オコマリブログ - 身近なお困りごとを解決します。
投稿日:2017年03月27日 更新日:2021年03月30日
ゆーすけ |片付け部編集長
片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。
孤独死がマンションで起きたときの対処法を知っていますか?
高齢化社会や核家族化が進むにしたがって、孤独死の件数も年々増えてきています。もしマンションで孤独死が起きた場合、ご遺族だけでなく不動産管理会社や大家さんなど周囲の方々も対応に追われることになるでしょう。
このページでは、孤独死がマンションで起きたときの対処法について、手順や業者の選び方を徹底解説していきます。孤独死がマンションで起こってしまうと困る方は、ぜひ知識を身につけていってください。
オコマリは、特殊清掃を始め遺品整理やゴミ屋敷片付け、片付け、木の伐採や剪定といった生活のお困り事を解決するサービスを提供しています。特殊清掃に関して専門知識のあるスタッフが親身になって無料で相談に乗っておりますので、0120-916-397までご相談いただければと思います。
オコマリの特殊清掃のサービスの詳細ついては、「特殊清掃|オコマリ」のページからご確認いただけます。ご相談内容は秘密厳守いたしますので、安心してご連絡ください。
孤独死がマンションで起きた時、対処の仕方や手順に困るご遺族、大家さんは多いようです。
特に、生前故人と関わりの薄かった場合は、金銭的な負担や葬儀の対応などをどこまで行うか迷うこともあるでしょう。ここでは、孤独死の後にご遺族や保証人、大家さんのとる対処や手順についてご説明します。
マンションでの孤独死を発見するのは、大家さんが多いようです。
孤独死後に長期間経過すると、ご遺体から強い「死臭」や「腐敗臭」が発生するので、マンションの近隣住民から大家さんに連絡が入ります。長期間水道料金が未払いになっていたり郵便物が貯まっていると、水道会社や郵便局から連絡が入ることもあるようです。
孤独死が疑われる場合、大家さんは警察に通報後に部屋に入ることとなります。
ご遺体が発見されると、警察官は事件性が無いか現場検証をし、金品やご遺体を警察署まで搬送します。その後、警察や大家さんからご遺族に連絡をします。
ご遺族は警察署に呼ばれ、孤独死の現場状況の説明をされます。その後、ご遺体や金品、検案書などを引き渡されます。
警察署からご遺体を搬送するにはご遺族の車、もしくは葬儀業者の搬送車を使用することになります。ここで葬儀業者の搬送車を利用したい場合は、葬儀業者を選び依頼しておきましょう。
ご遺体を引き取った後は、葬儀業者を選びます。葬儀の形式には、「一般葬」「家族葬」「直葬(火葬)」その他にも様々あります。
孤独死のケースでは、腐敗が進んでいることが多いため直葬(火葬)を選ぶ方が多いようです。
故人とご遺族の関係性が薄い場合にも、費用が抑えられることから直葬(火葬)が選ばれるようです。
孤独死後の各種手続きは、銀行口座や有価証券、保険の解約手続きや、役所での死亡届など多岐に渡ります。
マンションが賃貸であった場合は、退去手続きも行なわなければなりません。退去手続きの際にハウスクリーニングをする必要がありますが、マンションでの孤独死の場合は汚染が強く、特殊清掃が必要となることが多いようです。
特殊清掃は通常のハウスクリーニングと比べると費用が高くなるため、ご遺族に請求するケースも考えられます。
マンションで孤独死が起きた時に、故人にご遺族や保証人がいなければ、大家さんや管理会社が対処することになります。
また、身内がいても関係性が希薄であれば相続拒否をされるケースもあり、大家さんが対処しなければならない場合があります。
故人に身寄りがいなければ、「行旅病人及行旅死亡人取扱方」という法律により自治体が葬儀から納骨までを執り行うことになります。
また、故人が生活保護を受けていた場合は、「葬祭扶助」という制度を利用できます。
葬祭扶助では、給付基準額206,000円を上限に、最低限の葬儀を行うための費用が支給されます(各自治体によっても異なるため、ご自身の自治体に問い合わせをしましょう)。
葬儀業者のなかには、この葬祭扶助の範囲内で葬儀を済ませるための「福祉葬」や「生活保護葬」といったプランを用意しているところもあるので、利用を検討しても良いでしょう。
遺品を相続する人がいない場合は、遺品の中にある金品や資産から葬儀費用にあてられます。
関連記事:賃貸の孤独死について詳しく知りたい方はこちら
「孤独死が賃貸で起きた時どうすればいい?」
マンションで孤独死が発生した場合には、特殊清掃が必要になります。特殊清掃では、通常のハウスクリーニングでは対応しきれない部屋の汚染や死臭の除去を行います。
自殺や変死が起きた部屋を片付ける業態なので、マンションでの孤独死でも特殊清掃業者に依頼することが多いようです。
孤独死はその性質上、発見が遅れるケースが多く、発見された時には腐敗が進行しています。
ご遺体は目も当てられないような状態になっていることも多く、ご遺体のあった箇所のシミや死臭が強く残ります。遺品を片付けるうちに、その光景や臭いがトラウマになってしまうことも考えられるでしょう。
退去費用を抑えるために大家自身での遺品の片付けをするという手もありますが、トラウマを抱えるリスクや、膨大な遺品を片付ける負担、運び出しの際の怪我のリスクもあります。
特殊清掃業者には遺品整理サービスを行っているところも多くあるので、業者に依頼することが好ましいでしょう。
マンションで孤独死が起きた場合、ご遺族や大家さんは部屋の中の遺品をどうしよう」と頭を悩ませることになるでしょう。
ご遺体の腐敗が比較的進んでおらず特殊清掃に依頼せずに済んだとしても、膨大な遺品を片付ける作業を必ずしなければなりません。
