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投稿日:2017年05月18日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
近年よく耳にする「孤独死」ですが、自分には関係ないことだと思っていませんか?
孤独死は決して他人事ではありません。一般社団法人日本少額短期保険協会が昨年発表したレポートによると、2014年には2,885人の65歳以上の人が、自宅で孤独死をしています。
しかもこの数字は、東京23区内だけでの数字なので、全国で見るともっと大勢の人が孤独死をしているということが予想されます。
原因としては、一人暮らしの高齢者が増えていることが挙げられます。さらに、都心に人が集中し、地方から若者が流出していることも原因のひとつです。
あなたが孤独死をするのではなく、あなたの隣人が、あなたの家族が孤独死する可能性は大いにあるのです。
もし、あなたが孤独死の現場に遭遇してしまったら、慌てず対処できますか?ほとんどの人はなかなか難しいのではないでしょうか?
そんな時に困らないように、今回は孤独死の現場に遭遇した時に行うべき2つの事をお伝えします。
そもそも孤独死とはどういうものなのか、ご存知ですか?
孤独死とは、家族や親族、または近所の人々との関係が希薄で、誰かに看取られることなく亡くなった場合の事を言います。
現在、少子高齢化などの影響で、65歳以上の一人暮らしの人が増えており、浴室やトイレで容態が急変してそのまま亡くなられるケースや、リビングでくつろいでいる時に発作などで亡くなるなど、様々な状況があるようです。
他には、自殺や災害などで亡くなる場合も、孤独死に含まれます。どういった状況でも、誰にも看取られず、最後を迎えるのは悲しいことですよね。
一昔前は、ご近所の付き合いはもちろん、新聞配達や牛乳配達、また近所の方との関係も近く、一人暮らしの方の様子を気遣ったりしましたが、新聞購読者や牛乳を飲む方が減ったり、近所との関係性も遠くなってしまったこともあり、孤独死の遺体がなかなか発見されない場合が多々あります。
孤独死はとても心が痛ましい出来事ですが、遺体を放置してしまうと、色々な部分に影響が出ます。
孤独死の現場の画像などを検索してもらうとわかりますが、腐乱した遺体から体液が滲み出し、建材が傷んで汚れてしまったり、そこから出た臭い、発生した虫などが部屋にしみついてしまったりと、遺族や近隣の住人、賃貸の場合はオーナーさんなど多くの人を巻き込む事態となってしまいます。
このようなことが原因で、孤独死の遺体に気づいてもらうこともあるようですが、害虫や死臭、また現場の様相は一度体験するとかなりのトラウマになってしまうくらい強烈なものでもあります。
特に死臭は、食事が取れなくなったり、臭いが鼻についてしまったりと、後々まで悩まされる人が多くいます。それくらい強烈なものなので、できれば現場には立会いたくないものですね。
しかし、もし現場に遭遇してしまった場合、色々頭を巡ってしまうかもしれませんが、パニックにならないように冷静に対処しましょう。
孤独死の現場が発見されるケースの多くは、臭いや害虫が発生したことによる苦情が多くなり、警察や住居の管理会社が合鍵で住居に立ち入った場合が多いです。
また、長く連絡が取れなくなったりすることで遠くにいる親族が訪ねたりして発覚するケースが多いようです。
したがって、全く知らない人の孤独死の現場に遭遇するというケースは滅多にありませんが、身内の孤独死の現場に遭遇する事はあり得るかもしれません。
では、まず孤独死の現場に遭遇してしまったら、何をすればよいのでしょうか?
