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投稿日:2017年06月27日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
ぬいぐるみの対する感情は状況やそのぬいぐるみに対しての扱い方や愛用度によって大きく異なってきます。そのため、高級なものではなく、たとえ安価であったとしても思い出深いものだったのなら、不要になった時の扱いはどうすればいいのでしょうか。
その特別な方法というのがお人形やぬいぐるみをお焚き上げを行って供養を行うという昔ながらの伝統的なやり方となっております。そこで、今回は大切にしてきたぬいぐるみのお焚き上げ方法について解説いたします。
ぬいぐるみや人形に対する考え方は人それぞれであり、その価値についても人によって大きく左右されるものとなっております。
そのため、たとえ高級なぬいぐるみやお人形であったとしても本人にとっては価値のないものであれば、一切触れることなくゴミとして処分される可能性もあります。
しかし、たとえ安いものであったとしても、本人や家族にとって大切に扱われてきた人形やぬいぐるみだった場合は、処分する必要性が出てきたのなら、お焚き上げ等の特別な方法で対応することも可能です。
つまり、ぬいぐるみや人形をお焚き上げするかどうかは本人や家族の気持ち次第という部分が強いということになります。
日本には古来より「あらゆるものに命や精霊が宿る」といった考え方が根付いており、特に人間を模して造られている人形やぬいぐるみの場合はその傾向が非常に強く、さらには「大切に使ったモノが100年経つと神になる」という付喪神(つくもがみ)を信じていたことから、100年が経過する前にあらゆるものを供養する習慣がありました。
現代人は現実主義者の方々が圧倒的に増えたことで、神様に対する信仰心やあらゆるものを敬う心が非常に薄れています。
それでも、大切なものに対しての供養や特別な処置を行いたいという気持ちは残っており、その気持ちを後押しする文化も残っているのです。
その代表例が、お人形やぬいぐるみに対しての寺院や神社でのお焚き上げや供養となっており、遺品などの特別な状態で残された人形に対してしっかりとした対応ができる土壌はいまだ健在なのです。
このぬいぐるみやお人形に対しての処分方法を理解してもらいたいのは生前整理を行う可能性のある親族がいる家庭や、ご高齢の親族がいる家庭となっております。
遺品整理中にぬいぐるみが発見されることもあるでしょうが、可能なら生前整理を行うように説得をして、ぬいぐるみに対しての対処法も確認して置くようにしてください。
生前整理と遺品整理は似ているようで全く違います。
生前整理は無くなった後の残された家族が遺品整理に苦労しないように、身の回りのものを整理整頓しておくことで、遺品整理は残された家族が困ってしまう場面が多々あるのです。
特に価値観一つで扱いの仕方が大きく変わってくるぬいぐるみや人形は、本人がどのように処分するのかを提示してあげないと、残された家族が対処に困ってしまうことが多くなってしまいます。
整理整頓・生前整理・遺品整理などで必要になってしまうぬいぐるみや人形の処分ですが、どのように処分するのが最適なのかは必ず生きているうちに明示するようにしてください。
お焚き上げしてほしいと思ったとしても、気軽に対応できるものではありませんので、早めの対応こそが何よりも大切となってきます。
結論として、ぬいぐるみのお焚き上げ事情を知ってほしい方々は生前整理が必要な立場になった方々やその親族で、遺品整理で必要になってしまう状況は作らないことが正解ということになるのです。
それでは、現代におけるぬいぐるみのお焚き上げ方法について説明します。
テレビでその光景を見たことがある人も多いでしょうが、より具体的にどのようなやり方が現代日本ではあるのかをここでご紹介いたします。
これが最も身近にあるお焚き上げ方法となってきます。
現代日本ではお寺や神社の立ち位置やありようが昔と異なっているものなのですが、昔の風習として人形やぬいぐるみのお焚き上げを今でも行い続けているところがあるのです。
その代表的なお寺は「高野山真言宗倉留寺」や茨城県結城市にある「結城諏訪神社」といったところでしょう。
このお寺や神社ではぬいぐるみや人形のお焚き上げを年中受け付けしているので、今すぐにでも依頼をしたいという方にとって非常に便利な場所となっております。
やり方はまず電話にて「○○ぐらいの大きさのぬいぐるみをお焚き上げしてほしい」とお焚き上げ依頼を行い金額がどのくらい必要なのか確認します。
この費用はぬいぐるみや人形と一緒に箱詰めして送ることを提示されることもありますし、銀行の講座に振り込みを依頼されることもありますので、事前確認は必須となるでしょう。
お焚き上げ対象のぬいぐるみや人形を必要なら供養料と一緒に箱詰めして、宅配便又は郵パック等で配送を行うか直接届けに行くといった流れが基本となっております。
