近年増加しつつある孤独死。その孤独死の現場で活躍しているのが、特殊清掃というお仕事です。

孤独死の現場は想像以上に壮絶であることが多く、一般的な清掃では対処しきれない場合がほとんどです。

では、実際に特殊清掃とはどのような作業を行うのでしょうか?

今回は、特殊清掃を依頼した場合の作業の流れ失敗しない特殊清掃業者選びの方法をお伝えしていきます。

目次

遺体の発見が遅れると特殊清掃が必要

特殊清掃とは

特殊清掃が必要となるのは主に孤独死の現場です。

孤独死とは、亡くなったことを周囲に知られることなく、死後しばらく経ってから遺体が発見されることです。

遺体の腐敗が進めば、通常の清掃やハウスクリーニングだけでは対処できないケースが増えてきます。

また、孤独死の現場でなくとも、汚部屋やゴミ屋敷などの清掃においても、特殊清掃が必要になる場合があります。

ゴミ屋敷などでは、積み重なったゴミから、食べ残した食べ物や飲み物が漏れ、床に染みついて臭いを発する場合があるからです。

染みついて時間の経った人間の血液や、食べ物などが腐った液体などは、基本的な清掃方法では落としきることが難しいとされています。

このように、通常の清掃では取り切ることのできない汚れや臭いを徹底的に除去する作業を特殊清掃と呼びます。

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孤独死とは

遺体の発見が遅れるとなぜ特殊清掃が必要なのか?

なぜ特殊清掃が必要?

いくら壮絶な孤独死の現場とはいえ、たいして遺体の腐敗が進んでいなければ通常の清掃でよいのではないか?と思いますよね?

実は人は死後、意外と早く腐敗が進み始めます。

亡くなった時期や遺体が発見されるまでの期間などにより状況は異なりますが、通常3日ほどで腐敗が進んだり、死臭が発生したりします。

特に気温の高い夏場は遺体の腐敗の進行が早く、死後間もない時期であっても体液や血液が遺体から流れ出て床や建物の基礎までしみ込んでしまうこともあります。

遺体の体液や血液が床などにしみ込んでしまうと、通常の清掃では汚れを取り切ることができません。

また、建物の基礎に体液や血液がしみ込んでしまうと、建物自体を傷める原因にもなりますし、腐敗臭を取り切ることができない原因にもなります。

さらに、孤独死の発見のきっかけで多いのが「死臭」です。

アパートなどであれば隣人や階下の住民が、一軒家であっても近隣の住民が死臭をきっかけに通報し、孤独死が判明することがあります。

死臭は遺体を搬出するだけでは取り切ることができない場合も多く、近隣住民への影響が大きいため、適切に対応する必要があります。

特に賃貸住宅で孤独死が発見された場合、お部屋を現状回復する必要があるため、特殊清掃は欠かせないのです

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特殊清掃とは

遺体発見から特殊清掃までの流れ

特殊清掃の流れ

では、実際に孤独死の遺体を発見してからお部屋がきれいになるまで、特殊清掃はどのような作業が行われるのでしょうか?

遺体の腐敗状況などにより作業が異なる場合もありますが、通常の流れをご紹介します。

消臭・消毒作業

孤独死による遺体を発見した場合、警察の立ち合いの元、事件性がないかなどの検証が行われます。

その後遺体は一度運び出され、警察で安置されることとなります。

特殊清掃を依頼するのは、警察の現場検証が完了し、遺体が運び出された後になります。特殊清掃業者に問い合わせ、見積もりなどをもとに依頼をすれば、早速作業開始となります。

特殊清掃の作業は、たとえ発見が早かったとしても、血液や体液には細菌やウイルスが含まれている可能性があるため、まずはお部屋の消毒作業が行われます

遺体の腐敗が進行している場合は、空気中に細菌やウイルスが漂っている可能性もあり、消毒作業を行わないと、作業者や遺族の方が感染してしまうおそれがあるため、消毒作業は欠かせません

遺体からの死臭がひどく、周辺の住民に影響がある場合などは、お部屋の消臭作業も行います。

この時点では、血液や体液の洗浄が終わっていないため、臭いを完全に取り切ることはできませんが、作業をしやすくしたり、周囲に臭いが飛散することを防いだりするために、消臭作業を行います。

