オコマリブログ - 身近なお困りごとを解決します。
投稿日:2017年10月09日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
事故物件という言葉は、誰もが一度は聞いたことのある言葉だと思います。
事故物件とは、不動産取引が行われる土地や建物、賃貸契約が行われる土地や建物で住んでいた人が事件や事故などで死亡した物件の事を言います。
ただし、事故物件という法律上の定義はないため、「こういう条件を満たすと事故物件」というのは存在しません。
事故物件では、再度その物件を貸し出すためにも、その事故物件のクリーニングが必須になってきます。
それでは、事故物件のクリーニングはどのようなものなのでしょうか?
また、どれくらいの費用で事故物件のクリーニングを行うことができるのでしょうか?
今回は、事故物件のクリーニングの手順や費用観をお伝えしていきたいと思います。
事故物件をクリーニングしようとすると、それなりの費用と時間が必要になります。
死体が物件内で発見された場合、発見までにどれくらいの期間が掛かったのかが重要になってきます。
死体発見が遅くなればなるほど、死体の腐敗が進行するため、死臭が強烈になってきます。
まずここでは、そんな事故物件のクリーニングの手順を一つ一つ説明していきたいと思います。
事故物件のクリーニングの手順の第一ステップは、部屋の除菌、消臭です。
このステップでの消臭はあくまで完全に臭いを除去するための下準備だと思ってくれて構いません。
[caption id="attachment_13123" align="aligncenter" width="193"] 株式会社イーライフが販売している高性能噴霧機[/caption]
上記にあるような業務用の噴霧機を使って、液を噴射していきます。
家庭でよく利用する消臭剤のファブリーズやリセッシュのようなものの霧が、より細かく業務用の噴霧機から噴射されると思ってくれれば良いでしょう。
霧が細かい分、除菌や消臭を強力にすることができるのです。
ここのステップを終えることで、事故物件に普通の人が入るくらいの臭いにはなってきます。
事故物件では、死臭が遺品にこびり付いてしまいます。
したがって、遺品が事故物件に残っていると、どんなに消臭の作業を繰り返しても、完全には消臭ができません。
そこで、最初の除菌と消臭が終わったら遺品整理を行うのです。
遺族の方が業者と一緒に事故物件に入って、通帳や判子などの大切な書類を探すのもここの段階になります。
事故物件のクリーニングの手順3つ目は、オゾン発生装置を使っての消臭です。
オゾンは、酸素(O2)に酸素原子が一つ増えたO3です。
物質としては不安定なために、色々な物と反応して安定な状態(O2)に戻ろうとします。
その性質を利用して、強烈な匂いの元となる物質を除去しようとするのが、オゾン発生器を使った消臭です。
オゾン自体は濃度が高くなると人体に有害なため、扱い方には注意が必要です。
オゾン発生器を使用中には、部屋の中には人間はもちろんペットもいないようにしなければいけません。
ある一定時間経ったら部屋に戻り、換気をして再度オゾン発生器を稼働させるということを臭いが消えるまで繰り返します。
つまり、発見が遅くなってしまえばしまうほど、事故物件におけるクリーニングに時間がかかり、費用も高くなってしまうのです。
事故物件のクリーニングの手順の最後は、リフォームです。
上記のすべての過程が終わった後、それでも臭いが取れない場合にはリフォームを試みる必要があります。
オゾン発生器を使用したクリーニングで除去できる臭いは、表面にあるものだけです。
もし体液などが壁、床に染み込んでいると、そこから悪臭が発生してしまいます。そうなった時に必要になるのがリフォームなのです。
リフォームの程度は、現場の状況によって異なります。
骨組みまでにするスケルトンは稀ですが、最低でも壁紙や床の張替えは必要になってきます。
通常特殊清掃の作業の料金表で示されているのは、リフォーム前までです。
それはリフォームになった場合、部屋の大きさや体液の浸透具合で値段が大きく変わるからです。
さて、ここまでは事故物件におけるクリーニングの手順について見てきました。
ここまで見てきて浮かぶのは、「じゃあ、事故物件のクリーニング費用ってどれくらいなんだろう?」という疑問です。
下記が事故物件のクリーニング費用の相場観です。
項目 | 費用 |
床上の特殊清掃 | 35,000円〜 |
浴室清掃 | 55,000円〜 |
消臭剤や除菌剤の散布 | 12,000円〜 |
畳の撤去 | 4,000円〜 |
オゾン脱臭/消臭 | 35,000円〜 |
表を見て、「〜」が付いていることに気づいたのではないでしょうか。
これは、事故物件のクリーニングの手順で記述した通り、事故物件の状況によって値段が変動するからです。
事故物件のクリーニングを行う業者のことを、特殊清掃業者と呼んでいます。
特殊清掃は、事故物件のような現場で除菌と消臭などを行い、原状回復までを作業のゴールとしています。
しかしこの特殊清掃は、「臭いが取れない」「不当請求された」などの特殊清掃業者とのトラブルが多いのも事実です。
そのような状況で、安心できる特殊清掃業者に依頼するために注意するべき点を3つお伝えしていきたいと思います。
事故物件をクリーニングしてもらうために特殊清掃業者に依頼する時には、複数の業者のホームページなどをチェックして比較検討をするようにしましょう。
チェック項目としては、その特殊清掃業者の実績や口コミ、料金体系などになります。
これまで見てきた通り、事故物件のクリーニングを行うのは、時間とお金がかかります。
依頼者としては安いのに越したことはないですが、既述したトラブルに巻き込まれてしまっては意味がありません。
他の特殊清掃業者の相場と比較してあまりにも安すぎる場合には、疑った方が良いでしょう。
値段が安いということは、どこかで費用を削っているということです。
事故物件のクリーニングの目的は、除菌と消臭が行われて、原状回復されることです。
値段にあまりとらわれ過ぎないようにしましょう。
事故物件の実際の現場では、特殊清掃業者に依頼する必要がある程度の場合、悪臭や害虫により周辺住民の方に迷惑を掛けてしまうので「緊急でとにかく早く対処して欲しい!」という要望が多いと思います。
では、なるべく時間を掛けずに安心できる業者を選ぶためにはどうすれば良いのでしょうか?
この記事を執筆しているオコマリでは、依頼者さまに最適な特殊清掃業者を紹介するサービスを提供しています。
オコマリに登録されている特殊清掃業者は、オコマリのスタッフが一社一社面談して厳選しているので安心です。
さらに、オコマリで依頼すれば、24時間以内に対応可能な業者を紹介してくれるのと同時に、お見積もり金額以上の追加請求がないのも安心できるポイントです。
問い合わせや下見、見積りはすべて無料ですので、気になる方は一度問い合わせをしてみて下さい。
事故物件でのクリーニングの手順や費用観、そして業者に依頼する際の注意点をまとめてきました。
事故物件は、素人の手には負えないため、原則としては特殊清掃業者に依頼して作業をしてもらうことになると思います。
しかしながら、トラブルが多く発生している分野でもあるので、注意が必要です。
そんな時には、複数の特殊清掃業者を比較検討をするようにして下さい。
もしそんな時間も無いという場合には、紹介してくれるサービスを上手く活用しましょう。
記事を読んで、特殊清掃についてもっと知りたいという方は下記の記事も参考にしてみて下さい。
特殊清掃のことについて、わからないこと・不安なこと・他人には相談しづらいことなどおありかと思います。オコマリでは特殊清掃について、予算・スケジュール・安心できる業者なのか、など様々なご質問に特殊清掃に詳しいベテランのスタッフが親切丁寧にお答えし、お客様の不安を解消いたします。