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投稿日:2017年03月28日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
終活ノートの書き方を知らない方にとっては、終活ノートは何を書くのだろう?と悩んでしまう方もいるかもしれません。終活ノートには、「自分の身の回りのこと」「財産のこと」など自分の状況をできるだけ詳しく書いていく必要があります。
昨今の終活ブームの中で終活ノートに関しても注目が集まっておりますが、終活ノートに実際に書き込むべき内容を知らない方も多いのが現状です。
そこでこのページでは、終活ノートの書き方に関して解説していきたいと思います。終活ノートの書き方を学んで、終活ノートを書き終えられるくらいになるようになりましょう!
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終活ノートに関しての書き方を見ていく前に、そもそも「終活」とは何か?を簡単に解説していきましょう。
「終活」という言葉は、平成21年に週刊朝日が発表した言葉だそうです。発表当時は「人生の終わりに向けての事前準備」を指す言葉でした。
しかし、少しずつ意味が変化してきて元の意味に「残りの人生を自分らしく生き、自分らしい人生の終わりを迎えるための活動」という内容が加わったのが現在の「終活」の定義になっています。
冒頭でも紹介したように、今、高齢者の間で終活がブームになっています。
終活がブームになっているというのは大げさな話ではなく、棺桶に入る「入桶体験」やご自分の「摸擬葬儀体験」なども体験できる機会も増えました。
この体験をした後は今までに感じたことのない気持ちになるそうで、「生きたい」という気持ちが強くなるという方もいらっしゃいます。
日本が高齢化社会となり、一人住まいの高齢者や老夫婦だけの世帯も増えています。自分が亡くなった時に家や葬儀などのことで他人や家族に迷惑をかけたくないという意識が高まっていることがブームの一因なのかもしれません。
終活が広まるにしたがって、資格も色々できました。
資格名 | 概要 |
---|---|
終活カウンセラー | 終活についてカウンセラーとしてじっくり話を聴くことかぎできるスキルを持ち、終活に関する抽象的な悩みの中身が、どの分野の悩みであるのか、またどの専門家が必要であるかを見極めるひと。初級では終活ノートの書き方を学び、上級では他の人に終活ノートの書き方を指導することができる |
終活ライフケアプランナー | 相続、遺言、保険、葬儀、お墓、介護など、ご本人やご家族がどの分野に悩んでいるのかを的確にとらえ、専門家へのかけ橋としてサポートしていく仕事をするひと。仕事の一つに終活ノートの活用を勧める |
終活診断士 | いつも生活者の絶対的な見方であるという姿勢・終活の広い知識を有し、生活者に終活の教育支援を行う。日本社会のルールの中でより良く生活ができるようリスクを察知し、生活者が自己管理・自己判断できるようサポートする |
日本終活士 | 安心かつ的確に人生の終活を行えるよう終活の各専門家(税理士・弁護士・司法書士など)及び各専門業者(葬儀関係・介護関係・医療関係など)と連携し、終活相談者の終活問題に対し、終活ノートの指導をはじめとする個々の相談者の実態に的確に対応できる終活に特化した専門家 |
エンディングコンサルタント | 葬儀・仏事・お墓などについて、生活者サイドに立って考え、終活ノートの書き方の指導も行う |
ほとんどの資格に終活ノート(エンデイングノート)の指導をするというのが仕事の一部として書かれています。
終活ノートとは、終活するために必要なことを書いたノートのことなのですが、なぜノートにしておく必要があるのでしょうか。
終活ノートの書き方として、終活ノートに書くべき内容としては下記のようなもになります。
ただ、例えば60歳になったから作っておこう、と思い立って作った終活ノートが75歳になった時には内容が変わっていたという場合も少なからずあります。
特に財産の部分は書くことが増えたり減ったりしますし、友人・知人も同じです。手書き派の方は毎年書き換えることを考えて、ルーズリーフのノートを使うのも便利です。
終活ノートは手書きしなければならない、という決まりはありませんのでパソコンで作成するのも書き直しが簡単にできて良い方法です。
手書きにする場合の筆記具は鉛筆でもボールペンでも他の筆記具でもかまいません。鉛筆だと家族の誰かが内容を書き換えるかも!という心配は遺言書ではないのでたとえ書き換えられたとしても問題はありません。では、一つ一つの項目について詳しく見ていきます。
自分のことには、誰がこの終活ノートを書いたのかわかるように、名前・生年月日・本籍・血液型を書きます。
財産のことには、預貯金の口座の一覧・不動産がある場合は権利証の内容・株式などの内容・クレジットカードなどの情報・宝飾品や美術品などの一覧を書きます。この時に、預貯金の残高がいくらあるかや、宝飾品・美術品の査定価格などまで、書く必要はありません。
ただし、終活ノートは自分が亡くなった際に遺品整理を行う遺族が発見して、相続の際に活用できる可能性があります。終活ノートに財産の事を記入する際には、その時を思い浮かべて書くと良いでしょう。
終活ノートの書き方の中には友人や知人のことも書くことになっています。
友人や知人については、その親しさの深さによって自分が亡くなったとき、あるいは重態になった時に連絡して欲しい友人や知人の連絡先、または亡くなった後に通知して欲しい友人や知人の連絡先を書きます。
家族が思っている親しさと本人が思っている親しさは違うものですので、ここはしっかり記載した方が良いでしょう。
医療や介護については、自分が認知症などになった時の介護について希望(施設に入ってもいい、最後まで自宅にいたいなど)や、自分が、意識がなくて判断できない状況で延命措置について病院側から訊かれた場合はどう答えて欲しいかや、臓器提供をしたいかどうか、また提供する場合は身体のどれは良くてどれはダメかなどの希望があればそれも書きます。
