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投稿日:2017年04月05日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
終活の準備を行っておくことは、自分のこれまでの人生を振り返り、今後の人生をどのように過ごすのかを決めることでもあります。終活の準備をしっかりしておけば、自分の死後に遺族がバタバタする必要もなくなります。
このページでは、終活の準備について、終活の準備項目や行うべき手続き、統計データなどをご紹介しています。終活準備を始めたいと考えている方は、ぜひ最後まで読み進めていってください。
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終活の準備を始めるタイミングは、結論を先に云えば終活を始めるのに適切な時期と云うものはありません。強いて云うなら、思い立った時こそ、その絶好のタイミングと云って良いでしょう。ある調査によれば、終活の準備を意識し始めたのは50代と60代が一番多かったですが、決して30代で終活を意識してはいけないという意味ではありません。
公益財団法人地方経済総合研究所が2017年に行った「終活に関する意識調査」では、終活という言葉を知っている人は全体の97%にもなっている一方で、終活の準備を実際に行った人は全体の5%しかいませんでした。つまり、終活は、大半の人にとって、必ずしも至急やらなければならないことではありませんので、ついつい先送りしているのが現状でもあるのです。
とは云え、不幸がいつどのように訪れるかは、誰にも分かりません。病気などの場合は、ある程度最期を予測することもできなくはないでしょうが、 肝心の体力や気力、あるいは知力が衰えてしまってからでは、元も子もありません。現実に、先送りを続けた結果、結局何の準備もできていない状態で、その瞬間が訪れてしまったということも、決して珍しくはないのです。死は、事故や急病で突然訪れることも有ります。
一方、終活の項目は多岐に渡りますので、とても短期間で完成させることはできません。終活を義務のように考えるのではなく、気楽な気持ちで、思い立った時に少しずつ取り組むのが良いと思います。
それでも先送りしてしまうという人は、定年退職時など、人生の一つの節目に照準を定めることにより、敢えて自分を律することで、取り組んでみては如何でしょうか。仕事からリタイアしたことにより、ライフスタイルが大きく変わり、することがなくなってしまったと悩む人も少なくありません。プライベートの時間が増えてから始めることにより、一石二鳥の効果を見込めると云っても良いかも知れません。
終活の準備項目は主に3つあります。
自分にとって大切なことは何か、何を優先してやるべきかと云うことは、物事をきちんと整理してからでなければわかりません。そういった意味からも、まずはエンディングノートを書きながら、整理してみては如何でしょう。
エンディングノートには、無料でダウンロードできるものから、葬儀業者等が無償で配布しているもの、書店等で販売しているもの、など、様々な種類があります。
エンディングノートには、終活で行うべき項目がほぼ網羅され、書きやすいように整理されています。又、死後、相続の手続きに必要な情報がたくさんある為、これらをまとめて置くことで、残された家族の相続の手続きに関する負担は大幅に軽減されます。
それだけではなく、エンディングノートには、終活のモチベーションをあげてくれる効果もあります。書き進めていると、自然と「活力」が湧き出てきて、終活を前向きに捉えることができるようになることに気付くでしょう。
ただし、エンディングノートには遺言書のような法的な拘束力はありません。あくまでも、本人の希望や、残される家族に向けての備忘録、の様な扱いであることに注意して下さい。
下記にはエンディングノートで記載する項目として多い、「自分に関する事」、「伝えたいメッセージ」、「相続に関する事」の記入項目を表にまとめてみました。
自分について | 名前、血液型、誕生日、千子、星座、本籍地、家系図 |
---|---|
出生について | 生まれた場所、病院の名称、名前の由来、備考 |
幼少期 | 保育園~幼稚園の名称、思い出やエピソード |
学生時代 | 小学校~最終卒業校の名称、各入学年月・卒業年月、思い出やエピソード |
社会に出てから | 就業先の名称、就業年月・退職年月、思い出やエピソード |
介護 | 誰に介護をして欲しいか、どこで介護をして欲しいか、費用の手当 |
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後見 | 後見人の希望、費用の手当 |
医療 | 病名告知、余命告知、延命治療、臓器提供、献体、などの意思 |
遺言 | 作成の有無や保管場所、委託先 |
葬儀 | 生前予約や生前契約の有無、葬儀形式、呼びたい人、宗旨、供花、棺に入れて欲しい品、戒名、の希望、家紋、費用の手当 |
お墓、仏壇 | 生前準備の有無、希望、費用の手当 |
財産について | 預貯金:金融機関名、支店名、種類、金額、受取人 有価証券:種類、銘柄、証券番号等、受取人 債権:種類、債務者、債権額、受取人 不動産:所在、地番家屋番号、耳目/用途、地積/床面積、受取人 負債:債権者、弁済期、債務額、証書の有無、引受人 保険:保険会社、種類、満期、保険金額、担当者、受取人 その他:ゴルフ会員権、美術品、車などの詳細、価値、受取人 |
---|---|
受取人一覧 | 名前、続柄、連絡先、備考 |
配偶者、子供、お孫さん、ご友人、お世話になった方々への感謝の気持ち、伝えたい想い
自分の葬儀を自身で生前に準備することは、代表的な終活行為の一つです。
自分が死んでしまった時の準備なんてと、抵抗がある方もおられると思います。しかし、誰にでも死は必ず訪れます。終活の一つとして、葬儀の準備をすることは、決しておかしなことではないのです。
