生前整理という言葉、最近よく耳にしますよね?

『終活』という言葉も聞き慣れるようになってきましたが、こちらは『最期をより良い形で迎えるために、人生の終わりに向けて準備を進めていく活動のこと』です。

生前整理は、終活の一つの活動と位置づけられます。

今回は、その『生前整理』について詳しく説明したいと思います!生前整理の基礎知識から、生前整理のやり方、生前整理の利点などについてお伝えします!

目次

生前整理とはなにか

生前整理とは?

生前整理とは

「そもそも生前整理って何?」と思う方も多いでしょう。そこでまずは、生前整理とはどういうものか確認してみましょう。

生前整理とは、簡単にまとめると「生きている間に身の周りを整理する」ことです。

自分が死んだあと、遺族たちに遺品整理の負担をかけないようにするというのが、一番の目的になります。

『生前整理』という言葉が最近話題になっている理由としては、ひとり暮らしをしている高齢者が急増しているからです。

昔はおじいちゃんやおばあちゃんと一緒に暮らしている家族が当たり前でした。また、家族の結びつきが今よりも強かったという状況がありました。

したがって、たとえ自分が亡くなったとしても、家具や衣類などはそのまま引き継がれて使用されていましたし、預貯金についても例えば銀行の通帳がどこにあるかなども把握していました。

亡くなった本人が保有している土地なども、「どうするか?」という話は家族間での結びつきが強かったときは、事前に話し合われていました。

そんな環境であれば、生前整理とはなんだろう?という疑問さえも生まれてきませんでした。

しかしながら、昨今では親と子どもが一緒に住むということは少なくなり、核家族化が進んでいます。

その結果として、本人が亡くなったあとに、遺族が遺産の相続で揉めてしまったり、家財処分の手間が増えたりしています。

自分が亡くなったあとに遺族間で揉めることを望む人は誰もいません。また家族としても安らかに見送りたいと思っているはずです。

生前整理とは、「残された家族に迷惑をかけたくない」という高齢者本人の想いや、「身の周りをきれいにして、心置きなく旅立ってほしい」というご家族の想いが込められたことばです。

生前整理とは遺品整理と意味合いが違うもの

生前整理と似た言葉に、『遺品整理』という言葉があります。生前整理とは遺品整理とどのように違うのでしょうか。

生前整理とは既に書いた通り、高齢者の方が自身で行うものです。もちろん本人だけではなく、家族が協力して行うこともあります。生前整理は、高齢者本人や家族の方が自身の「意思」を持って整理していきます。

一方遺品整理とは、高齢者本人が亡くなった後に遺族が行うものです。高齢者本人の「意思」がないため、遺族も「処分する」という意識がどうしても強くなってしまうでしょう。

生前整理と遺品整理は一見似てはいますが、意味合いが全く異なるという点は押さえておくべきです。

生前整理のやり方って?

生前整理のやり方

『生前整理とはなにか』については先ほど説明したとおりです。ここでは生前整理とはどのように行うのかについて、4つの方法を説明いたします。

生前整理としての財産の整理

生前整理で最も重要なのは、財産の整理といっても過言ではありません。

有価証券や預貯金、不動産の書類などを整理しましょう。保険の場合、自分でかけている分は把握していても、かけられている分は忘れているケースが多くあります。

しっかり一つ一つ確認するようにしましょう。借入がある方はそちらもしっかりと把握しておきます。

書類や通帳などは、長年の生活でどこにしまっておいたのかわからなくなる方が意外と多いようです。

生前整理とは、細々とした書類関係をまとめる良い機会になります。

できるだけ一ヵ所にまとめるか、まとめない場合でもどこにしまっているのかを記載しておきましょう。記載するものとしては、下で説明する「エンディングノート」が好ましいです。

生前整理としての家の整理

生前整理は、家の中の整理をするという意味もあります。

生前整理として家の中を整理するときには、自分が亡くなったあとに遺族がひと目でわかるように、必要なものと不要なものをしっかりと分別しましょう。

不要なものを捨てるときには、少しずつ捨てていくことをオススメいたします。

なぜなら、もしかしたらお住まいの地域が一回に出せるごみの量が決められているかも知れませんし、一気に整理するのは高齢者本人の体力的にも大変な作業です。無理のない範囲で少しずつ整理、処分していきましょう。

もし可能であれば、家族に手伝ってもらう方が良いです。というのも、自分が大切だと思っているものがどれほどなのかを伝えることができるからです。

生前整理は、可能であれば家族と一緒に、関わりながら進めていくようにしましょう。

どうしても自分で片付けたい!一気に片付けたい!という方で、でも一人だと大変・・・という方は、生前整理をしてくれる業者がいるので、依頼を検討してみてもいいかもしれません。

