ゴミ屋敷はADHDが原因？

テレビなどのメディアでも度々取り上げられることの多い「ゴミ屋敷」という問題があります。家の中のほとんどの場所に物やゴミがあり、生活するスペースすらもない状態となっているのがゴミ屋敷です。

ゴミ屋敷の場合、通常の住環境とは程遠い状態であるにもかかわらず、家主はそれほど問題だとは思っておらず、通常通り生活していることが多くあります。

家主が良ければゴミ屋敷でも問題ないと思われるかもしれません。しかしゴミ屋敷の中には生ゴミなどをそのまま放置している例もあり、強い臭いが発生することで近隣住民に迷惑をかけることもあるのです。

このようなことから問題となっているゴミ屋敷ですが、ゴミ屋敷が出来上がってしまう原因の一つに「ADHD」が挙げられます。ではADHDがどのようにゴミ屋敷と結びつくのか。またその他の原因はないのかを見ていきます。

ゴミ屋敷は強制的に撤去される可能性もある

ゴミ屋敷という言葉はテレビなどでよく耳にします。しかしこの言葉はメディアが作った言葉ではありません。

ゴミ屋敷という言葉は国土交通省が定義しています。ただゴミが多いだけでなく異臭や害虫など様々な問題を引き起こしてしまうため、国が定義して対処するようになったのです。

そしてゴミ屋敷を対処するために「ゴミ屋敷条例」も制定されています。

これはゴミ屋敷の家主に対して指導を行い、それに従わない場合には強制的にゴミを撤去する行政代執行が行われるというものです。

もちろん撤去にかかる費用は家主に請求され、実際に合った例では200万円近くも請求されています。

このように大きな問題となってしまうゴミ屋敷は、放置してしまうと強制的に撤去されてしまうこともあるのです。それほど今の日本において重大な問題なのです。

国を巻き込んでの大きな問題となっているゴミ屋敷ですが、ゴミがどんどんと溜まっていってしまうことには様々な原因が考えられています。

そんな様々ある原因の中にADHDも挙げられます。中にはどうしても片付けられないため、自分はADHDなのではないかと疑うという人もいるほどです。

ではADHDとはどういったものなのでしょうか。またどうしてADHDがゴミ屋敷につながるのでしょうか。

そもそもADHDって？

ADHDは注意欠陥多動性障害と呼ばれる障害で、集中力、活動性、衝動性、多動性がコントロールできなくなるというものです。

小学校で席に座っていることができずに、授業中に歩き回ってしまうという子どもがいますが、そういった子どもはADHDである可能性が高いということです。

しかし子どもだけに起こる障害というわけではありません。大人であっても多動性は軽減されるものの、集中力を保つことができないといった症状がでてしまいます。

そのため仕事がうまく進められなかったり、一つの業務を終わらせるのに時間がかかったりします。このADHDは脳の機能が低下することで起きるとも考えられていますが、はっきりとした原因はいまだに解明されていません。

そのため改善方法も見つかっていないのが現状です。

ADHDがゴミ屋敷の原因となる理由

ADHDがゴミ屋敷の原因となる理由は主に「集中力を保つことができない」ことに起因します。

部屋の片付けは集中力が必要な作業です。しかし片付け中に見つけたものに集中力が奪われてしまい、なかなか片付けが進まないという事態に陥ってしまうのです。

またADHDと合併して、ため込み癖が出てしまうこともあります。これは読んで字のごとく物をため込んでしまうことで、物を捨てることができないために家の中の物が溢れてしまうのです。

片付けることができない人は絶対にADHDだとは言い切れませんが、もし片付けが苦手なようであれば一度病院に行ってみても良いかもしれません。

ADHD以外でゴミ屋敷になってしまう理由とは？

片付けられずにゴミ屋敷にしてしまう人は必ずADHDとは言い切れないということは、ADHD以外にもゴミ屋敷になる原因が潜んでいるということです。

もちろん単に片付けが苦手だという人もいます。しかしゴミ屋敷の問題はそれほど簡単に解決できるものではないのです。

仕事が忙しい場合

まず考えられるのが、仕事が忙しくて片付けをする時間が取れないという場合です。現代では1日の労働時間が法外な時間になっているという企業が問題視されています。

休日すらも休むことができず、たとえ休めたとしても仕事の疲れから何もできないということになります。こうなってしまうと片付けができなくなってしまい、どんどんとゴミ屋敷に近づいてしまいます。

