易棚、隙間家具、キャビネット、下駄箱、サイドボード、書棚、茶箪笥を含む食器棚、スチール棚等の棚、和洋タンス、チェスト、戸棚、本棚、ロッカー、脇机、ガス台、流し台、仏壇、ペット小屋、物置（解体したもの）、レンジ台、箱型キャリア等は、「箱物家具」として分類が統一されています。

また、それらの高さと幅の合計によって、家具処分の手数料が200円～2,800円の間で、8段階に設定されます。

一般的な自治体の家具処分の費用相場は、家具の大きさによって違いはあるものの、タンス300円～2,500円、ベッド700円～2,000円、机400円～2,500円、こたつ300円～750円の相場となっています。

引越し業者に依頼する場合の引越し時の家具処分の費用相場

引越し業者による家具処分の費用相場は、引越しを専門としているためか、不用品回収業者のように品目別に料金表を公開してないことが多いです。

そのため、引越し業者に家具処分を依頼する場合には、引越し業者に実際に問いわせが必要になります。

しかし、引越し時に引越し業者に家具処分を依頼する場合には、不用品回収業者のように、出張費やオプション料金などが発生せずに、家具処分費用のみになるので、お得感があります。

不用品回収業者に依頼する場合の引越し時の家具処分の費用相場

不用品回収の業界自体に明確な料金の基準と言ったようなものはなく、基本的には業者任せです。

ほとんどの業者が3,000円～5,000円ほどの出張費プラス回収品ごとの料金という計算で請け負っています。

引越しの時や断捨離などで大量の廃品が出る場合は、個別の料金だと非常に高くなるのでトラック積み放題や、部屋の間取りに応じたパック料金が人気です。

また廃品の運搬が階段のみである、営業時間外の作業である、などはオプション料金が加算されます。

廃品回収を依頼する時には見積り書を書面でもらうことや、見積もり以外の料金が発生しないことなどを確認しておくといいでしょう。

業者ごとに廃品回収の料金に差はありますが、大体の相場を載せますので参考にして下さい。

不用品回収個別料金の相場

品目	料金
テレビ	4,000円～6,000円
洗濯機	5,000円～8,000円
冷蔵庫	5,000円～10,000円
エアコン	3,000円～8,000円
ベッド(本体)	3,000円～6,000円
マットレス	2,000円～5,000円
ソファ	2,000円～5,000円
テーブル	2,000円～5,000円
タンス	3,000円～8,000円

不用品回収積み放題の相場

プラン	料金
軽トラック	50,000円前後
2ｔトラック	100,000円前後

不用品回収パック料金の相場

間取り	料金
1K	70,000円〜140,000円
1K〜1LDK	140,000円〜180,000円
2DK〜2LDK	180,000円〜250,000円
2LDK〜3DK	230,000円〜300,000円
3DK〜3LDK	250,000円～400,000円
ごみ部屋・ごみ屋敷	現地確認後に見積り

引越し時の家具を処分する時に気をつけること

引越し時の家具処分には、さまざまな方法がありましたね。

中でも、引越し時の家具処分は、希望する日程で家まで家具を回収に来てくれる融通が利く不用品回収業者に依頼すること多いと思います。

ただし、不用品回収業者に引越し時の家具処分を依頼する時には注意が必要です。

不用品回収業者の中には、「家具を無料回収します」と宣伝しながらも、家具を積み終わった後になって、処分料などと言って高額請求したり、処分する家具以外の物を強引に回収したりする悪徳業者もいます。

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