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投稿日:2017年07月25日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
要介護者が介護施設ではなく、自宅に居住している場合でも、24時間介護が必要なことがあります。
夜間でも転倒や突然体調不良になる危険は昼間と変わらず、また褥瘡予防のための体位変換が必要であるなどの理由で、夜間でも介護サービスを受けることを希望する要介護者は多くいます。
そのようなニーズに応える介護サービスが、夜間対応型訪問介護です。
ここでは夜間対応型訪問介護のサービス内容や料金などについて説明していきます。
厚生労働省がインターネット上で公開している「介護サービス情報公表システム」によると、夜間対応型訪問介護は、下記のように定義されています。
この夜間対応型訪問介護のサービスを受けることができるのは、要介護1〜5の認定を受けた人となっており、利用者の同居家族の部屋の掃除など直接利用者の援助に該当しないサービスや、草むしり、ペットの世話など日常生活の援助の範囲を超えるサービスは提供できません。
夜間対応型訪問介護と訪問介護の介護サービス内容は基本的に同じですが、異なるのは介護サービスが提供される時間帯が夜間(18時〜8時)であるというところです。
また、介護サービスの種類も異なり、訪問介護が居宅サービスに分類され、事業所の遠方に居住する要介護者も利用できるのに対して、夜間対応型訪問介護は地域密着サービスに分類されるため、原則として事業所があるエリアに居住する要介護者しか利用することができません。
夜間対応型訪問介護には定期巡回と随時対応の2つの種類があります。
この2種類のサービスの特徴は訪問看護サービスが訪問介護と一体的に提供されることが特徴ですが、内容に違いがあります。
以下にその違いを説明していきます。
※ここでは「夜間」を18時から8時までとしていますが、事業所によってサービスの提供時間帯が異なることもあるので、あくまで目安としてください。
夜間(18時〜8時)の間に訪問介護員(ホームヘルパー)が利用者の住まいを訪問し、30分程度を基本として食事や排せつなどの生活支援や身体介護、安否確認を行うサービスのことをいいます。
急な体調の変化や転倒などの不測の事態が起きた際に利用者やその家族からの通報により、訪問介護員(ホームヘルパー)が対応し、介助をしたり、救急車の手配や緊急連絡先への連絡などを行ったりするサービスのことをいいます。
夜間対応訪問介護のサービスを利用できるのは要介護1〜5の認定を受けた、夜間対応型訪問介護事業所がある地域に居住する人に限られていますが、居住する地域や介護を依頼する事業所によっては要支援1〜2の認定を受けている人も利用できる可能性があるので、担当のケアマネージャーに相談してみることをおすすめします。
夜間対応型訪問介護の利用料金は、事業者が利用者とサービス業者の間を取り持ち、センターに蓄積されている利用者のデータを基にしてオペレーターがスタッフの派遣や救急車の手配などの必要な対処を行ってくれるオペレーションセンターを設置しているかどうかによって利用料金が異なってきます。
夜間対応型訪問介護のオペレーションセンターの利用は1ヵ月ごとの定額制ですが、それ以外の訪問介護を受けた時間と回数によって料金が計算されます。
したがって利用料金は下記のようになります。
オペレーションセンターが設置してある事業所を利用した場合の料金の目安 | ||
サービス料金の設定 | 1回あたりの利用料金(1割負担) | |
オペレーションセンターを設置している場合 | 夜間対応型訪問介護 | 981円 |
定期巡回サービス | 368円 | |
1名による訪問介護サービス | 560円 | |
複数名による随時訪問サービス | 754円 |
【参考・参照サイト】厚生労働省
オペレーションセンターが設置されていない事業所を利用する場合、料金は1ヵ月ごとの定額制となり、金額はおおむね2,500円〜3,000円程度に設定されています。
夜間対応型訪問介護は、一般の訪問介護と併用して利用することができます。
この2つの介護サービスを併用することで、24時間適切な介護サービスを受けることが可能です。