労働によってゴミ屋敷ができてしまう恐れもあるうえに、過労によって身体を壊してしまう恐れもあります。

ゴミ屋敷になってしまうほども労働が過酷なのであれば、ゴミ屋敷防止と過労防止のためにも一度労働状況を見直してみることをおすすめします。

買い物依存症の場合

ゴミ屋敷になる原因として買い物依存症であることも考えられます。買い物依存症とはついつい買い物をしてしまうことで、家に使えるものがあったとしても新しい物を目にすると買ってしまいます。

新たな物を購入するペースが処分していくペースを上回ってしまうため、ゴミ屋敷になっていくのです。

ブランド品やアクセサリーなどを見つけ次第買ってしまう女性がいますが、そういった人は買い物依存症かもしれません。

もし買い物をしたくなっても、本当に必要な物かをしっかりと考えるようにしてみましょう。

関連記事：更にゴミ屋敷の原因について詳しく知りたい方はこちら
「ゴミ屋敷問題の原因と解決法」

ゴミ屋敷になってしまった場合の対処方法

ADHDをはじめとしたゴミ屋敷になってしまう原因を見ていきました。こういった様々な原因からゴミ屋敷は生まれてしまうのです。

ではもしも自宅がゴミ屋敷になってしまうなどゴミ屋敷が身近に存在している場合、どのようにして対処すればよいでしょうか。

ゴミ屋敷を自分で片付ける

まず考えられるゴミ屋敷の対処方法は、自分で片付けるという方法です。1日だけでも良いので、片付けだけに集中する日を作ってみてください。家族や友人など手助けをしてくれる人を探しても良いでしょう。

また片付けができない人の多くは、物が捨てられない人です。しかし残しておいても使わないものもあるため、本当に使うものかを見極めて、今後使う機会がないと思うものであれば思い切って処分してしまいましょう。

ゴミ屋敷を業者に依頼して片付ける

自分で片付けを行うことが望ましいですが、難しい場合もあります。前述したADHDや仕事が忙しい場合は、片付けたくてもできないでしょう。

その場合は業者に依頼をしてみましょう。

ゴミ屋敷と言っても非常に幅があります。例えば床が見えない程度の物もあれば天井までゴミが到達しているものもあります。最悪の場合は家全体がゴミで埋もれているということもあります。

ゴミ屋敷の片付けに対応している業者は、いずれの場合でも対応してくれます。

もちろん費用は掛かります。それほど物が多くなければ数万円で済みますが、家全体がゴミで埋もれている場合は数十万円程度かかることが考えられます。

しかし自分ではできない片付けを素早く行ってもらえますし、ゴミの回収と処分も行ってもらえます。

自分ではどうしようもないと感じた場合は業者に依頼してみましょう。

ごみ屋敷の片付けは、ゴミ屋敷清掃業者に依頼しよう

ごみ屋敷の片付けは、自分でできればそれが一番ですが、もしそれが出来ていたのなら、ごみ屋敷にはなっていなかったでしょう。

家族や友達に手伝ってもらうのも気が引けますし、その後の人間関係に影響がないとも限りません。

やはり、ごみ屋敷の片付けは、プロの業者に依頼するのが一番のおすすめです。

ゴミ屋敷清掃業者は、知識と経験豊富な専門のスタッフが、短時間で確実な片付けを行います。周りの人にばれないように作業することができるのも大きなメリットです。

ごみの処分やリサイクルまで行ってくれる業者も多いので、大変便利な上に効率的です。

費用が発生しますが、今のごみ屋敷から抜け出し、身軽になって新しい生活へ踏み出すことができると考えれば、決して高いものではありません。

ごみ屋敷の片付けに悩んでいる方は、ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか？

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