家族と自分の身体の状態を完璧に共有できていれば良いですが、なかなか難しいのが現実です。終活ノートに書き入れることで、何かあった時の助けになります。
終活ノートの書き方で、葬儀やお墓のことを書くのはなぜか?と思うかもしれません。
葬儀・お墓のことについては、お葬式はどれくらいの規模にしたいか、あるいは密葬や家族葬にするのかなどを書きます。死後の葬式についてを家族で話し合う機会はあまりないと思いますので、終活ノートに書き記しておけば何かあった際に遺族が困らなくて済みます。
友人や知人についての項目と共通する部分もありますが、お葬式に呼ぶ人のリストも書いておきます。
また、呼ばない場合は通知を送ったり、新聞の死亡欄に載せたりするのかも書いておきます。そして、供花やお香典の受け取りの有無も書きます。お墓については、新しく作るか代々のお墓に入りたいかなどの希望を書きます。
家族へのメッセージは、感謝の気持ちや自分の書きたいことを書きます。書いているうちに今までの人生を振り返り、今後の生きかたを考えることにもつながる作業ですね。
終活ノートを作る時に、きっちりと項目に分けると書きにくいというときは、まず思ったことを書いてみることが大切です。
書きやすいところから書いていくうちに内容がまとまっていくものです。記入した時に日付も書いておくと、いつ書いたのかを忘れたときも安心ですし、「この時はこんな事を考えていたんだ。」という日記を見返す気持ちにもなれますよ。
終活ノートの書き方については、注意する点があります。ここでは2つの終活ノートの書き方で注意すべき点をお伝えしたいと思います。
遺言書には法律的な効力がありますが、終活ノートには法律的な効力はありません。財産分与のことを終活ノートに書いていて、万一書き換えられたとしても何の影響もないのです。
遺言書は、自分で書いた自筆証書遺言と公証人役場で作る公正証書遺言の二種類があり、両方とも法律的な効力があります。そして、遺言書は本人の死後に有効になります。遺言書には、主に財産やお墓のことについて書きます。
一方、終活ノートには、亡くなった後にどうして欲しいのかという希望も書きますが、亡くなるまでに家族にどうして欲しいのかということも書いていきますので、法律的な効力以外に記載する内容も違います。
この遺言書と終活ノートの違いは重要な点ですのでまとめますと、「終活ノートに遺産の分配などの財産分与について書いたとしても法律的には無効なので、終活ノートに書いていたとしても遺言書を作成する」ということです。くれぐれもご注意ください。
終活ノートを保管する場所については、すぐにわかる場所の方が良いので、家族に終活ノートを書いていることを伝えて保管場所を決めておくとよいでしょう。
自分が終活ノートを書いているという言い方をしなくても、「寝たきりになったらどうして欲しいかノートに書いてあるから読んでね」と言っておくなど、ひとことでも伝えておきたいものです。
終活ノートの書き方をお伝えしましたが、終活ノートを作ることに抵抗がある方もいらっしゃるかと思います。
自分が死ぬことを想像して悲しくなる、死ぬのを家族が待っているような気がしてイヤになる、など理由はいくつかあると思いますが、やはりなんらかの形で残しておく方が良いと感じるエピソードを聞くことができましたのでご紹介します。
父は80歳を超えて病気がちになり、心配した家族が遺言書じゃなくていいから何か書いておいて欲しいと頼んだのですが、怒り出して「まだ死なんぞ!」などと言って書き残そうとしませんでした。
病気が悪化して入院し、余命3か月という宣告を受けて「じゃあ書いておくかな」と言いだしたものの、その数日後、在宅看護の準備に家族が帰宅しているうちに、とつぜん容体が急変したと病院から連絡があって駆け付けたのですが、臨終には間に合いませんでした。
そのあとは、誰に知らせたら良いのかもわからない、通帳や保険証券もどこにあるのかわからない、という状態となってしまい、葬儀は親族だけで済ませたものの死後の手続きなどは手探り状態で家族一同とても疲れてしまいました。
しばらくたって、父のパソコンの中に何か書き残していないかと探してみましたがいっさい家族に向けての言葉は残っていなくて寂しくなりました。
そして、翌年のお正月に父の死を知らない方から年賀状が届いて家族はまた悲しい気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱいになり、いまさらどう伝えたらよいのかわからず、年賀状を下さったかたには数か月たっても返事が書けません。
父の一周忌が済みましたが、父は人生を終えるにあたって、何を考えていたのか、家族に対して言い残したいことはなかったのか今でも時々考えます。
50代・女性
このエピソードを語ってくれた人は、お父様の言葉がどこかに残っていないかと書類やパソコンの中を何度も探しているということです。家族に寂しい想いをさせないためにも、終活ノートを作ることには意味があると思いませんか?
終活ノートを書く意味は、ただ単に自分の状況を周りの人に示すだけではなく、家族へのメッセージも含まれていることを知っておきましょう。
終活ノートの書き方について、終活ノートに書くべき内容や書く際の注意点を解説してきました。
終活ノートを何歳から作るのか、というのは決まっているわけではありません。作っておいた方がいいなと思った時に作り始めると良いのです。
結婚した時や子供ができた時など自分の気持ちを伝えたい家族ができた時をきっかけにするといいと思います。
現代社会では、事故・事件・災害に遭うことが増えて来ています。それは老若男女の区別はありません。何も書き記していかないことは残された家族も「あのとき、強く書いてと頼んでいたら良かった」などの後悔をすることになります。
自分の考えや気持ちを文字にすることであらためて何かが得られるかもしれませんから、家族へのメッセージだけでも書いてみてはいかがでしょうか。
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