ただし、サイズによって依頼料も変わってきますし、その依頼料も神社やお寺によって変わってきますので、費用が気になる方は値段比較も行うようにするといいでしょう。
この方法がいつでもどこでも行える方法であり、確実にお焚き上げを行ってもらえる方法となっております。
今この場で人形やぬいぐるみの処分方法で悩んでいない方であっても、このやり方があるということを覚えておくと、後々使う場面で活躍することになります。
普段はお人形やぬいぐるみのお焚き上げを全くやっていないところでも、1年に1回レベルの特殊なイベントの時期にまとめてお焚き上げを行っているところがあるのです。
その代表的な神社が東京の渋谷区にある「明治神宮」でここでは毎年秋に「人形に感謝する会」を設けて多くの人形を納めてお焚き上げを行うのです。
今では秋の風物詩ともなっており、非常に有名な行事となっているので来場者数も8,000人を上回り、人形の数も約5万体とすさまじい数となっております。
イベントや行事に参加してお焚き上げをしたい場合も、実施している場合も、同様に電話で問い合わせをしてみてください。その際に以下のようなことを確認しておくといいでしょう。
年間で数回しか実施しないため、供養について急を要する方にはむいていないかもしれません。
ただ単にお寺や神社に依頼をして放置では気持ち的な整理ができないという方は、このような特別な行事に参加をして、お焚き上げの場に立ち会い、今までの気持ちの整理の場所として利用するのもいいのではないでしょうか。
自分たちが住んでいる地域のそばにこのような特別なお焚き上げをやっている場所があるのか、チェックするといいでしょう。
自分の周りの寺社で人形やぬいぐるみの供養が行われているのかを確認するのは、非常に時間がかかり大変です。
この記事を執筆しているオコマリでは、700年以上の歴史を持つ群馬県にある富士浅間神社と提携し、人形やぬいぐるみの供養を実施しています。
オコマリで人形やぬいぐるみの供養をするには、「申し込み→配送→供養」のたった3つのステップだけ。
費用もダンボールの大きさ毎に決まっているため、ダンボールの中に何個人形やぬいぐるみを入れても定額です。また、ガラスケースの処分も受け付けています。
供養後には、「供養報告書」がちゃんと送られてくるので安心です。
人形やぬいぐるみ以外にも、写真やアルバム、万年筆、神棚にも対応しており、全国どこからでもお申込みいただけます。
環境のことを考えて「お焚き上げ」は行っていませんが、しっかり供養をしてくれる事には変わりありません。
気になる方はHPをチェックしてみて下さい。
生前整理や遺品整理で出てきたぬいぐるみに対する供養方法としてもお寺や神社を使ってのお焚き上げをご紹介しました。それ以外にも供養する方法はいくつかあります。
供養することで大切なのは「気持ち」であり、その気持ち次第ではお焚き上げ以外の選択肢を選ぶ人もたくさんいます。
それでは、現代日本におけるお焚き上げ以外のやり方について説明していきましょう。
例えば「処分に困るから一応お寺に依頼してしまえばいいか」といった考えを持っている人がお寺や神社に供養を依頼して対応してもらったとしても、感謝の気持ちはなくただ単に形式として行っているだけと認識してしまうかもしれません。
そのような気持ちで対応するぐらいなら、感謝の気持ちを持って自力で供養を行ったほうが親族も喜ぶかもしれません。
人形やぬいぐるみの顔を綺麗に拭いて、感謝の気持ちを込めて塩を振りかけて清め、お祈りをしてあげてください。
お金をかければよいというものではなく感謝の気持ちを伝えて自分の気持ちを整理することができる方法が最良なので、自分なりの解決策を見つけるようにしてください。
自力での供養を行ったとしても、お焚き上げをその場で行うわけではないので、そのままではぬいぐるみは残ったままとなってしまいます。
そこで、ここでは自分で供養を行った後にとれる選択肢を提示していきますので、生前整理や遺品整理で出てきたぬいぐるみへの対処法の一つとして参考にしてください。
特に、遺品整理で出てきたぬいぐるみの場合はそのぬいぐるみに対してどれほどの重きを置いていたのか、故人から読み解くことはできない状況となってしまっているので、対応に困る場面が多くなってしまうものなのです。
いきなりそのような状況になって困らないようにするためにも、自分で取れる行動の選択肢の幅は広げられるようにしておきましょう。
大切にされたものを捨てることはできないから、どこかで活躍してもらいたいと考えている人なら寄付という選択肢もあります。
例えば、発展途上国などに人形を送っている団体に寄付を行ったり、幼稚園や保育園、児童館や小児科に寄付をするのも有効な方法と言えます。
お人形やぬいぐるみのお世話セットといった付属用具までそろっていれば、受け取る側もすぐに使える有用な玩具として活用してくれるので、普段お世話になっている人がいた場合は欲しいのかどうかの確認をとって提供してあげてください。
