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投稿日:2017年05月31日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
雛祭りは、女の子が生まれ、その子の健やかな成長と幸せを願い毎年その思いを込めて雛飾りをしてお祝いをするものです。
その子も結婚をして家を離れ雛飾りを飾るきっかけもなくなり、雛飾りの処分を考えている方もいらっしゃることでしょう。
雛飾りの処分を考えている方に雛飾りの処分方法を紹介します。
雛飾りの処分方法を紹介する前に、雛飾りの歴史を見てみましょう。
雛飾りは雛祭りに飾りますが、雛祭りは正式には上巳(じょうし、じょうみ)の節句と言います。上巳とは三月の初めの巳の日のことですが、江戸時代に幕府により三日に定まりました。
雛祭りがいつから始まったかは定かではありませんが、人形(ひとかた)あるいは形代(かたしろ)と呼ぶ草木や紙、わらで作った素朴な人形に、自分の災厄を移して海や川に流したお祓いの行事と、平安時代の貴族階級の女の子が行っていたお人形遊び(ひいな遊び)とが長い間に結びついて現在の雛祭りになったと言われています。
江戸時代になると雛祭りは全国に広まり、雛人形が飾られるようになりました。これが雛飾りの始まりです。
江戸時代初期では形代の名残りの立った形の「立雛」や座った形の「座り雛」が作られていましたが、この当時は男女一対の内裏雛を飾るだけのものでした。
しかし、飾り物としての古の形式と、一生の災厄を人形に身代わりさせるという祭礼的意味合いが強くなり、武家子女などの身分の高い女性の嫁入り道具の一つに数えられるようにもなりました。
そのため自然と華美で贅沢なものになっていき、江戸時代後期には今日の雛人形につながる「古今雛」が現れ、その後「囃子人形」が現れ、「官女」、「随身」、「仕丁」などの添え人形も加わり、更に嫁入り道具や台所の再現、内裏雛に付き添う従者人形達や小道具、御殿や段飾りなども増え、雛飾りは大掛かりなものになっていきました。
雛飾りの歴史でも少し触れましたが、雛人形には三つの役割があると言われています。「遊びに使う玩具」、「信仰の対象とする聖像」、「自分の穢れを託す人形(ひとかた)」です。
最初はひとかたの要素が極めて強かったのが、時代が経つに従い玩具的要素が強まり、江戸時代中期頃には内裏雛や京雛などの芸術工芸品としての雛人形が盛んになり、大名や豪商、豪農らが華麗な雛人形を飾るようになりました。
しかし、本来の穢れをお祓いする要素は消えなかったといいます。「雛祭りのお祝いが終われば雛人形を早めにしまえ」というのは、穢れを移した物を長く置いておかないようにするためだと言われています。
雛飾りは必ずしも処分しなければいけないものでもありませんし、こんなときには処分しなさいという決まりもありません。ずっと持っていても問題はありません。
しかし、人によっては様々な理由で雛飾りを処分しなければならないこともあると思います。雛飾りには思い出があり、大切にしてきた物です。
処分を思い立ったからといって、気持ちの整理もあり即処分とはいかない方もいらっしゃると思います。雛飾りの処分を考えている方に処分するタイミングとして考えられる例を参考までに紹介します。
雛飾りには思い出があり、大切にしてきた物だけに処分の方法について思い悩む方もいらっしゃるでしょう。なかには割り切って処分する方もいらっしゃると思います。
ここでは、雛飾りの処分方法について紹介します。
雛飾りを処分する方法には、以下の方法があります。
各々の処分方法について紹介します。
人形供養を行っている神社やお寺に出向き、雛飾りを供養してもらい処分する方法です。
私たち日本人には、大切にしてきた物や思い出の物には生命や魂が宿るという考えが根付いています。気持ちの整理のために雛飾りを処分しようと考えている方にはお勧めの処分方法です。
大半の神社やお寺では雛人形本体の受付となりますが、なかには雛飾りの道具などの付属品も受付しているところもあります。
このように神社やお寺によっては、人形供養を行っていないところや供養の受付を常時行っているところ、年に一度の人形供養祭の時にのみ受付けるところ、郵送などでも受付けているところなど異なりますので事前に確認しておいた方がよいでしょう。
他にも受付ける人形の数量や供養料も異なります。
自分の周りの寺社で人形供養が行われているのかを確認するのは、非常に時間がかかり大変です。
この記事を執筆しているオコマリでは、700年以上の歴史を持つ群馬県にある富士浅間神社と提携し、人形供養を実施しています。
