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投稿日:2017年04月01日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
孤独死した遺体は、時間が経つと腐敗が進み、体液や血液がにじみ出てきます。孤独死した遺体は発見されたら、まずは警察に引き渡されて検死を行った後、遺族の元に返されます。
孤独死は「自分には関係ない!」と思っている方も多いかと思いますが、一人暮らし世帯が増加している世の中で、もしあなたが一人暮らしをしているとすれば孤独死の可能性があります。
一人で生活しているということは、常に孤独死の危険性と隣り合わせということなのです。それは、何も自分が死ぬということだけではありません。自分の身内が孤独死をしてしまう可能性も大いにあるのです。
孤独死にセットで付いてくるのが、身内の方の「遺体」の整理。孤独死の多くが、発見が遅れ、遺体の処理が大変なケースが多くあります。
このページでは、孤独死した遺体がなぜ溶けるのか、孤独死した遺体の引き取りは拒否できるのかなど孤独死した遺体に関する疑問を解説していきたいと思います。
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孤独死した遺体を発見した場合には、まずは警察に連絡を入れましょう。もし生きていると分かっているならば(そうなると孤独死ではないが)、救急車でも良いでしょう。
もし誰かが孤独死した遺体を発見し、その遺体が親族の場合には警察から連絡が入ることになります。孤独死の遺体の発見の多くは、近隣の方からの通報によるものが多いそうですが、その内容は様々です。
孤独死した遺体が発見されるケースは下記のようなものです。
上記のような状態を見て不審に思った近隣の方が、警察あるいは管理会社に連絡することが多いそうです。通報を受けた警察は、管理会社などの立会いのもと部屋に入り、そこで孤独死の遺体を発見します。
遺体が発見された後は、事故と判断されるので、現場検証や家宅捜索等一通りの捜査が行われ、また住民票や賃貸契約書などから全国に居る親族を徹底的に調べます。
親族を調べる順番としては、下記のようになっています。
警察からは、親族が孤独死された事実を伝えられ、遺体のお引取りをお願いしたい旨を伝えられます。引き取り拒否も可能ですが、引き取りを承諾した後は、葬儀~遺品整理を遺族の手で行います。
遺体の引き取りを承諾しても、すぐに引き取れるケースは少なく、通常はDNA鑑定の結果がでるまでは待機となります。
結果が出て、親族ということが証明された後は、警察に呼ばれ孤独死されていた部屋の状況についての説明と、「遺品」という形で家宅捜索の際に押収されたものを受け取ります。
その後、部屋の鍵を渡され、警察はここで終了です。なお、この時すでに遺体は、警察と提携している葬儀社に引き渡されていて、葬儀に関する段取り等は、葬儀会社と打ち合わせをすることになります。
孤独死の遺体は引き取りを拒否できるのでしょうか?結論からいうと、引き取りの拒否は可能です。そもそも「遺体を引き取りの義務は誰にあるか?」ということを明確に定めた法律は存在していません。また、そのことを明確に示した裁判例も見当たらないのです。したがって、孤独死の遺体の引き取りを遺族が拒否できることになります。
遺族が孤独死の遺体を引き取りしないと、市町村が引き取りをすることになります。これは、「墓地、埋葬等に関する法律」の同法第9条で「死体の埋葬又は火葬を行う者がないとき又は判明しないときは、死亡地の市町村長が、これを行わなければならない」とされているからです(同条第1項)。
そして市町村で火葬を行い、遺骨を合同墓地などに埋葬するような流れになります。
孤独死の遺体を引き取りした後にやるべきことは3つあります。
それぞれのやるべきことの詳細を詳しく見ていくことにしましょう。
葬儀は通常の葬儀と違い、孤独死の場合は遺体を先に現地で火葬し、お骨にした状態で持ち帰ります。
これは、孤独死された方の住民票がある地域で火葬した方が費用が安く済むことと、遺体は霊柩車でしか輸送できないので、搬送費用が膨大にかかるという理由から、このような対応になるケースが多いようです。
なお、自治体からお弔い費用が支給されるケースもあるようなので、しっかり確認しましょう。
葬儀が終わるまでは、かなり慌ただしいと思いますが、ひとつひとつ焦らずに対応すると良いでしょう。
お骨を持ち帰る場合は、地元の葬儀業者に改めて相談した上で、葬儀を行いましょう。
