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投稿日:2017年05月21日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
時々、マスコミで取り上げられるゴミ屋敷。高齢化と共に増え続ける孤独死と同じように、全国的にもゴミ屋敷が増えていると言われています。
今回は、周辺住民や家族にも影響を起こすゴミ屋敷問題にスポットを当て、ゴミ屋敷になる理由からゴミ屋敷の片付け方法までを紹介します。
そもそもゴミ屋敷はどのように定義づけされているのでしょうか。
一般的には、家全体がゴミで埋まり、置いてあるゴミで悪臭や害虫がわき近隣住民に不快感を与えている事を言います。テレビで良く放映されているので、ゴミ屋敷のイメージは掴めると思います。
しかし、ゴミ屋敷問題については法整備がされていないため、明確な定義がありません。
また、平成20年に実施された財団法人東京市町村自治調査会のゴミ屋敷の定義は、「『ごみ』が野積状態で放置された建物もしくは土地のこと」とされています。
全体的なイメージとしては、一軒家を思い出しますが、昨今では、マンションなどの集合住宅や住居内でのゴミ屋敷化が増えています。
では、孤独死同様に社会問題になっているゴミ屋敷の数は、国内でどのくらいあるのでしょうか。
平成21年に国土交通省が行ったゴミ屋敷調査では、回答のあった1,217市町村中、250市町村約20.5%がゴミ屋敷を確認している結果となっています。
また、平成22年に埼玉県内で実施したゴミ屋敷調査では、回答調査64市町村の内、26市町村でゴミ屋敷が見られ、40.6%と約4割を示している結果となり、地域差があると思われます。
未だはっきりとした定義のない「孤独死」同様に、部屋のゴミ屋敷化など広域的な解釈になると、把握することが困難になっています。
ゴミは一般的なことで言えば、不用品の事を指しますが、人にはそれぞれ物に対する価値観の違いがあります。
そのために、ゴミの概念が難しく国の法整備は進んでいない状態です。現時点では、各自治体の条例で対処している状況のため、強制力なく自治体でも苦慮している状態です。
では、どのようなタイプの人がゴミ屋敷を起こしやすい人のでしょうか。
全国を対象としたゴミ屋敷調査がありませんので、今回は、『平成22年に埼玉県内の64市町村を対象とした彩の国さいたま人づくり広域連合実施のゴミ屋敷に関する調査アンケート』を参照させて頂きます。
ゴミ屋敷の原因者の年代別割合
年代 | 割合% |
---|---|
30代未満 | 1.6 |
40~60代未満 | 26.6 |
60代以上 | 53.1 |
不明 | 18.8 |
ゴミ屋敷の原因者の住居別割合
住居形態 | 割合% |
---|---|
一戸建て | 75.0 |
集合住宅 | 15.6 |
その他 | 9.4 |
ゴミ屋敷の原因者の家族構成割合
家族構成 | 割合% |
---|---|
単身世帯 | 45.3 |
2人以上 | 35.9 |
不明 | 18.8 |
(「原因者」とは、ゴミ屋敷を起こした住居人を指しています。)
この統計からみるとゴミ屋敷を作っている人の特徴は、一戸建て住宅に住んでいる一人住まいの中高年層がゴミ屋敷化をさせることが多いと分かります。
また、近隣住民との交際関係を見てみると、約6割の人が近所付き合いのない結果となっています。
ゴミ屋敷の原因者の近所付き合い
付き合いの有無 | 割合% |
---|---|
なし | 59.4 |
良好 | 9.4 |
不仲 | 6.3 |
不明 | 25.0 |
ゴミ屋敷と言われている家も、最初はゴミ屋敷ではなく、何らかの理由でゴミ屋敷になったと思われます。では、ゴミ屋敷化した理由について考えてみましょう。
家をゴミ屋敷にしてしまう人には、病気と病気ではない2通りがあります。
通常では考えられない程ゴミを貯めるため、先ず病気が疑われます。病気の中にも色々な種類があり、以下のように分類することができます。
次に、ゴミ屋敷の理由とされている病気の特徴を見てみましょう。
この病気は、精神疾患の中の強迫性障害の一つです。強迫観念と強迫行為から同じ行為をくり返し行います。
強迫観念と強迫行為の対象は、一般的に言われている犯罪行為ではなく、自分自身に向けられているのが特徴です。
行為としては以下のような事があります。
この様な場合には、根本的に治療を行われないと、ゴミ屋敷化した住居を綺麗に片付けても、再度、ゴミ屋敷を作ってしまいます。
認知症やうつ病、総合失調症、セルフ・ネグレクト、神経症などで、過度のストレスによって引き起こされた後天的な精神疾患になります。
セルフ・ネグレクトとは、生きていく意欲を失くし、ゴミ屋敷化した部屋に住み、外部との接触を避け、周囲から孤立している状態のことをいい、最終的には誰にも看取られずに亡くなります。
ゴミ屋敷問題と同じように社会問題になっている「孤独死」の理由の一つとなっています。
軽度の症状から重度の症状まであるこれらの精神疾患ですが、色々な要素が重なり合い、最終的にはゴミを捨てられなかったり、整理整頓ができなかったりして、ゴミ屋敷化します。
ADHD(注意欠陥多動性障害)やADD(注意欠陥障害)は発達障害の一種で、現代は広く病気が知れ渡っていますので、理解してもらえることも多くなっています。
この病気は、不注意、多動性、衝動性の3つの症状により、整理整頓ができずにゴミ屋敷化を招くことがあります。
