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投稿日:2017年05月26日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
ゴミ屋敷とは住宅の中、もしくは外にまでゴミがあふれている家のことを言います。
高齢化、精神疾患、強いこだわりなどから住人がゴミを溜め込んだり、時には集めてくることが原因とされています。
このゴミ屋敷問題は近年、ワイドショーをはじめとしてマスメディアに多く取り上げられており、社会現象となっています。
ゴミを溜め込む、収集することで悪臭や害虫の原因になったり、その建物の景観を損なったり、また高い放火・自然発火の危険性をはらんだりしていることから、近隣に住む人々をはじめとしてとても迷惑になります。
また、ゴミ屋敷の住人にとっても命に係わることとなります。住んでいる人が悪臭や害虫に悩むことは仕方のないことですが、近隣住民にとっても、住人にとっても最も怖いことは放火・自然発火の可能性です。
自分自身がゴミ屋敷に住んでいる場合、ゴミ屋敷の放火・出火を防ぐ方法はあるのでしょうか?ゴミ屋敷への対処法をご紹介します。
ゴミ屋敷を作り出してしまう人の傾向としては以下の4つがあげられるといいます。
最近の研究では、Hoarding Disorder(溜め込み障害)という精神疾患があらたに定義づけられました。
モノを溜め込んだり収集する癖がある人のことを言います。今までは、個性の一つとしてみなされていましたが、世界中でゴミ屋敷問題が取りざたされるようになり、このような名前が付きました。
このようにゴミ屋敷を作る理由は様々ですが、家の中だけでなく外にまであふれかえるほどのゴミ屋敷は、近所の景観を壊すだけが問題ではありません。
悪臭などの問題や、害虫の増加などの衛生面での問題はもちろんですが、最も怖い問題はやはり放火・火災です。ゴミ屋敷の火災件数という分類がないので、詳しい実態はわかりません。
しかし、ゴミ屋敷の放火・火災事件というのは増加傾向にあるといわれてます。
2017年に入ってからも福島県で大きなゴミ屋敷の火災が大きくニュースに取り上げられました。この事件では火元はたばこの吸い殻だとされていますが、住人はたばこを吸わないということでしたので、もしかしたら放火の可能性も考えられた事件です。
ゴミ屋敷を放火・火災から未然に守るためにも、ゴミ屋敷の火災の原因を知らなければなりません。ゴミ屋敷の火災の原因にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここからはゴミ屋敷の火災の原因のTOP3をご紹介していきたいと思います。
ゴミ屋敷であり続けることの怖さを実感してみましょう。
ゴミ屋敷に限らず、住宅の出火の原因の最大要因が「放火」であるとされています。
東京消防庁のデータによると、平成28年上半期の火災件数は2,073件。そのうち建物火災は1,447件でした。そして、出火の原因の上位にランクインするのは以下の要因となっています。
建物火災の原因の内訳の約3割が「放火」となっているのです。家の外にまでゴミがあふれ出ていることの多いゴミ屋敷は、放火魔にとってかっこうの的となります。
また、ゴミ屋敷は日ごろから地域で話題になることが多いですから、ほかの住宅に火をつけるよりも真っ先に「あ、あそこのゴミ屋敷に放火してみたらどうなるかな」と思いつきやすいのです。
さらに、問題といえるのはほ家じゅうに散乱したゴミです。ゴミで埋め尽くされているということはつまり、燃えるものがほかの住宅よりもたくさんあるということ。
一度放火されてしまった場合、気が付くまでに時間がかかりますし、一度燃え広がると手の付けられない状態になります。最悪気づかないうちに逃げられず、命を危険にさらしてしまうということも大いに考えられますよね。
ゴミ屋敷のまま住み続けるということはこのようなリスクを背負っていることになります。
ゴミ屋敷の火災の原因で多いものは放火の次に「火の不始末」があるとされています。
火の不始末といえば第一にたばこがあります。ゴミ屋敷を作りだしてしまう住民では、生活習慣が怠惰な人が多く寝たばこをしてしまったり、吸殻を処理せず火種が残ったままの吸い殻の山の灰皿を放置していることも少なくありません。
飲酒の習慣がある住人ではたびたび酔っぱらって煙草に火をつけたまま寝てしまうということが多いようです。寝たばこをしてしまう人であれば、布団を防炎のものに変えるなど対策が必要となります。
また、火の不始末で多く見られるのはコンロをつけっぱなしにしたり、空焚きしたりすることで近くのふきんや布に延焼するというケースです。ストーブをつけっぱなしにしていて、延焼するというパターンも多いといいます。
ゴミ屋敷では、普通の家庭以上に燃えるものがたくさんあります。特に、冬場ストーブなどをつけているだけでも、うずたかくつもったゴミがいつ落ちてくるかわかりません。温かい空気の出口のすぐ近くに燃えるものがあるという可能性も、普通の住宅よりは高いのです。
ゴミ屋敷の火災原因でもう一つ気を付けなければいけないのはトラッキング火災です。
トラッキング火災は聞きなれない専門用語ですが、要はたまったホコリに引火し、火災に発展することをトラッキング火災といいます。
ゴミ屋敷では特に気を付けなければいけない要因です。ゴミ屋敷ですから、当然細かい掃除が行き届いていないことが多いでしょう。
テレビやパソコン、冷蔵庫など普段動かさないところのコンセントや、入り組んだコンセント付近でほこりが溜まっている場所はとても危険です。