孤独死の場合、遺体が腐敗している場合が多く、部屋に染みとして残ってしまうケースが多々あります。もちろん、孤独死された方が使っていた物は、遺族で処分することとなります。
賃貸アパートやマンションの場合、入居者が亡くなった部屋は速やかに明け渡す必要があります。連帯保証人になっていた場合や、金品などの相続が発生した場合は、遺族の方の責任で清掃やクリーニングをする義務が発生します。
孤独死した部屋は、やはり臭いがついてしまい、一般的なハウスクリーニングでは消臭しきれないので、専門業者にお願いする必要があります。
孤独死の場合、想像以上に遺体が腐敗して悲惨な状態になっています。一番の課題は死臭の除去です。死臭はいくら経験しても慣れないと言われるくらい、強烈な臭いを放っています。
また、季節によっては遺体や腐敗した食品から害虫が発生するケースも多くあります。孤独死の場合、遺体の発見は早くて1週間、遅いと1年以上経過している場合もあります。
遺体が腐敗すると、体液が染み出し、床やカーペットにシミを残してしまいます。発見が遅れた遺体からは、ウジやハエが無数に発生していることも多く、素人だとトラウマになってしまうことも多くあります。
孤独死の場合、遺体の状態によってはこういった特殊清掃が必要なケースが多くありますので、遺品整理や清掃の段階で無理をせず、プロにお任せしてしまった方がよいです。
孤独死した遺体から出た死臭の除去と部屋の除菌・清掃と合わせて行うのが、遺品の整理です。相続にかかわるものはもちろん、必要なものと不要なものを分別する作業が必要です。
故人を偲んで、自分たちで行う人もいれば、専門の遺品整理業者に依頼する方法もあります。業者にお願いする場合は、作業をスムーズに行うために、どのように遺品整理を行って欲しいかの意向を伝えておくとよいと思います。
金品に関わるものは、警察が押収してくれるのでわかりやすいですが、生命保険証券などは放置されるケースが多くあります。そういったものを、漏れなく回収してもらうためにも、業者に頼んだほうが確実かもしれません。
もし遺品整理業者に依頼する場合には、遺品整理業者とのトラブルに注意する必要があります。遺品整理業者とのトラブルで1番多いのが「追加料金」となります。追加料金が発生しやすいのは「お見積り書を書面やメールで残さない」ことが原因です。
お見積り書を書面やメールで残さないと、「そんな事言っていません」「ここの範囲は含まれてないと伝えました」などと言った言わないの水掛け論になってしまいます。
したがって、業者に依頼する際には「必ず」お見積り書を提出してもらい、言った言わないのトラブルにならないように最大限努力しましょう。
孤独死した遺体は夏場だと1~2日、冬場だと1週間ほどで遺体の腐敗が始まります。孤独死した遺体が溶ける、体液がにじみ出てくるメカニズムをまずは解説します。
上記は孤独死すると遺体に起きる変化になります。孤独死した遺体が溶けるのはバクテリアや細菌が原因になっています。また孤独死した遺体から体液がにじみ出てくるのも、遺体が溶けて身体の中のものが外に出てくるからです。
ちなみに夏場でも冷房がキンキンに効いている部屋であれば腐敗のスピードが遅くなりますし、逆に冬場でも暖房がガンガン効いていると腐敗のスピードは速くなります。
孤独死の遺体について、回収後の流れや遺体が腐敗する原因、遺体を引き取りした後の流れをまとめてきました。
孤独死での遺体発見の場合、多くが警察から連絡があるので驚いてわけのわからないまま対応してしまうケースが非常に多くみられます。
しかし、焦らずに現状を把握した上で、しっかり対処をすることで、故人をしっかり偲び、不要な作業や費用をかけずにすべて終わらせることが可能です。
特に、葬儀や遺品整理の場合、通常の病気などで看取られて亡くなる場合とかなり手続きや順序に違いが出てきます。遠方の場合も、ただでさえ精神的に辛い状況なのにも関わらず、慣れない土地でいろいろやらなければいけないことも多く、体調を崩される方も多くいらっしゃいます。
また遺品整理の場合は、特殊清掃が必要な場所に入るだけで気分を害し、トラウマになられる方、うつ病になってしまう方などのケースも多々あります。
そういった観点からも、孤独死で遺体が発見された場合は、まず業者を探すことを1番に考えた方が得策かもしれません。
皆さんも、いつどのような場面でこのような対応をしないといけなくなっても良いように、最低限の知識は持っておきましょう。
記事を読んで、孤独死について詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい
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