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投稿日:2017年03月22日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
生涯未婚率や少子高齢化の原因で独居老人が増えている現在、孤独死(孤立死)は大きな社会問題になっています。賃貸住宅などは高齢者が一人暮らしをする際に、近くに住む親しい親族が保証人にならないと借りることが難しい場合も増えてきています。
しかし、引きこもりからの孤独死は意外にも高齢者より、40~50代の男性に多くみられる現象です。ここでは、孤独死と引きこもりの関係についてみていきましょう。
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孤独死とは一般的に、一人暮らしの人が誰にも看取られることなく突然または慢性の疾患や屋内での事故によるけがなどで亡くなることを言います。
孤独死のほかに孤立死、独居死などと呼ばれ、警察では「変死」として扱われます。
近年、孤独死が問題視されてきていますが、配偶者を亡くした独居老人や慢性疾患による休職などで会社や近所、親族間などの人間関係が希薄であり、かつ社交性が低い男性の孤独死が特に多くなっています。
上記したように比較的男性に孤独死が多いのですが、その理由として次のようなことが挙げられます。
非正規社員やアルバイトとして生活してきた世代が30~40代になり、親の死亡や不景気による派遣切り、会社の倒産などにより生活の困窮から餓死・自殺などにより孤独死に至る例も増えています。
女性の場合は「結婚」により生活の困窮から抜け出すことができる場合もありますが、男性の場合は結婚に際しどうしても経済力が求められるので、正社員で働いていない場合、配偶者を得ることはなかなか難しいのが現状です。
引きこもりとは、厚生労働省が「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態」と定義しています。
孤独死につながりやすいのはこの中でも仕事に行かず、かつ一人暮らしをしている場合です。
この場合の引きこもりは何らかの肉体または精神的疾患により就労が困難な場合や、企業に属していても休職などの措置をとって自宅に引きこもっている場合もあります。
休職期間中は会社側から解雇できないため、休職期間を終えて仕事に復帰するタイミングで解雇されてしまうケースもあります。
また、リストラなどの理由で会社を首になり、就職活動に疲れて引きこもりになるケースも少なくありません。
新たに働き先を見つけるにも35歳以上になると転職が難しくなるといわれ、さらに年齢を重ねると、アルバイトでも雇用してくれるところが少なくなります。こういった場合、経済的に困窮することが珍しくありません。
孤独死と引きこもりには深い関係があります。
まれなケースですが、同居の家族がいる場合にも引きこもりによる孤独死の発生が報告されています。この二つの重要なキーワードは「社会からの孤立」です。
特に男性は仕事上の付き合い以外は関心を持たない、または関心があっても仕事に忙殺されて仕事関係以外の人との付き合いができない人が多くいます。
また、気分障害(長期間続くうつ病状態)や統合失調症などの精神疾患を患っている人は、上手に人とかかわることができず、社会から孤立してしまいがちです。
金銭的に困窮している場合も「貧しさ」を「恥ずかしいこと」と思ってしまうため、周囲の人や行政に相談することができずに、ますます困窮し、孤立してしまいます。
孤独死と引きこもりの実際のケースを見てみましょう。
Aさんは44歳、2年前に性格の不一致で離婚し、当時5歳の息子の親権は妻が取り、現在は1DKのアパートに一人暮らしです。結婚当初から激務が続き、離婚後にうつ状態に陥り、半年間休職中です。
休職期間中に有給休暇が切れ、貯金を切り崩した後は、わずかな傷病手当から妻に養育費を払っているため、精神科と持病の高血圧からくる狭心症の治療を受けることが難しくなってきています。
親族は地方に住む高齢の母親と、母親と同居いている兄家族がいますが、遠方に住んでいるためなかなか会うことはありません。
持病には食事療法と服薬の管理が重要ですが、Aさんには家事の経験が乏しいため、自分で食事の管理をすることが難しく、出来合いの総菜やコンビニ弁当、インスタント食品を食べることがほとんどです。
うつ病による倦怠感と不安感、高血圧によるめまいと胸の痛みに悩まされる日々が続き、復職の目途は立たないまま時間だけが過ぎていきます。そしてある日、今までにない胸の痛みがAさんを襲います。心筋梗塞です。
痛みは長い時間続き、そしてAさんは亡くなってしまいます。2週間後、異臭に気付いた隣人が管理会社に通報し、ようやくAさんの死亡が確認されるのです。警察の現場検証を経て、荒れ果てたアパートの片づけ、原状回復は遺族の負担になります。
孤独死は新聞や郵便物が異常に玄関先に溜まることで発見されるケースがありますが、最近ではニュースはインターネットで読む人も多いため、新聞を取る世帯は減少傾向にあります。また、集合住宅に住んでいる場合でも隣人と付き合いがない場合も珍しくありません。
そこでAさんのように死亡からかなり時間がたってから発見されることもあります。
集合住宅の場合は異変を感じたら、まず鍵を管理している管理会社か大家に通報すると良いでしょう。
一戸建ての場合は警察へ通報することになります。孤独死は変死扱いになるので、必ず警察が介入してきます。直接警察に通報した場合には事情聴取を受けることになります。そのほか、保証人や親族への通報は警察や管理会社、大家が行うことになります。
故人宅が賃貸住宅だった場合、大家や管理会社は連帯保証人を賃貸契約の際に定めておくのが通例です。
住人が死亡しても賃貸契約は法定相続人または連帯保証人との間で継続するので、すぐに契約の終了とはなりません。法定相続人が相続放棄をした場合には連帯保証人のみに家具等の撤去や原状回復の義務が生じます。
住人の死亡理由が自殺等故意であった場合には、これ以外にも逸失利益を請求される場合もあります。また、保証人不要の契約の場合は家賃保証会社を保証人とする場合があります。
法定相続人が相続を放棄し、かつ連帯保証人ではなく連帯保証会社と契約を結んでいる場合には「相続財産管理人」の選定を家庭裁判所に申し立てる手続きを連帯保証会社が行うことになりますが、これには時間がかかることもあります。
孤独死の現場となった部屋は、住人の死亡から時間がたっていることが多いので、とても素人では清掃することは不可能です。こういった場合は「特殊清掃」を専門とする業者に依頼しましょう。
「特殊清掃」とは、発見が遅れてしまったために損傷が激しくなった遺体が発見された現場の清掃をすることです。
特殊清掃では、主に損傷が激しい遺体があった場所の清掃から消毒、消臭、ハエなどの害虫駆除のほかに、供養やお祓い、家屋解体やリフォームまでも行ってくれます。
費用は一般の清掃よりはかさみますが、こういった特殊な清掃作業を行う場合は洗剤一つとっても扱いが難しいので、専門の業者に依頼するのが一番確実かつ安全な方法といえるでしょう。
孤独死現場での遺品整理は、臭いを消す上で非常に重要です。
臭いが現場にある遺品に移ってしまって、その遺品を撤去しないと臭いが消えないからです。
特殊清掃業者が、遺品整理を行ってくれることが多いので、そのまま任せてしまうのが良いでしょう。
いかがでしたか?孤独死と引きこもりは少子高齢化と核家族化が進む現代では無視することができない問題です。
このような事例で一番負担を被るのは残された遺族や賃貸契約の連帯保証人です。
もし、親族が孤独死してしまった場合、特殊清掃や遺品整理について正しい知識を持つことで、残された人たちが負担を最小限にとどめることができるでしょう。
また、現在引きこもっている人も、なるべく親族や友人、近隣の人々とのつながりを絶たないことで、孤独死を防ぐことができる場合もあります。
孤独死についてもっと知りたい方がいましたら、こちらを御覧ください。
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