特にゴミ屋敷では、コンセント自体がゴミで埋もれその周りに大量のホコリが溜まっていたり、引火物が散乱していたりする場合があります。何らかの原因でほこりに着火し、延焼してゆく場合が多いそうです。
ゴミ屋敷で起こる火災・放火で最も恐ろしいことは、ゴミに埋もれているがゆえにいつどこで放火されたのか、発火したのかがわからず、気づいたときには手遅れという場合が多いことです。
近隣の住民にとっても、ゴミ屋敷の住人にとっても命にかかわることですので放火・火災の可能性はできるだけ最小限に押さえておきたいものです。
ゴミ屋敷の火災・放火を防ぐために、住人・家族・親類ができる対処法はまず、ゴミ屋敷を作らせないことです。
ゴミ屋敷を作り出してしまう住人では、なんらかの精神的問題を抱えている場合が多くあります。一度業者をいれて大々的に掃除したとしても、生活習慣や精神的な問題、収集癖などから再びゴミ屋敷を作り出してしまう例が多く報告されています。
また、重度の精神疾患でなくてもうつ気味、もしくはうつを患った人の特徴として「片づけられない」、「他人とのコミュニケーションを取りたがらない」という症状があります。
もともとメンタルに問題のなかった人でも、何らかの事情でうつを患い何をするのもおっくうになり、ゴミ屋敷を作り出してしまったという可能性もあるのです。
妻に先立たれた独身男性では知らず知らずのうちにうつを患ったり、うつ傾向になる人もいます。そういった観点からもカウンセリングや精神的なケアなど行政・医療サービスを利用してゴミ屋敷問題を、住人の精神面から解決することは重要です。
ゴミ屋敷を作らせない、片づけた後に再発させないためには住人の意識を改善させるのです。
自分の部屋が異常に汚くなってきた、と自覚のある人は一度自分が鬱でないか、もしくはメンタルを病んでいないかどうかを疑い、早期に専門家に相談しましょう。鬱の治療をすることで、ゴミ屋敷の問題を解決できる可能性があります。
住宅の外にまで広がったゴミ屋敷を掃除するのは、住人とその家族のみでは不可能です。
ごみ屋敷の片づけは、自分でできればそれが一番ですが、もしそれが出来ていたのなら、ごみ屋敷にはなっていなかったでしょう。
家族や友達に手伝ってもらうのも気が引けますし、その後の人間関係に影響がないとも限りません。
やはり、ごみ屋敷の片づけは、プロの業者に依頼するのが一番のおすすめです。
ゴミ屋敷清掃業者は、知識と経験豊富な専門のスタッフが、短時間で確実な片づけを行います。周りの人にばれないように作業することができるのも大きなメリットです。
ごみの処分やリサイクルまで行ってくれる業者も多いので、大変便利な上に効率的です。
費用が発生しますが、今のごみ屋敷から抜け出し、身軽になって新しい生活へ踏み出すことができると考えれば、決して高いものではありません。
ごみ屋敷の片づけに悩んでいる方は、ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか?
全国にゴミ屋敷清掃業者は9,000社以上あると言われています。その中には相場とかけ離れた価格を要求してくるなどの悪質な業者がいます。
この記事を執筆しているオコマリでは、お客様に安心してゴミ屋敷清掃を行ってもらうために、全国一律料金で追加料金一切ナシの定額パックプランを業界で初めて提供しています。
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金銭的に清掃会社を依頼することが難しい場合や業者が分からない場合には、町役場や市役所などに相談してみましょう。
ゴミ屋敷問題が取りざたされている昨今、行政がゴミ屋敷問題の解決に積極的な地域もあります。行政が直接清掃を強制執行することは、ほとんどあの場合不可能だとされています。
他人にはゴミに見えたとしても、住人自身がそれを資産、必要なものと思っている場合、強制的に掃除をすることは法律違反になるためです。
しかし、住人が精神疾患であるとみなされた場合には、住人以外の人が後見人となりゴミの撤去や清掃を本人の意思と関係なく執行することが可能となるかもしれません。
また、保健所などのその他行政サービスによりゴミ屋敷の見回りや住人への声掛けをしてくれるところもあります。行政の目が常にあることで、ゴミ屋敷が放置されていたとしても、放火の確率は下がります。
最も良い方法は、ゴミ屋敷を片付け、再びゴミ屋敷にしないことが一番です。
しかし、現実問題としてうまくいかない場合の最低ラインの対処法として火災報知機の設置を検討しましょう。
火災報知機は煙や熱などを感知して警報を鳴らし、住民に知らせてくれます。鍋やたばこ、ストーブなどの不始末があったとしても少ない煙を感知して知らせてくれるので、大きな被害を防いでくれます。
火種の早期発見ができることで、火災による死亡・ケガなど重大な被害を防いでくれる大きな役割をしてくれます。
ゴミ屋敷の住人にとっては、自分の命を守る方法の一つです。ゴミを片付けるのがおっくうでも、火災報知器だけは設置しておいた方がよいでしょう。
ゴミ屋敷とは住宅の中、もしくは外にまでゴミがあふれている家のことを言います。
このようなゴミ屋敷では放火や火災のリスクが高まります。
放火・火災のリスクを減らすための対処法としては、カウンセリングを受ける、ゴミ屋敷清掃業者に清掃を依頼する、火災報知機を設置するなどがあります。自分に合った方法で、放火・火災のリスクを減らすことが重要です。
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