害虫駆除

腐敗が進み害虫などが発生している場合には、害虫駆除剤を散布し、駆除します

害虫は、遺体の放つ死臭や腐敗臭に反応して集まり、急速に増加します。

見た目に悩まされることはもちろん、害虫は細菌やウイルスを媒介するため、消毒作業を行っても、害虫によって感染してしまう恐れもあります

そのため、害虫が発生している場合は、消臭・消毒作業の他、害虫駆除作業も必要となります。

汚染物の除去・清掃

汚染物の除去・清掃

一通り、消臭・消毒作業が終わると、実際に特殊清掃の作業がスタートします。

孤独死の場合、布団やマットなどの上で亡くなっていることも珍しくありません。

布団やマットが遺体の血液や体液で汚染されているため、血液や体液のしみ込んだ汚染物を丁寧に除去していきます

遺族の立ち会いがある場合には、汚染物の除去と併せて遺品の整理や不用品の搬出などを行う場合もあります。

不要な布団などは、周囲に影響がないよう、慎重に運び出し廃棄されます

また、風呂場やトイレなどで亡くなった場合は、一度便器や浴槽部分などを外し、隅々まで清掃を行います。

故人の持ち物などで、不要な物は廃棄すれば良いですが、賃貸住宅などの風呂場やトイレなどは備え付けであるため、特に慎重な清掃が求められます

汚染物、遺品などの搬出が完了し、お部屋の清掃を行います。

清掃は、遺体のあった場所だけでなく、お部屋全体の清掃を行います。

フローリングなどの解体・消臭

腐敗が進行していると、たとえ布団の上で亡くなっていてもフローリングまで血液や体液がしみ込んでいる場合もあります。

フローリングに遺体の血液や体液がしみ込んでいる場合は、いくら表面の消臭作業を行っても臭いを取り切ることはできません

多くの特殊清掃業者は、清掃のみならず、フローリングを解体、修復する作業を行うことができます。

血液や体液などのしみ込んだフローリングをはがし、内部の建物の基礎部分に遺体の血液や体液がしみ込んでいないかをチェックしていきます。

また、直接血液や体液が付着していなくても、壁紙や家財、畳などに臭いが移っている場合もあります。

必要に応じて、畳の張替えや、壁面クロスの張替えを行います。

目に見える汚れはもちろん、内部に浸透した汚れや臭いまで徹底的に除去していきます。

オゾンによる脱臭作業

特に遺体の腐敗の進んでいる現場の場合、腐敗臭を取り切ることは至難の業です

発見が早く、腐敗臭があまりない現場では、ふき取りや清掃などを行い、臭いを除去していくことになります。

一方で、腐敗臭がひどい現場では、臭いの場所や度合いに応じて様々な脱臭方法を使って臭いを除去します。

フローリングや壁面クロスの張替えなどで臭いの元を断ち切ることで、ある程度の臭いを取ることは可能ですが、完全に臭いを取り切ることはできないとされています。

そこで、高濃度オゾン脱臭機を使用し、完全に臭いを断ち切ります。

死後間もない発見であれば、作業開始から半日程度で臭いを断ち切ることができます。

遺体発見まで時間を要し、腐敗臭のひどい現場であれば、除菌・消臭を繰り返し、数日かけて臭いを断ち切ります。

解体した部分の修復・リフォーム

臭いを完全に除去したら、はがしたフローリングや畳を修復し、人が住める状態まで戻していきます。

また、依頼者の希望があればリフォームなどを同時に行うこともできます

解体部分の修復が完了すれば、遺族の入室が可能となります。

失敗しない特殊清掃業者選びのポイント

失敗しない特殊清掃業者選びのポイント

一般的な特殊清掃の流れが分かったとはいえ、特殊清掃業者はたくさんあり、どの特殊清掃業者に依頼すればよいのかわからないという方は多いはずです。

もちろん、ほとんどの特殊清掃業者は信頼できますが、一部詐欺をはたらく違法業者も存在します。

特殊清掃業者選びで失敗しないためのポイントをチェックしていきましょう。

ホームページや口コミなどを参考にする

特殊清掃業者のホームページを見てみると、実際の作業の実例や口コミ、作業方法などが細かく記載されていることがあります。

特に口コミなどは、実際の利用者の様々な意見を見ることができるので、特殊清掃業者を選ぶ際の重要な判断材料になります

また、異臭がひどい場合などは、オゾン脱臭機を使用しているか、リフォームが必要な場合はリフォームの実績があるかなどもホームページでチェックすることができます。

作業の流れについても、ホームページに記載されていることが多いので、依頼する前にホームページを見てみるとよいと思います。

お見積もり書を出してくれるか

お見積もり書をしっかりと出してくれるかどうかをチェックしましょう。

「○○円くらいですかね」というような感じで、お見積もり書をしっかりと出してくれるかどうかを見て下さい。

もしお見積もり書を出してくれないのであれば、それは追加料金の可能性や、「そんなこと言ってない」と突っぱねられてしまう可能性があります。

何にいくら位かかるのかをしっかりと出してくれる業者を選びましょう。

特殊清掃を業者に依頼する時には遺品整理ドットコムを利用する

遺品整理ドットコムを利用する主婦

特殊清掃が必要になった場合、悪臭や害虫により周辺住民の方に迷惑を掛けてしまうので「緊急でとにかく早く対処して欲しい!」という要望が多いと思います。

しかし、いくら緊急とはいえ、焦って業者を選んで悪質な業者に依頼してしまっては意味がありません

では、なるべく時間を掛けずに安心できる業者を選ぶためにはどうすれば良いのでしょうか?

この記事を執筆している遺品整理ドットコムでは、依頼者さまに最適な特殊清掃業者を紹介するサービスを提供しています。

遺品整理ドットコムに登録されている特殊清掃業者は、遺品整理ドットコムのスタッフが一社一社面談して厳選しているので安心です。

さらに、遺品整理ドットコムで依頼すれば、24時間以内に対応可能な業者を紹介してくれるのと同時に、お見積もり金額以上の追加請求がないのも安心できるポイントです。

問い合わせや下見、見積りはすべて無料ですので、気になる方は一度問い合わせをしてみて下さい。

「特殊清掃って?遺体発見からお部屋がきれいになるまで」まとめ

特殊清掃とはどんなもの?遺体発見からお部屋がきれいになるまで

特殊清掃は人生で一度あるかないか、というほど珍しいことだと思います。

しかし、その一度を後悔しないためにも、きちんと対応してもらえる特殊清掃業者に依頼したいですよね。

特殊清掃という作業は、想像をはるかに超えるほど大変な作業です。

建物の基礎まで遺体の血液や体液がしみ込んでしまえば、いつまでも臭いに悩まされたり、建物が傷んでしまったりする原因にもなります。

特殊清掃は、見た目がきれいになればいいという問題ではありません。

後悔しないためにも、依頼する前に、きちんと信頼できる業者かをチェックしてから依頼するようにしましょう。

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