空き家の片付け費用はどれくらい？

空き家をそのまま放置しておくと経年劣化による倒壊や不審火での火災など、近所を巻き込んだトラブルに発展してしまう可能性があります。

そのような状況を避けるためには、空き家を一度片付けて新しい人に貸し出したり、取り壊して土地を売却する必要が出てきます。

しかし、空き家を片付ける！となったとき、実際にはどれくらいの費用がかかってくるものなのでしょうか？

今回は、そんな空き家の片付け費用についてご紹介していきたいと思います。

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空き家の片付け費用相場

空き家の片付けの費用相場について、早速お伝えしていきたいと思います。

空き家の片付け費用の相場を算出する方法は色んなものがありますが、今回は部屋の間取りごとでの費用をご紹介します。

部屋の大きさ	費用
1K・1R	65,000円～130,000円
1DK	135,000円～150,000円
1LDK・2DK	160,000円～280,000円
2LDK・3DK	190,000円～450,000円
3LDK・4DK	250,000円～700,000円
4LDK・5DK	270,000円～850,000円

幅が大きい空き家の片付け費用

表を見て各間取りごとの片付け費用の幅が大きいことに驚いた方もいらっしゃるかと思います。

特に4LDK・5DKの間取りまで来ると、金額の幅にして58万円にもなります。

なぜこのように幅が出るのかについては、次の「空き家の片付け費用の決まり方」で解説したいと思いますが、この金額以外にも費用が必要な場合があります。

例えば、空き家の片付けの際に木の伐採をしたい場合や解体をしたい場合などです。

これらの費用は、上記の表の中には含まれていないため、追加で費用がかかってくると考えた方が良いでしょう。

空き家の片付け費用の決まり方

さて、空き家の片付け費用の相場を見てきたところで、どのように片付け費用が決まっていくのかについてをお伝えしたいと思います。

業者に空き家の片付けを依頼した場合、業者が気にしているのは、「回収してきたものの処分料金がどれくらいかかるのか？」という点に尽きます。

人件費やトラックなどの車両費も気にはしますが、もともと所持しているトラック費用や毎月定額でかかってくる人件費はさほど問題ではないのです。

それよりも、処分費用がどれくらいかかるのか？によってで費用が大きく変わってきます。

この処分費用を計算する際には、「立米」という体積で処分費用を算出することが出来ます。

物量で空き家の片付け費用を計算する

空き家の片付け費用の計算は、立米によって出来ると先ほどお伝えしましたが、どういうことなのでしょうか？

空き家の片付け時の費用の決まり方は、1立米と呼ばれる「1m×1m×1m」の立方体が幾つあるか？で分かります。

1立方メートルで1万円～2万円が、費用の相場です。この費用には、処分費用の他に車両費、人件費が入っています。

例えば、奥行き50cm、高さ150cm、横幅120cmのタンスは、だいたい1立方メートルの大きさとなり、この片付け費用は1万円～2万円程度です。

また、6畳の部屋に1mの高さまで物が積み上がっている部屋ならば、6畳の平面積は10平方メートルでそれに高さ1mの物があるので、10m2×1m=10m3（立米）という事になります。

そうすると、この10立米に1〜2万円を掛け算して、10万円〜20万円という片付け費用が算出できます。

空き家の片付け費用の簡単な出し方

空き家の片付け費用については、先ほどお伝えした立米を計算する方法で算出できるのですが、自分で出すのはなかなか難しいと感じるでしょう。

実際、自分で計算できないからこそ業者に見積もりをしてもらうと思うので、ここでは簡単な片付け費用の算出方法をお伝えします。

凡そですが、6畳の部屋のものをすべて捨てるのには5万円ほどかかります。

もちろん、6畳の部屋に大量の物が詰まっている場合には状況が変わってきますが、普通に住んでいるような部屋であれば約5万円です。

したがって、あとは空き家の部屋数を数えて、5万円を掛け算すれば片付け費用の概算を知ることが出来ます。

4部屋だったら20万円ですし、6部屋であれば30万円程度になります。

空き家の片付け費用を抑えるための方法と注意点

ここまで業者に空き家の片付けを依頼する場合の費用相場と、どのように片付け費用が決まってくるのかについてをお伝えしてきましたが、費用を抑える方法はあるのでしょうか？

ここでは、2つの費用を抑える方法と2つの注意点をご紹介したいと思います。

方法1 - 自分である程度片付ける

空き家の片付け費用がどのように決まるのかを説明した時に書きましたが、業者に依頼する際の費用は処分する物の量で決まってきます。

つまり、処分する物の量が少なければ少ないほど片付け費用が安くなるということです。

したがって、自分である程度片付けて処分しておくことで、物量を減らして空き家の片付け費用を抑えることが出来るのです。

方法2 - 余裕を持って依頼する

空き家の片付け費用を抑えるための2つ目の方法は、余裕を持って依頼することです。

「明日お願いしたいです！」というような急な依頼の場合、出来なくはないものの費用を高めに設定してしまいがちです。

また依頼者の選択肢が無いことが分かっているため、業者も少し高めに値段をいう傾向にあるのです。

したがって、余裕を持って依頼することで、価格を抑えることが出来ます。

注意点1 - 業者の対応をチェックする

空き家の片付けを業者に依頼しようと思い、問い合わせをする際の業者の対応を厳しくチェックしましょう。

電話にそもそも出なかったり、電話に出ても作業中だったりする業者には依頼しない方が安心です。お客様対応の悪い業者が、現場の作業の質が良いはずがありません。

またメールで問い合わせした際も、メールの返信が2日以上経ってから返ってくるような業者も止めましょう。

お客様対応は仕事として基本中の基本ですので、その基本が出来ない業者は避けるのが良いでしょう。

注意点2 - お見積書を貰う

続いて、空き家の片付けを業者に依頼する際の注意点の2つ目ですが、しっかりとお見積書を貰うようにしましょう。

業者の中には、お見積書を提出してくれない所があります。

片付けのトラブルで多いのは、「電話口では1万円と言っていたのに、当日になって突然5万円と言われた」というものです。

お見積書が無かったから起きるトラブルの典型例ですので、紙媒体でもデータ媒体でしっかりとお見積書を貰っておきましょう。