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投稿日:2017年03月29日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
終活という言葉もすっかり定着した感があります。少子化や核家族化が進んだ日本では、高齢者が一人暮らしをしていることは珍しくありません。
死後の片付けを頼める人が少ない、あるいはまったくいない人が、死後のことを考えて準備をしておくのは自然なことといえるでしょう。
終活の中でも、特に面倒なのが断捨離です。
適当にやっていると、思わぬトラブルを招くこともあります。ここでは、終活における正しい断捨離の方法をまとめました。そろそろ始めようかと考えていた人は、ぜひ参考にしてください。
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まずは終活と断捨離の関係性についてお伝えしていきます。
終活での断捨離にはどのような効果があるのでしょうか?
いざ終活を始めても、何から取りかかればいいのかわからないという人は多いのではないでしょうか?
遺言書を書いたり、遺産の相続について考えればいいのかな? はい、どちらも確かに重要ですし、検討すべきです。しかし、それだけが終活というわけではありません。
遺族は、本人に代わって家や財産のすべてを処理することになります。それは大事なものだけではなく、本人が亡くなればもう必要のないもの、さらには本人が処分しようとして結局できなかったものも含みます。
膨大な量の遺品を、必要のあるものとないものに仕分け、保管したり捨てたりする。想像するだけでも大変なことです。
本人にはいる・いらないが判別できても、遺族には何故こんなものがあるのかさえ理解できないというケースもあります。これでは遺品整理はなかなか進みませんよね。
こうした遺族の負担を減らすためにも断捨離が大切なのです。長年溜めてきたものを思い切って断捨離してしまえば、全体像も把握しやすくなり、遺品整理もスムーズに進むというわけです。
終活はメディアでも取り上げられるほど注目されていますが、ネガティブなイメージを抱く人がいるのも事実です。
いくら遺族の負担を減らせるといっても、まだ健康なのに本人自ら断捨離を始めるのは・・・と止められることもあるかもしれません。
しかし、最後の時というのはいつやってくるかわからないものです。断捨離を後回しにしているうちに突然・・・という可能性は十分にありえます。
また、あまりに高齢になってからでは体力面の不安がありますし、重病になるおそれも捨てきれません。認知症になって意思疎通が難しくなると、必要最低限のことも言い残せなくなります。
終活は心置きなく旅立つための準備です。
まだ元気なのに・・・ではなく、まだ元気なうちから始めるべきなのです。断捨離もその一環に過ぎません。
不要なものを捨てることは、むしろ生活の質の向上につながります。余裕のある老後を送るためにも、終活を始めるタイミングについて考えておきましょう。
さて、ここからは終活での断捨離のコツやポイントをお伝えしていきましょう。
終活での断捨離は、具体的にどのようなものを捨てていくのが正しいのでしょうか?
終活で断捨離すべきものの筆頭は、今現在使っていないものです。
雑貨、家電、衣類、食器など、何でも構いません。いつか使うかもしれないと思って保管していたけど、結局何年も出番がなかったものは今後も使わない可能性が大です。思い切って処分してしまいましょう。
また、思い出の品も断捨離の対象となります。
長い間コレクションしてきた本や美術品にも、いらないと思えるものがあるはずです。お子さんが昔使っていた机やベッドなども、本人に断った上でお別れするのがよいでしょう。年賀状は1~2年以内のものを除いて処分して構いません。
それでも断捨離するのが寂しいという場合は、写真に撮って保存するという方法もあります。
データとしてパソコンに入れておけばスペースも圧迫しません。それこそ、アルバムの中の写真そのものをデータ化することもできます。
こういった品は遺族が処分をためらいがちですから、本人が自らの意志で断舎離することが大切です。
今現在使っているものの中にも、断捨離の対象となるものはあります。
例えば、冷蔵庫の中身。そしてキッチンの棚や流しの下。中途半端に使った食材やら調味料やらが残っていませんか?
中には賞味期限がとっくに切れているものもあるかもしれません。遺族はこれらも処分しなければならないのです。今のうちに断捨離しましょう。
また、玄関やベランダ、庭にも注目してください。ずっと使っていない傘や靴、ひもで縛ったまま放置されている雑誌や新聞紙、長年雨ざらしになっている空の植木鉢など、不要なものはたくさんあります。
これらは環境の一部と化しているので、処分するという発想が出てきにくいのです。断舎離すれば身の回りがすっきりします。
こういった細かな断捨離を「プチ終活」と呼ぶことがあります。
日常の掃除の範囲で、身の回りのものを少しずつ減らしていくということですね。特に玄関や庭が片付くと、生活環境がよくなりメンタルにもよい影響が期待できます。
先ほどは、終活での断捨離の具体的なやり方をお伝えしましたが、注意すべき点はあるのでしょうか?