遺品整理はご遺族が行うことが望ましいですが、作業量や精神的な負担を考えると遺品整理業者に依頼するという方もいらっしゃると思います。
マンションでの孤独死後の遺品整理業者の選び方について見ていきましょう。
仮に特殊清掃サービスを利用しないとしても、特殊清掃の知識や技術がある業者に依頼することをおすすめします。
孤独死が起きた場合、程度の違いはあるとしても「死臭」が部屋や遺品に染みついてしまうものです。
状況によっては、遺品整理業者に断られるケースもあり、ただでさえ手間のかかる遺品整理業者の選定に時間をとられてしまいます。
しかし、特殊清掃の知識がある業者をあらかじめ選んでおけば、遺品整理もスムーズに行うことができます。
また、死臭が部屋に染みついてしまっている場合、臭いの除去には特殊な技術が必要です。
「クリーニングは最小限でも、臭いの除去はしたい」というケースでは、特殊清掃の技術を持った遺品整理業者に依頼することで、部分的に対応してもらえるかも知れません。
そういった相談ができることも含めて、特殊清掃サービスを行っている遺品整理業者を選ぶメリットがあると言えるでしょう。
孤独死での遺品整理業者を選ぶ際に、買い取りサービスを行っているところを選びましょう。
遺品整理業者のなかにも、不用品回収をメインにする業者もあれば、リサイクル品として買い取りを強化している業者もあります。
遺品整理には遺品の処分費用がかかります。一つ一つの遺品の処分費用は大したものでなくても、家電や大型家具など生活に使用していた物品すべてともなると膨大な量となり、処分費用も思いの外高くなってしまうものです。
遺品の買い取りを積極的に行っている業者を選ぶことで、処分費用にあてることができます。
ただし、買い取りを強化している遺品整理業者を選ぶ際には注意が必要です。リサイクル業の一環として遺品整理業者を営業しているところもあり、実績が不十分な場合があります。
あくまで、遺品整理業を中心としたサービスを行っている業者に依頼しましょう。見極めるポイントとしては、遺品整理の実績がしっかりとあるかを確認すると良いでしょう。
マンションでの孤独死の場合、賃貸アパートや持ち家などでの孤独死よりも近隣住民に配慮しなければなりません。
マンションでは家具の運び出しなどの作業が大掛かりとなることが多く、近隣住民への配慮に欠けた対応をする業者を選んでしまうと、孤独死が起きたことが広まってしまうかも知れません。
大家や管理会社、ご遺族が部屋を売却する場合、孤独死があったことを告知することがほとんどですが、孤独死が「噂話」として広まりすぎてしまっていると資産価値がさらに下がってしまうかも知れません。
孤独死によってマンションの資産価値を下げないためにも、近隣住民への配慮をした上で遺品整理を進めてくれる業者を選ぶことが大切です。
また、遺品整理業者のなかには遺品を「ただの不要品」として粗雑に扱うようなところもあります。残念なことですが、遺品に対して供養の気持ちを持たない業者があるのが現状です。
マンションの資産価値を下げないことはもちろん大切ですが、遺品を故人の残した大切な物として扱ってくれる業者を選びましょう。
孤独死がマンションで発生してしまうことは避けられないことですが、孤独死の発生に備えて今から出来ることはあるのでしょうか?
ご家族や、大家さん管理会社は孤独死のリスクと向き合う必要があり、できるだけ備えておくことが大切です。ここでは、孤独死に備えて今できることをご紹介します。
遺品のなかには、ご遺族の想像以上に高価な物がまぎれていることがあります。しかし、孤独死では遺品に死臭が染みついてしまい、価値が大幅に下がってしまうことがあります。
生前整理で不要だけど価値の高い物がもし出てきた場合には譲り受けておくと良いでしょう。
また、生前整理で所持品の価値を知っておくのも大切です。
遺品の価値を知らないまま形見分けをすることでご遺族間のトラブルに繋がることもあるようです。また、遺品整理業者の買い取りでも、価値を知っておくと交渉できるかもしれません。
価値を知らずに他の遺品にまぎれて処分してしまうことは避けたいですよね。
故人が大切にしてきた物だからこそ、死後も価値のある物として適切に扱うことが大切ではないでしょうか。
故人に身寄りがいない場合、原状回復に必要な特殊清掃の費用は大家さんや管理会社が負担することになるでしょう。
身寄りや保証人に連絡がついたとしても、関係性が希薄であればクリーニング費用を負担してもらえないことも考えられます。
特殊清掃の費用は、部屋の広さや汚染のレベル、遺品の量によって変動しますが高額となるケースもあります。
大家さんや管理会社の備えとして、孤独死保険に入っておくことをおすすめします。
葬儀費用の負担や家賃損額の保証が付帯しているものなど様々なプランが用意されているようです。小額からでも加入できる保険もあるので、一度検討するのも良いでしょう。
マンションで孤独死が起きた時の対処法や手順、今できる備えについてご説明しました。
孤独死が起きた場合、遺品整理業者や特殊清掃業者に依頼するケースは多いものです特にマンションでの孤独死は、資産価値も考慮した上で慎重に業者選びを進めましょう。
また、生前整理や保険の加入などで備えておき、実際にマンションで孤独死が起きた場合にできるだけ負担が軽減できるようにしておきましょう。
記事を読んで孤独死に関してもっと知りたい!と思った方は、下記の記事も参考にしてみて下さい。
特殊清掃のことについて、わからないこと・不安なこと・他人には相談しづらいことなどおありかと思います。オコマリでは特殊清掃について、予算・スケジュール・安心できる業者なのか、など様々なご質問に特殊清掃に詳しいベテランのスタッフが親切丁寧にお答えし、お客様の不安を解消いたします。