しかし、介護保険が適用されるサービス内容や料金の上限は、介護度により決まっているので、信頼できるケアマネージャーによく相談してから、ケアプランを立ててもらうようにしましょう。
介護保険の適用範囲内であれば、利用者の負担額は1割(収入によっては2割)ですが、それを超えてしまうと、全額自己負担になってしまいます。
夜間対応型訪問介護の定期巡回が夜間の決められた日時にホームヘルパーが自宅に訪問し、介護サービスを提供する形なのに対して、随時対応型訪問看護サービスは、24時間365日と通して訪問介護と訪問看護を適切なタイミングで柔軟に提供するサービスです。
一日を通じて、ホームヘルパーや看護師が自宅に複数回に分けて訪問し、介護や医療サービスを提供します。
また、緊急時などに利用者やその家族がオペレーションセンターなどに連絡すると、いつでも介護や看護スタッフを自宅まで派遣してサービスの提供を行ってくれるサービスがあり、これは1日のうち何度でも利用することが可能です。
夜間対応型訪問介護は夜間に介護サービスを受けることができるサービスですが、それに対して随時対応型訪問看護は、介護サービスに加えて、体温、脈拍、呼吸、血圧などの健康チェックや、経管栄養など、一部の医療ケアを受けることができます。
随時対応型訪問看護を利用することで、医療ケアが必要な高齢者の場合でも、自宅で安心して生活することができます。
夜間対応型訪問介護 | 随時対応型訪問看護 | |
利用時間 | 18時から8時まで | 24時間365日対応 |
利用料金 | 1回利用ごと | 1ヵ月ごとの定額制 |
訪問看護サービス | 不可 | 利用可 |
【参考・参照サイト】プラセボ製薬
夜間対応型訪問介護には、メリットとデメリットがあります。
介護が必要な方の自宅までホームヘルパーが訪問し、トイレや食事の介助、安否確認などのサービスを受けることができるため、一人暮らしでも、本人も離れて暮らす家族も、安心して生活することができます。
また、介護が必要な方が家族と同居している場合でも、介護する家族の外出時や、育児などで十分に介護ができない場合に、介護サービスの提供を受けることで、要介護者とその家族をサポートすることもできます。
近年では高齢化の影響で「老老介護」が問題になっていますが、さまざまな理由で家族の手だけで介護を行うことが難しい場合にも、このサービスを利用することで、自宅での生活を続けることができます。
さらに緊急時には随時訪問サービスがあるので、緊急に介護の手が必要になった場合に介護サービスを提供してもらえるということも大きなメリットと言えるでしょう。
夜間対応型訪問介護にはデメリットもあります。
オペレーションセンターを設置し、随時訪問サービスを提供している事業所を利用する場合、料金は定額制ではなく、利用回数ごとに加算されるので、何度も利用した場合に利用料金が高額になってしまうことがあります。
また、夜間に定期訪問サービスを受ける場合には、自宅の鍵を事業者に預ける必要が出てくる場合もあるので、それに不快感を感じる人には向かないサービスであると言えるでしょう。
夜間対応型訪問介護サービスを受けることが決まったら、生前整理を行うことをおすすめします。
生前整理とは不用品を整理、処分することで、これからの生活を健康的かつ快適な物にする、前向きな活動です。
生前整理を行い、必要な物だけを手元に残し、物のありかをきちんと把握しておくと、夜間訪問介護のサービスを提供するホームヘルパーや看護師、さらに介護を受ける側にとって、ストレスの少ない介護生活を送ることが可能になります。
全国に生前整理業者は9,000社以上あると言われています。その中には相場とかけ離れた価格を要求してくるなどの悪質な業者がいます。
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ここまで夜間対応型のシステムや種類、介護サービスの内容について説明してきました。
夜間対応型訪問介護を上手に利用することで、介護が必要な方が夜間でも安心して自宅で生活することができます。
夜間対応型訪問介護についてきちんとサービス内容を把握してから、サービスを利用するようにしましょう。
記事を読んで介護に関してもっと知りたい!と思った方は、下記の記事も参考にしてみて下さい。
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