実は、終活での断捨離はやり過ぎに注意が必要なのです。
さて、ここまでは終活における積極的な断捨離について書いてきました。
しかし、何事もやり過ぎるとかえって面倒なことになります。断捨離も同じで、捨てすぎてしまったがために遺族が苦労するはめになったケースも存在します。
一番やってはいけないのは預金通帳や証券類を捨てることですが、うっかりでもない限りこれらを断捨離してしまう人はいないでしょう。
しかし、不動産などの契約書はどうでしょうか。土地や家を買った時の金額がわからないと、売却する際に問題になることがあります。家のリフォームに関する書類も同様です。
また、相続をする際には預金の出し入れをチェックされることがあります。
財産の計上漏れがないかを確認するためです。大金が引き出されているにも関わらず使った目的がわからないと、税務署にあらぬ疑いをかけられるかもしれません。大きな買い物をした場合は、メモや領収証などの記録を残しておきましょう。
終活は、本人と遺族両方のために行うもの。つまり、相談をしつつ行うのがベストです。
その方が大事なものをうっかり断舎離してしまう危険も減りますし、思い出の品を引き取ってくれる人がいるかもしれません。お互いに状況を把握できているだけでも安全性は高まります。
むしろ、お子さんや親戚に何も知らせずに終活を始めると、「具合でも悪いの?」と余計な心配をかけるおそれがあります。
逆に「自分達に隠れて何をコソコソやっているんだろう?」と不審がられてしまうケースもなくはありません。これでは終活の目的から遠のいてしまいます。
身勝手な終活や断捨離に陥らないためには、残される側の立場に立って考えることも大切です。
本人は亡くなってしまえばそれまでですが、遺族はすべての後始末をしなければならないのです。終活の意図をしっかりと伝え、前向きな気持ちで取り組んでいることを理解してもらえれば、きっと協力は得られるでしょう。
ここまでは、すべて終活での断捨離を自分で行うことを前提にしてきましたが、必ずしも自分自身で行う必要はありません。
では、どのような選択肢があるのでしょうか?
ここまで見てきたように、終活の中で所持品の整理をすることを「生前整理」といいます。
散らかっているものを片付けるのも大切ですが、所持品の量をできるだけ減らした方が後々楽になります。そのため、特に断捨離が重視されるというわけです。
とはいえ、生前整理はなかなかの重労働です。玄関周りや庭を少しずつ整理するくらいなら、時間をかければ1人でもできるでしょう。
しかし、何年も開けていない押し入れや、ほこりまみれの蔵を整理するのは簡単ではありません。
そこで登場するのが、生前整理を代わりにやってくれる業者です。本人が亡くなった後の遺品整理も請け負ってくれます。
上手く活用すれば、終活の手間を大きく削減できます。見積もりはほとんどの場合無料で行ってくれるので、相談だけでもする価値があります。
生前整理・遺品整理の業者選びは、慎重に行う必要があります。大量の私物の整理を頼み、不要なものは引き取ってもらうことになるので、いい加減な業者を選ぶとトラブルに発展するケースもあるからです。
まず、単に「私物の整理」をするだけであれば、特に資格は必要ありません。
ただし、一般の家庭から不用品を引き取る場合は「一般廃棄物収集運搬業」の許可が必要です。その会社が許可の所持者であるか、所持している別の業者と提携している必要があります。
勘違いされやすいのが「産業廃棄物収集運搬業」で、こちらは企業などから出るゴミを引き取るための資格です。
さらに、不用品の買取を行う業者は、公安委員会の出す「古物商」の許可が必要です。「値打ちのあるものは個別に買い取りますよ」と言われた場合は、古物商の許可を持っているか確かめておきましょう。
生前整理業者は、大抵の場合不用品の引き取りも行っています。
もしも適切な資格を持っていなければ、引き取ったものの横流しや不法投棄を行っているおそれがあります。仕事を頼む際に確認しておきましょう。
そして、重要なのは見積もりです。できれば複数の業者に依頼し、その中で最も信頼のできる業者を選びましょう。
自宅まで直接足を運んでくれ、作業計画などをしっかりと提出し、最後まで専任の担当者がついてくれる業者が安全です。金額だけで判断せず、十分に吟味しましょう。
終活も断捨離も、未練なく旅立つための準備です。
の目的を履き違えると、ただ大掃除をしただけで満足してしまったり、かえって周囲の混乱を招きます。
いい加減な遺言書が原因で遺族が大モメ、あるはずの書類がなくて相続に支障をきたす。いずれも避けたいトラブルです。
自分が終活の中で何をすべきなのかは、最初のうちにはっきりさせましょう。自分の終活だからといって、何もかも自分で背負い込まなくてはならないというわけではありません。
必要であれば相談すればいいし、本人が結論を出さず遺族に任せて構わないことだってあるかもしれないのです。
後悔しないためには、終活の期間を十分に取ることが大切です。「そろそろかな」と感じたら、もう動きどころかもしれません。早め早めに実行しましょう。
記事を読んで、終活や生前整理についてもっと知りたいという方は、下記の記事を参考にしてみて下さい。
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