また、昔は自閉症と言われ、親のしつけなどが原因であると指摘されていた時もありますが、医学が進むにつれて、発達障害の一種だと考えられるようになりました。
小さい頃は誰でも成長過程に見られる症状のために、発見されにくいとも言われています。
病気以外では、ストレスや心理的要因がかなり関わってきます。
例えば、以下のような場合には、対人関係に問題はないが、喪失感により今まで行ってきた日常生活がなおざりになる場合があり、その時に、片付ける行為ができなくゴミ屋敷化してきます。
では、どうすればゴミ屋敷にならないのかを考えてみましょう。
先ず、病気が理由でゴミ屋敷を生んでいる人は、一旦綺麗にしても必ずまた、ゴミ屋敷を作ると言います。
そのため、親族や自治体などが連携して、病気を治したり、軽減させたり、生活面などを継続してサポートすることが大切になってきます。
また、病気以外の場合には、ストレスが関わっている事が多いため、根本的なストレスをなくし、親族や知人の協力を得て、正常なライフスタイルに戻していくことが重要になります。
次に、ゴミ屋敷を片付けなければいけない理由を説明します。
以下の表は、ゴミ屋敷の周辺地域に対する影響を調査した結果です。
「ゴミ屋敷」の周辺地域に対する影響(複数回答)回答数:147
影響 | 回答数 |
---|---|
景観の悪化 | 37 |
悪臭の発生 | 27 |
ネズミ・害虫の発生 | 20 |
火災の発生 | 20 |
公道占拠 | 12 |
ゴミの飛散・崩落・流出 | 10 |
ゴミなどの不法投棄を誘発 | 9 |
防災・防犯機能の低下 | 7 |
建物崩壊のおそれ | 4 |
その他 | 1 |
【参考・参照サイト】『研究報告書(「地域の生活環境問題の解決に向けて~ごみ屋敷を通じて考える~」)』
一番多いのが景観の悪化。次に、悪臭やネズミ・害虫、火災の発生など生活環境上で、近隣住民に身の危険が及ぼす影響が多いことが分かります。
ゴミ屋敷ができたことにより、生ごみによるメタンガスや有機物質の悪臭、ネズミや害虫、各種細菌によるアレルギーや細菌性感染症などの病気が発生し、二次的災害が起こる恐れがあります。
また、周辺地域に対する影響もさることながら、ゴミ屋敷の住居人がそれらの病気にかかるリスクもあります。
そして、孤独死になる可能性もあるために、なるべく早くゴミ屋敷を片付けることが重要になります。
では、これらの理由でゴミ屋敷になった家屋や部屋をどのようにして片付けるのが一番良い方法なのでしょうか。
溜まりに溜まった家屋を覆いつくすゴミの山やゴミ屋敷化した部屋を片付けるには、先程述べた二次災害が作業中に起こる可能性もあります。
そのため、専門的な知識が必要となりますので、次のような回収方法が最良の片付け方法になります。
莫大なゴミを片付けるには、やはり、「業者に回収を依頼する方法」が一番楽な片付け方法です。そのためにはどのような業者に依頼すれば良いのでしょうか。
ゴミ屋敷を片付けるには、大量のゴミを処分するため、次の2つの業者に回収を依頼する方法が最も適切です。
回収業者には、厳密に言うと、「廃品回収業者」と「不用品回収業者」があります。中でも大きな不用品や大量の不用品を片付ける時には、一般に「不用品回収業者」の事を指します。
では、ゴミ屋敷の片付けをする場合に、不用品回収業者に依頼した時のメリットとデメリットを見てみましょう。
不用品回収業者にゴミ屋敷の片付けを依頼する時には、見積もりを数社にする場合のタイムロスや悪徳業者がいるので、信頼のある不用品回収業者を自分で探すのは大変ですね。
ごみ屋敷の片付けは、自分でできればそれが一番ですが、もしそれが出来ていたのなら、ごみ屋敷にはなっていなかったでしょう。
家族や友達に手伝ってもらうのも気が引けますし、その後の人間関係に影響がないとも限りません。
やはり、ごみ屋敷の片付けは、プロの業者に依頼するのが一番のおすすめです。
ゴミ屋敷清掃業者は、知識と経験豊富な専門のスタッフが、短時間で確実な片付けを行います。周りの人にばれないように作業することができるのも大きなメリットです。
ごみの処分やリサイクルまで行ってくれる業者も多いので、大変便利な上に効率的です。
費用が発生しますが、今のごみ屋敷から抜け出し、身軽になって新しい生活へ踏み出すことができると考えれば、決して高いものではありません。
ごみ屋敷の片付けに悩んでいる方は、ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか?
全国にゴミ屋敷清掃業者は9,000社以上あると言われています。その中には相場とかけ離れた価格を要求してくるなどの悪質な業者がいます。
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この記事では、ゴミ屋敷の理由とゴミ屋敷を作り易いタイプを紹介しています。
近年増え続けているゴミ屋敷には、ゴミ屋敷を作りやすいタイプがあり、一人住まいの中高年以上の人で、近所付き合いがない人であること。
また、ゴミ屋敷を作る理由には、精神疾患や発達障害、ストレスなどによるものであることをお伝えしました。
さらに、ゴミ屋敷が近隣住民に与える影響とゴミ屋敷を片付ける必要性がある理由やゴミ屋敷を片付ける際の方法についてもご紹介しました。
もし、これからゴミ屋敷の片付けを検討している人がいましたら、信頼できる業者に依頼することをおすすめします。
記事を読んでゴミ屋敷に関してもっと知りたい!と思った方は、下記の記事も参考にしてみて下さい。
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