仮に、葬儀の準備を何もしていないまま、いざその時を迎えた時のことを想像してみて下さい。残された家族は、あなたが亡くなった事を、いったい誰に連絡すれば良いのかすら分からず、慌てることもあるでしょう。葬儀業者を選ぶにしても、限られた時間で決めなければならない為、病院から、その病院が提携している葬儀業者を斡旋され、いわれるままの内容で、葬儀を依頼する方も多いと聞きます。その為、思わぬ葬儀費用を支払う羽目になったりと、トラブルも多くあるようです。
特に、葬儀費用は、葬儀社選びと打ち合わせ内容により、大きく変わってきます。生前に、自身で葬儀社を選んで置き、費用の交渉も済ませていたら、残される家族は、後に金銭的な後悔をすることもなく、葬儀を執り行うことができるのです。
又、葬儀を行った後、バタバタしてゆっくりお別れできなかった、と後悔する遺族の声も良く聞きます。自身で希望する葬儀の段取りを、生前にしっかり準備して置くことで、残される家族は後で悔やんだりせず、納得できるお別れをすることが可能になります。参列してくれる人達にしても、遺族のことを気遣うことなく、じっくり故人を偲ぶことができるでしょう。
さらに、自分の葬儀を自身でプロデュースするだけではなく、生前に遺影写真を準備する方も増えています。高度経済成長時代、葬儀は贅沢になる一方でしたが、バブルの崩壊後は、葬儀の豪華さや参列者の多さを誇るよりも、参列者の気持ちが温かくなる様な葬儀、故人が生きてきた証が伝わる様な葬儀が重視される様になりました。
多くの人に通知せず、遺族や親戚、親しい友人など、少人数で行う家族葬が浸透してきたのも、こうした風潮の一環と云って良いと思います。
生前に自身で葬儀の準備をする際は、祭壇、棺、供花などの費用、斎場の使用料、霊柩車、バス、会葬御礼品の費用、等々につき、総額だけではなく、必ず明細付きの相見積もりを取りましょう。例え総額が同じでも、葬儀業者によって、各項目の金額が大きく異なっていることがあります。
例えば、棺が高級なものだったら、通常の棺に変更するなど、項目を個別に見直すことによって、同じ内容の葬儀でも、かなり費用を抑えられることもあります。
又、別の見方をすれば、いつ発生するかもわからない葬儀の段取りについて、生前にこうした要請に真摯に応じてくれる葬儀業者は、それ一つを取っても、良心的な葬儀業者と判断することもできるでしょう。
荷物の生前整理についても、考えなければならないこと、やらなければならないことはたくさんあります。独りで暮らすことが困難になって、福祉施設へ入居するケースもあるかも知れません。その場合も、ご自身の荷物の整理は必要です。
こうした生前整理や、故人の遺品整理をするという経験は、人生でそう何度もあるものではないでしょう。家族は、大切な方の思いが詰まっている写真やアルバム、手作りの品など、捨て難い思い出の品々の扱いに、本当に心を痛めることになると思います。ご家族の為に、形見として残しておきたい物、まだ使えそうな物、もう処分してもよい物に予め分類し、整理して置くことをお勧めします。
又、残して置く物のうち、現金、銀行の通帳、印鑑、株式などの有価証券、骨董品、美術品などは、相続とも絡め、何がどこにあるのかはっきりわかる様にして置くと良いでしょう。
終活の準備において行うべき手続きは、遺言書を作成する場合や生前贈与を行う場合などです。これらの手続きを終活の準備として行うのであれば、専門の人に相談しながら進めていくのが良いでしょう。
遺言書はエンディングノートと混合されがちですが、遺言書は書式が決まっており、その書式通りに書かないと遺言書の内容が無効になってしまいます。また法的拘束力もあるため、法的拘束力の無いエンディングノートとは異なるのです。
自分だけで書くことのできる「自筆証書遺言」もありますが、書き方が間違っていたために無効になったケースを何度も聞いています。できれば「公正証書遺言」を手続きを踏んで作成する方が良いでしょう。
終活の準備を行うメリットと留意点についてをお伝えします。終活の準備を気持ちよくできるようにしっかりと学んでおきましょう。
終活の準備のメリットとして挙げられるのは、まず残される家族の負担を減らすことができるという点です。自身で生前に様々な終活の準備を済ませて置くことで、いざその時を迎えた時に、家族が慌てることなく、葬儀に臨むことができます。
また、自分の人生を振り返ることができるのも終活準備を行うメリットです。エンディングノートを書くことを通して、自分を見つめ直すことができます。これまでの人生を振り返ることで、気持ちの整理をすることができます。そうすることで、今後について深く考え直し、自分の最期を明確に思い浮かべることで、これからの人生をより充実したものにしようという意欲が生まれます。
つまり、終活を行うことで残りの人生を充実させることができるのです。
終活の準備をする上で気をつけることの1つ目は、詐欺・悪徳商法などに引っかからないようにしましょう。
中には、コンサルタントなどを称した高齢者を狙った詐欺行為も無いとは云えません。不信を覚えたら、独りで抱え込まず、必ず第三者に加わってもらいましょう。
また、葬儀や墓などの問題は家族にも相談しながら決めましょう。当人の意思が尊重されるべきではありますが、ご家族が考える葬儀プランと相違していたり、コミュニケーションの不足から、墓石や墓地を二重購入するなどが危惧されます。
せっかく終活の準備を行うのであれば、気持ちよく終活を行えるようにしましょう。
終活の準備項目に関して、行うべき手続きや統計データをお伝えしてきました。終活の準備は、大切だと思われていながらも実際に手を動かせている人が少ないのが実情です。
終活は、ご家族に対する最後で最大の思いやりと云って良いでしょう。同時にそれは、充実した老後を過ごす為の活動でもあります。自分の人生の残りを、どう過ごすか考えると云うことは、自分を見つめ直すことに他ならず、終活を行うことで、生きている内に、これだけはやっておきたいという前向きな気持ちが湧いてきます。その結果、充実した毎日が送れるようになるのです。
ぜひ終活の準備の第一歩を踏み出してみてください。
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