オコマリで人形供養をするには、「申し込み→配送→供養」のたった3つのステップだけ。
費用もダンボールの大きさ毎に決まっているため、ダンボールの中に何個人形やぬいぐるみを入れても定額です。また、ガラスケースの処分も受け付けています。
供養後には、「供養報告書」がちゃんと送られてくるので安心です。
人形やぬいぐるみ以外にも、写真やアルバム、万年筆、神棚にも対応しており、全国どこからでもお申込みいただけます。
お問い合わせも無料で行っていますので、気になる方はHPをチェックしてみて下さい。
神社やお寺でも人形供養祭や人形感謝祭を催しているところがありますが、ここで紹介するのはそれ以外のところで行われているものです。
人形店、人形の生産者組合、生活協同組合、葬儀社のなかには、人形供養祭や人形感謝祭を催しているところがありますし、雛人形供養イベントを開催している地域もあります。これらを利用して雛飾りを処分する方法です。
大半が雛人形本体の受付けになりますが、人形店の中には雛飾りの道具などの付属品も受付けているところがあります。
雛飾りを寄付して処分する方法です。雛飾りの寄付を受付けているところ、受付けてもらえそうなところを紹介します。
開発途上国などの支援のため、人形などの寄付を募っている団体があります。ここに雛人形を寄付して処分する方法です。
日本ではリサイクルや再利用が難しい人形などでも、世界では喜んで大切に使っていただける人々がたくさんいるそうです。雛人形だけでなく雛飾りの道具などの付属品も引き取ってもらえるかもしれません。
老人施設や児童養護施設、保育園、幼稚園などの施設で、雛人形を必要としているところは少なくないようです。これらの雛人形を必要としている施設に寄付をして処分する方法です。
雛人形だけでなく雛飾りの道具などの付属品も引き取ってもらえるかもしれません。
雛飾りをインターネットオークションやフリーマーケットなどを利用して売却し、処分する方法です。有名な作家の雛人形や明治・大正時代の雛人形であれば高値が付く場合があります。
雛人形だけでなく雛飾りの道具などの付属品だけでも売れる場合があります。
雛人形は海外でインテリア小物として人気があるので、インターネットオークションに出品すれば欲しがっている人の目に留まる可能性は高いでしょう。
この方法で処分するには雛飾りの保存状態が良いことが条件になります。
雛飾りを親戚や友人、知人など親しい間柄の人に譲ることで処分する方法です。
雛人形は、本来なら「一人が一つ持つもの」とされ、譲るのは避けた方がよいとされていました。しかし、現在ではそれにこだわることなく譲り合うことも多くなっているようです。
今の雛人形は高価なものが多く、保存状態が良ければ20~30年位は劣化することもなく、「処分するくらいなら欲しい」という人も増えているそうです。ましてや幸せな結婚をした人の雛人形は、「福を分けてもらおう」と欲しがる人も多いそうです。
親戚や友人、知人など親しい間柄の人なら雛人形を気軽に譲ることができるでしょう。雛飾りの道具などの付属品も受け取ってもらえるかもしれません。
しかし、いくら親しい間柄とはいえこの方法で処分するには雛飾りの保存状態が良いことが条件になります。
もちろん親しい間柄でなくても雛飾りを譲ってほしいという方がいれば、譲ってあげてもいいでしょう。
雛飾りを通常の家庭用ゴミとして、自治体のルールに則って処分する方法です。雛飾りの道具などの付属品は家庭用ゴミとして処分するとしても、雛人形はゴミとして処分するのは気が引けると思う方がいると思います。
そんなときには自分で供養してあげて下さい。雛人形を感謝を込めて綺麗にしてあげ、「清め塩」をすることで供養になります。
雛飾りを処分するケースとして、亡くなった方の遺品の中に雛飾りがある場合があります。
遺品整理をする際に雛飾り以外にも処分しなければならない物がたくさんある場合には、遺品整理を専門に行っている遺品整理業者に依頼するのが便利です。
雛飾りの処分方法について、紹介してきました。
処分方法を見ると、雛飾りを供養してあげ処分する方法が多いのがわかります。大切にしてきた物や思い出のある物に感謝を示す日本人の美しい姿が見えてきます。
どのような処分方法をとるかは本人次第ですが、雛飾りとの別れのときは、雛飾りに対して感謝の気持ちを伝えたいものです。
雛飾りの供養や人形の処分方法についてもっと知りたいかたはこちらを参考にしてみてください。
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