粗大ごみの料金ってどれくらい？

家の中を片付けるきっかけは人それぞれで、別の家へ引っ越しをする時や物が多すぎて家の中が狭くなってきたから大掃除したい時など様々です。

そして家の中を片付けた際に、粗大ごみが出ることもあるでしょう。

粗大ごみといえば、ベッドやタンスといった家具、掃除機や電子レンジといった電気製品などがあり、基本的にサイズの大きいものを指してそう呼びます。

こういった粗大ごみは通常の家庭ゴミと違い、処分の仕方が面倒であったり、料金がかかったりして、捨てる際は何かと手間がかかります。

その中でも一番気になるのが、粗大ごみを捨てる際にかかる料金はどの程度かかるのかということです。

品物を購入する時にもう料金を支払っているにも関わらず、粗大ごみとして処分する際にも料金がかかることに納得いかない方もいらっしゃるかと思います。

ですが、それでも料金がかかるなら事前に金額を把握しておくのは大切です。この記事では、粗大ごみの料金がどれくらいなのかについてご説明いたします。

粗大ごみの料金相場

粗大ごみを処分する方法は、自治体、または粗大ごみを回収してくれる業者のいずれかに依頼するというものです。

自治体に依頼する場合、やり方は市によって違うものの、多くは申し込みをした上で「粗大ごみ処理券」というシールを粗大ごみの目立つ場所に貼っておき、ゴミ置き場に置いておけば回収してもらえます。

粗大ごみにかかる料金も各自治体によって変わってきます。

そのため、この項目では自治体に粗大ごみ回収の依頼をするということを前提として、粗大ごみの料金相場を3つの主要都市を参考にご説明いたします。

東京23区の粗大ごみの料金相場

東京23区で粗大ごみを処分した際にかかる料金表の一部です。

粗大ごみの大きさや素材に応じてこれらの料金相場が変わる場合もあります。

例えばプリンターの場合、高さ30cm以上の料金は1,000円となっていますが、20cm以下の料金は300円と安くなっています。

更に、品目によっては家電リサイクル法の対象となり、粗大ごみ扱いにならない物もあります。

自分で粗大ごみかそうでないかの判別ができない場合、「粗大ごみ受付センター」というサイトで品目名の検索をかければ、該当品目かどうかが分かります。

粗大ごみの品目名	粗大ごみの処理にかかる料金
オイルヒーター	700円
ガスコンロ	300円
照明器具	300円
電子レンジ	300円
掃除機	300円
ミシン(卓上式)	700円
食器洗い乾燥機	1,000円
プリンター(高さ30cm以上)	1,000円
こたつ(家具調)	700円
こたつ板	300円

【参考・参照サイト】『家電リサイクル料金一覧の決定版！』

横浜市の粗大ごみの料金相場

横浜市で粗大ごみを処分した際にかかる料金表の一部です。

料金相場は東京23区や大阪市とそう違いはありませんが、同じ品目でも料金が高かったり、低かったりします。

例えば、照明器具の場合、東京23区の料金は300円ですが、横浜市の方は200円と少し安いです。

そして電子レンジの場合、東京23区の料金は300円ですが、横浜市の方は500円と少し高くなっています。

そして大阪市の電子レンジは400円と多少ではありますが、数百円程度の差はあります。

粗大ごみの品目名	粗大ごみの処理にかかる料金
オーブンレンジ	500円
食器洗い乾燥機	1,000円
食器乾燥機	200円
プリンター	200円
照明器具	200円
電子レンジ	500円
ミシン	500円
掃除機	200円
こたつ（板とセット）	500円