上述した例は、長いこと放置された現場のことになります。したがって早期発見の場合は、外見や臭いに変化が見られないので、そういう場合はまず救急車を呼びましょう。
これは、孤独死とは関係ありませんが、倒れている人がいた場合は動かしたりせずに119番通報をしましょう。
指示を仰いで行動することで、救える可能性が高くなります。脳系の病気の場合、動かしたことが原因でなくなってしまうこともあります。
したがって、まず落ち着いて119番通報し、状況を伝えた上で指示を仰いでから行動するようにしましょう。
異臭がする、虫が発生しているなど、明らかに死亡している場合は、まず警察へ連絡しましょう。その人と知り合いの場合は、警察に連絡した後に家族へも連絡してあげましょう。
孤独死は、明らかに病死や自然死であっても、警察の捜査が終わるまでは「異常死」として扱われるので、必ず警察に届出を行ってください。
決して遺体はもちろん、部屋の物にも触れないようにしてください。孤独死の場合、警察は強盗や殺人の可能性の有無を捜査します。
現場の状況の聞き取りで、第一発見者やご家族、管理会社や大家さんの立ち会いや取り調べへの協力を要請されます。
その際、警察が来るまでに物を触ってしまった場合、あらぬ疑いをかけられかねません。したがって、遺体発見後はむやみに動き回るのはやめましょう。
警察による現場検証の間は、室内に立ち入ることはできません。遺体の検案や解剖などを経て、事件性がないと判断されて、初めて第三者の入室が許可されます。
その後、現場の処理をどうするかを孤独死された方の遺族が決めることとなります。
身内が孤独死してしまい、まして現場をみてしまうととても動揺してしまうことでしょう。
しかし、孤独死の現場の処理をしなければいけないという仕事が降りかかってきます。
現場の状況にもよりますが、自分でできる場合と、業者に頼んだほうがいい場合、2種類ありますが、どちらもメリット・デメリットの両方があります。
現場が体液や血液で汚れている場合や強い臭いがある場合、一刻も早く現場の片付けをしてしまいたいと思うでしょう。
しかし、現場の状況によっては何から始めていいのかわからないということも多々あります。
また、臭いに関しては素人のやり方ではなかなか取れず、市販の消臭剤などで消えるものではありません。
状況によりますが、現場発見が早い場合は自分でもできると思いますが、遅かった場合は業者に任せてしまったほうが良いでしょう。
「メリット」
「デメリット」
孤独死が発生すると必ず行わなければいけないのが、「死臭の除去」「体液で汚れた箇所の除去」になります。これを「特殊清掃」と一般的には呼んでいます。
この特殊清掃を素人がするのは非常に困難のため、業者に依頼することがほとんどです。
また、清掃とセットで行わないといけないのが、遺品整理になります。孤独死の現場を処理するのはとても辛い作業ですが、もっと辛い作業なのが遺品整理です。
遺品整理は、気持ちが沈みやすい作業と言われており、また遺族は葬儀や火葬や諸々の手続き等忙しく、特殊清掃が出来る遺品整理業者に依頼して対処してもらった方が、肉体的にも精神的にもストレスを感じずに生活できるようになります。
特に、死臭がひどかったり、遺体の劣化が凄まじいことになっていると、特殊清掃のプロにお願いしないと、そもそも対処ができない現場もあるので、プロに見てもらうのが良いでしょう。
「メリット」
「デメリット」
特殊清掃が必要になった場合、悪臭や害虫により周辺住民の方に迷惑を掛けてしまうので「緊急でとにかく早く対処して欲しい!」という要望が多いと思います。
しかし、いくら緊急とはいえ、焦って業者を選んで悪質な業者に依頼してしまっては意味がありません。
では、なるべく時間を掛けずに安心できる業者を選ぶためにはどうすれば良いのでしょうか?
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孤独死は年々増えています。あなたの周りでも、一人暮らしの高齢者はいませんか?
自分には関係ないとは思わずに、身近な人はもちろん、ご近所との関係性を深くできるよう心掛けることが、自分や周りの人を孤独死から救う一番の対処になります。
しかし、どんなに気をつけていても、もしかしたら自分が孤独死の現場に立ち会うことがあるかもしれません。可能性は0ではありません。そうである以上、知識として対処法を頭の片隅に記憶しておくと良いでしょう。
孤独死の現場は、想像しているよりも悲惨な状況の場合は非常に多いので、遠くに一人で住んでいる高齢の親族などが、突然連絡が取れなくなったので訪ねる場合は、ある程度覚悟して行くことをおすすめします。
記事を読んで孤独死に関してもっと知りたい!と思った方は、下記の記事も参考にしてみて下さい。
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