生前整理としてのエンディングノートの作成

エンディングノートとは、終末期や亡くなった後の自分の意思を書き記しておくものです。

高齢者本人から、家族に向けての伝言のようなものです。

終末期に延命を希望するのか、葬儀には誰を呼んでほしいのか、お墓はどこにしたいのか、仏壇はどういったものがいいのか、遺品整理は誰に依頼するのかなど細かく書いておけば、自分が亡くなったあとの遺族の負担がグッと減ることになります。

財産整理のときにまとめた書類の場所もあわせて書いておくと良いでしょう。

生前整理としての遺言書の作成

遺言書を書くにはまだ早いんじゃないの?と思うかもしれませんが、このタイミングで書いておくことをおすすめします。

つまり、生前整理は遺言書を書く絶好のタイミングなのです。

遺言書は後々訂正もできるので、一度区切りをつける意味でも作成しておきましょう。

最近では、『遺言書キット』というものがあるので、そちらを活用すると良いかもしれません。

遺言書は法的な効力を持つものなので、作成の際には弁護士に立ち会ってもらうと確実です。

関連記事:生前整理のやり方について詳しく知りたい方はこちら
生前整理のやり方を徹底解説!これで生前整理は困らない!

生前整理をする利点とは?

生前整理の利点

ここまで、生前整理とはどのようなものか、生前整理の具体的なやり方をお話してきました。

「生前整理って言葉だけだと簡単そうだけど、実際にやる内容をみてみたら大変そう・・・」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

しかしながら、生前整理をしっかりやることで大きな利点があるのです。ここでは生前整理をやることで得られる利点について考えてみましょう。

生前整理で遺族の負担を減らせる

亡くなったあとの手続きや葬儀の準備で、残された家族は目の回るような忙しさに追われることになります。

それは、「悲しんでいる暇もない」と言われているほどのものです。

そんななかで、故人があらわせる最大限の愛情が、遺族の負担を減らすことです。

自分自身が亡くなる前に、しっかりと最期に向けての準備を進めていくことで、いつか来るそのときに遺族が大変な思いをすることなく対応することができます。

時間のゆとりが遺族にできることで、思い出話などで故人を偲ぶことができます。

生前整理とは、残された家族の負担を減らすことのできるものです。

生前整理で人生を見直すきっかけになる

高齢者本人にとって、生前整理とは長い人生を振り返る良い機会になります。

そして過去を振り返ることで、これからの人生をどう過ごしていきたいかが見えてきます。

歳を重ねれば重ねるほど、若いときほど活発に外に出かけたり、新しいことにチャレンジすることが減ってきます。毎日がほとんど同じことを繰り返しているだけ、ということはよくあります。

生前整理をしていく中で、自分が若いころは思い描いていた夢ややりたい事を再発見するかもしれません。また、思い出の品を見ることで自分の歴史を振り返り、頑張って生きよう!と前向きになれることもあります。

生前整理とは、最期まで自分らしく生きられるために自分を見つめる良い機会なのです。

生前整理で死後のトラブルを防ぐことができる

高齢者本人の世話を家族が平等に負担できていれば良いのですが、それぞれの家庭の事情があり、なかなか難しいのが現実です。

仲の良かった親族でも、遺産相続や生前の介護などの不平等感から、いろいろな問題が起きてしまうことがあるそうです。

生前整理とはそのようなトラブルを防ぐためのものでもあります。遺言書やエンディングノートを活用し、細かい遺産相続の配分などを取り決めておきましょう。

生前整理とは、愛する家族が末永く仲良くいるためにできることです。

生前整理で本当に大切なものを「形見」として残すことができる

生前整理とは、『形見』を残すために最適なタイミングです。

亡くなったあと、遺族が遺品整理を行って、故人が残していったものをすべて捨ててしまう可能性があります。

しかし、生前整理で必要なものと不要なものとを分けておくことで、本当に大切にしているものはしっかりと残しておくことができます。

自分が大切にしているものは『形見』として残したいですよね。また残された家族としても、親の大切にしていたものは受け継ぎたいと思うでしょう。

生前整理とは、ものを捨てるだけでなく、『形見』をしっかりと残すためにおこなうことでもあります。

「生前整理とは」まとめ

今回は、生前整理についての基礎知識を具体的にお話ししてきました。

長い人生のなかで、楽しかったことや辛かった経験、残してきたものなどたくさんあるでしょう。

生前整理とは「人生の掃除」です。亡くなることを考えるのではなく、亡くなるまで自分らしく生きるために大切なことです。

生前整理を行って自分の人生をどう終えるのか?を考えてみてはいかがでしょうか?

生前整理についてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

遺品整理ドットコム
ライフエンディングに関する情報を発信している「遺品整理ドットコムブログ」の運営元の遺品整理ドットコムです。遺品整理ドットコムでは皆様の整理、片付けのご負担を少なくするサービスを展開しています。遺品整理、生前整理、特殊清掃、ゴミ屋敷、不用品回収に関することはなんでもお気軽にご相談ください!