【参考・参照サイト】『横浜市資源循環局資源ごみ処理手数料表』

大阪市の粗大ごみの料金相場

大阪市で粗大ごみを処分した際にかかる料金表の一部です。

大阪市の料金区分の基準ははっきりと明記されており、200円と400円と700円と1,000円の4つに分けられています。

そのため、東京23区や横浜市のような300円や500円といった粗大ごみの料金はつけられておりません。

料金区分こそはっきり決められているものの、粗大ごみの品目の大きさなどによって料金が変わるのは大阪市も同じです。

例えば、ミシンが卓上型だった場合、料金は200円になりますが、卓上型以外のミシンの場合、料金は700円になります。

粗大ごみの品目名	粗大ごみの処理にかかる料金
ガスオーブンレンジ	1,000円
ガスコンロ	400円
生ごみ処理機	400円
ファクシミリ機能付電話機	200円
ゴルフクラブセット	200円
バッテリーが外された電動車いす	1,000円
電子レンジ	400円
掃除機	200円
ミシン（卓上型）	200円
食器洗い乾燥機（卓上型）	400円

【参考・参照サイト】『大阪市：粗大ごみ処理手数料一覧表』

粗大ごみの料金と業者に依頼する料金どっちが安い？

粗大ごみを処分する際、多くの人は自治体へ依頼をしますが、自治体でも品目によっては引き取りを断られる物もあります。

そういった物も粗大ごみ回収業者なら引き取ってくれる所は多いです。

しかし、こういった粗大ごみ回収業者の場合、料金はどれくらいかかるのでしょうか。

この項目では、自治体へ依頼する際にかかる料金と比べてどちらが安いのかについてご説明いたします。

粗大ごみ回収業者へ依頼する場合の料金相場

粗大ごみ回収業者へ依頼する場合の料金と先述した自治体へ依頼する場合の料金を比較すると、粗大ごみ回収業者の料金の方が全体的に高いです。

粗大ごみの品目名	粗大ごみの処理にかかる料金
オイルヒーター	1,500円以上
ガスコンロ	1,000円以上
照明器具	700円以上
電子レンジ	800円以上
掃除機	1,200円以上
ミシン	2,800円以上
食器洗い乾燥機	1,500円以上
プリンター	1,000円以上
こたつ	2,000円以上

【参考・参照サイト】『家電リサイクル料金一覧の決定版！』

粗大ごみ回収業者の料金が高い理由とは？

粗大ごみ回収業者が自治体よりも高い理由はその回収方法です。

自治体へ依頼する場合は、事前の申し込みが済んだ後、ゴミ置き場まで自分で粗大ごみを持っていく必要があります。

しかし、粗大ごみ回収業者の場合、依頼すればこちらが粗大ごみを持っていく必要はありません。

業者が家の中から粗大ごみを持ちだしてくれます。場所によってはクレーンなどで粗大ごみを部屋から出す作業も可能です。

それらをする為にかかる人件費や搬出費などが上乗せされるので、料金が高く設定されているのです。

粗大ごみ回収業者と自治体のどちらへ依頼すれば良い？

料金だけを見るなら自治体へ依頼した方が安く済みます。

ですが、自治体はものによって粗大ごみを引き取ってくれない場合があります。

粗大ごみ回収業者はそんな物も他の粗大ごみと一緒に引き取ってくれる所が多いです。

また、自治体へ依頼する場合、ある程度は自分で動かなければいけませんが、粗大ごみ回収業者の場合はほとんどの作業をやってもらえます。

料金の他にも、ご自分がどうしてほしいかを考えた上で選ぶのが良いでしょう。

業者に依頼する場合の注意点

粗大ごみ回収業者へ依頼する場合の注意点として、無許可の業者がいることを覚えておいて下さい。

家庭から出る粗大ごみの処理ができるのは、一般廃棄物処理業の許可を得ている業者だけです。

無許可の業者へ依頼すると、粗大ごみを不法投棄したり、法外な料金を請求されたりする可能性があります。

ただし。一般廃棄物処理許可を持っていないからといってダメなわけではありません。

買取をしたり、一般廃棄物処理業の許可を持っている業者と提携している業者もあるので、気になる方は依頼する業者に聞いてみるようにしましょう。

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