ただし、ボロボロの状態では受け取った側も困ってしまいますし、むしろ「捨てるのが面倒になったから、丸投げしてきた」と思われてしまう可能性がありますので、あまりにも状態が酷いのなら廃棄やお焚き上げを考えてください。
もし、子供が生まれたとかで人形が欲しがっている親友や親戚がいるのなら、その家庭に譲るのも考えられます。こちらは、誰の手にたどり着くのかわからない状態が嫌いだけど、捨てたくはないという人にとって選びやすい選択肢となっております。
受け取られた人が物持ちが良く信用できる人だったのなら、大切に扱ってくれるでしょうし、譲る側も気持ちの整理が付きやすいので、廃棄をする前に周りの人たちに確認をとってみましょう。
こちらは対象となるぬいぐるみや人形が高額なものの場合に限っての選択肢となります。
いわゆる、昔ながらのひな人形・日本人形・フランス人形といった価値の高いものの場合は査定次第で高値が付くことだってありますので、ただ単に捨てるよりは良い方法となっています。
クレーンゲームで取ったような、値段も安く価値も低めのありふれた人形では査定をしてもらうことも難しいでしょうが、価値の高いものだった場合は業者に依頼した場合自宅まで無料で査定に来てくれるケースもありますので、悩んでいる人はまずは査定をしてもらうことから始めましょう。
地元のバザーやフリーマーケットに参加して金品に変えるという方法もあります。
こちらは自分で値段設定をすることも可能なので、相場などを把握すればより高値で売ることもできます。
ある程度の価値があるぬいぐるみや人形の場合は、ただ単に捨てるよりは価値のわかっている人の手に渡る方が大切に扱われるので、考え方的にも処分するよりは楽と言えるでしょう。
フリーマーケットやバザーが近場で行われていないという方は、パソコン慣れしているのなら、ネットオークションを使って売るという方法も有効な手段となっています。
ぬいぐるみのお焚きあげを考えているきっかけが遺品整理や生前整理なら、他にも供養したり、整理したりしなければならないものが多くあると思います。
そんなときは遺品整理や生前整理を専門に行っている業者に頼んで見るのはいかがでしょうか。遺品整理や生前整理を専門に行っている業者ではぬいぐるみやその他の物の供養やお焚きあげを代行して行ってくれる業者もいます。
お焚きあげ等の手続きも全て行ってくれ、お焚きあげに立ち会うことが出来る業者もあります。整理も含めてお願いしてみると気持ちがすっきりとするのではないでしょうか。
人形やぬいぐるみの状態があまりにも悪く、譲ることも売ることもできないという人の場合は廃棄処分を考えてください。
もちろん、遺品整理や生前整理で出てきたものは大切な思い出が詰まっている道具が多いので、廃棄する前に感謝の気持ちを込めて手入れを行うようにしましょう。
特に、遺品整理で出てきたぬいぐるみの場合は綺麗にする以外にも、感謝の気持ちを込めて塩を振りかけるといった対応を行って気持ちの切り替えを行ってから動きましょう。
また、普通のゴミとして処分をする場合は、自治体の指定した分類方法で出さないと町内会などで指摘されてしまうことがありますので、処分方法を確認してから対応してください。
素材によっては不燃ごみに該当することもありますし、大きさによっては粗大ゴミとして扱うことだってあるのです。
ゴミトラブルは色々と尾を引くので、知らない場合は住んでいる地域のゴミ出し方法について再確認しましょう。
ぬいぐるみのお焚き上げは古くから行われている行事ではありますが、住んでいる地域によってはお焚き上げで出る煙が問題となって、寺社仏閣でも自粛してしまうところもあり、数年前は行っているけど辞めてしまったというところも出てきてしまいます。
そのため、お焚き上げを依頼したい場合は今でもお焚き上げを行っているのかをしっかりと確認してから動くようにしてください。
生前整理で出てきた人形やぬいぐるみの場合は、持ち主の意思によってどのような行動をとるのかが決まりますが、遺品整理で出てきた場合は大切なものであればあるほどどのような対応をとったらいいのか悩むものなのです。
しかし、遺品整理で出てきた場合でも大切なことは金額ではなく気持ちであるということだけは忘れないでください。
供養のやり方に正解はありません。自分の気持ち次第であらゆる行動が正解となりますので、感謝の気持ちを込めてお別れできるやり方を選択しましょう。
お焚き上げすることは素晴らしい供養方法ではありますが、そこに感謝の気持ちが一切なく、お焚き上げを行ったとしても気持ちの整理が全くできていないのでは、意味が薄れてしまうので、感謝の気持ちとお別れの意を表して、しっかりとお焚き上げをしてください。
ぬいぐるみの処分方法や供養の方法について、もっと知りたいという方は下記の記事を参考にしてみて下さい。
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